「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         お花見の提灯が飾られました!

2010-03-16 05:03:36 | Weblog
娘婿一家が昨夕、雪の北海道から”寒かった”の言葉を連発して帰宅した。娘婿の
実家のある函館へ孫(僕にとって)の大学合格報告と仏事をかねての久しぶりのお
郷かえりである。長い日本列島は、この時季「北」と「南」とでは気候がまるっきり違
う。東京と函館とでは気温の差は10度以上はある。

29年前になる。僕は当時勤めていた札幌の会社を辞めて故郷の東京へ帰った。55
歳の定年を控えて異郷で、これを迎える不安からだが、北海道の気候がその引きガ
ネでもあった。東京育ちの僕にとっては11月から4月まで、氷と雪の中で生活するの
がきつかった。

東京へ戻って友人、知人に出した僕の挨拶状は”沈丁花の匂う東京”という形容句で
始まっていた。その沈丁花の芳香が今年も漂い始めてきた。昨日、散歩に近くの暗渠
の上の桜並木を通ったら、蕾はまだ固いのに、早くもお花見の提灯が飾られていた。

福岡からはもう花の便りが届いた。東京も今年はお彼岸前に開花するという予報もある。
自然の動きは正直である。これに反して政治はどうなんだ。何事も先送りである。沖縄
では花が散って葉桜だというのに、いっこうに普天間問題解決の先がみえない。政治資
金問題について、きちんと説明がつかないならば、桜のように潔く散ったらどうだろうか。