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「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

  国家試験に合格した二人のインドネシア人看護師

2010-03-28 06:38:23 | Weblog
二人のインドネシア人看護師が言葉の壁を乗り越え、合格率1㌫という日本の看護
師国家試験の難関を突破した。二人は2008年度、日本・インドネシア両国間のEPA
(経済連携協定)に基づき来日、日本語を学びながら技術研修に励んできた。まずは
二人におめでとうを言いたい。

このニュースを知って僕が驚いたのは、二人が新潟県三条市にある三之町病院という
同じ職場で研修を受けており、しかも全国で合格したのは二人だけという事だ。HPに
よると、三之町病院は、かって三条市内にあった旧町名をつけた嵐陽会経営の総合病
院でベッド数210という、地方の中核病院である。

インドネシアからは2008年ー9年と二回にわたって200人をこす看護師が来日、日本
各地の病院に配置され、人出不足の職場で働きながら日本語を勉強、日本の国家試験
に挑戦しているが、言葉の壁に阻まれて合格したのは今回が初めてで、それもこの二人
だけである。

二人は昨年の国家試験の時は、日本語の問題さえ理解できなかったという。その二人が
1年後、見事パスしたのはもちろん本人たちの努力もあったが、病院あげての支援体制も
あった。二人は午前中は病院の仕事を手伝い、午後は同僚から日本語を習い、時には院
長みずから二人の指導に当たったそうだ。

僕は昨日、二人にお祝いのメールを送り二人の努力に賛辞を贈った。確かにEPAによる現
行の制度は、来日する外国人にとって言葉の負担があり、受入れる病院側にとっても経済
的な余計な負担をしいることになっている。このような状況下で、三之町病院が二人の合格
者を出せたのは、國際親善の上にたった関係者の努力の賜以外のなにものでもない。