安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

フレディ・ハバード THE BODY & THE SOUL

2017-09-03 09:23:28 | トランペット・トロンボーン

雑誌「POPEYE」(ポパイ)の9月号の特集が「君の街から、本屋が消えたら大変だ!」で、興味を惹かれたので、買ってみました。表紙に「Magazine for City Boys」とあるように若者向きで、活字も小さいので、最近はあまり手に取ることもありません。しかし、今号は特徴のある書店や本の紹介などがあり、パラパラと眺めても面白そうです。本来、ポパイといえば、ほうれん草を食べて力を発揮する米国のアニメキャラクターです。体格のよいトランぺッターのリーダー作。

FREDDIE HUBBARD (フレディ・ハバード)
THE BODY & THE SOUL (impulse 1963年録音)

   

フレディ・ハバード(1938~2008年、tp)のインパルスレーベルにおける2枚目のアルバムで、「The Artistry of Freddie Hubbard」に次ぐものです。ジャズ・メッセンジャーズに在団中の録音ですが、エリック・ドルフィーやジョン・コルトレーンなどとの共演を経験してきているだけに、少し新しめのところも聴かれます。

3つのセッションが収録されていて、参加メンバーが多いです。3月と5月に録音されていますが、5月は比較的小編成で、ハバード(tp)、ウェイン・ショーター(ts)、エリック・ドルフィー(as,fl)、カーティス・フラー(tb)、シダー・ウォルトン(p)、レジー・ワークマン(b)、ルイ・ヘイズ(ds)。3月は大編成で、木管、金管楽器が増強されています。特筆すべきは、編曲をウェイン・ショーターが行っていることでしょう。

曲は、スタンダード、エリントンナンバーとフレディ・ハバードの自作です。スタンダードが「Body and Soul」、「Manha de Carnaval」(黒いオルフェ)、「Dedicated to You」、「Skylark」で、デューク・エリントン作「Chocolate Shake」と「I Got It Bad and That Ain't Good」、ハバードの自作が「Clarence's Place」、「Aries」と「Thermo」で全9曲。

ハバード(tp)のプレイは、音色が美しい上に、よく歌っていて、この時期が一つの絶頂期だったと思わせるものです。ウェイン・ショーターの編曲はオーソドックスで色彩感が豊かで、「Body and Soul」などでハバードのソロを引き立てています。ハバードのソロはとりわけ早いテンポで胸のすくような吹奏をしていて、「Aries」や「Thermo」は聴きごたえ充分です。、バラードでは、ストリングスも入れた「I Got It Bad and That Ain't Good」あたりがよく、「Clarence's Place」では、ショーター(ts)やドルフィー(as)、シダー・ウォルトン(p)のソロも入ります。

 【POPEYE 2017年9月号】

   

マガジンハウスから発行されています。

   

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