安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ダスコ・ゴイコヴィッチ SOUL CONNECTION

2015-03-11 22:00:06 | トランペット・トロンボーン

先日、長野市のジャズが流れる洋食屋「バックドロップ」で、マスターの唐澤さんと四方山話をしていたら、外国人がたまにお店に来るという話になりました。長野県内のスキー場にはオーストラリアの方を中心にスキーに来る方が最近多く見受けられますが、長野駅でバスと新幹線との乗り換えの間などに、市内に出てくるようです。スイスの二人組は、英語が片言で、マスターも片言なので、身振り手振りでやりとりし、バックドロップ名物の「デミカツ丼」を箸で食べていったとのことです。ヨーロッパのミュージシャン。

DUSKO GOYKOVICH (ダスコ・ゴイコヴィッチ)
SOUL CONNECTION (ENJA 1993年録音)

   

ユーゴスラヴィア出身のダスコ・ゴイコヴィッチは、大好きなトランペッターです。ENJAレーベルに録音が多く、「After Hours」など初期のものが有名ですが、このアルバムは、メンバーがよく、出来もいいので、代表作の一枚に数えていいかもしれません。彼は1931年生まれなので、62歳の時の録音ですが、全く年齢を感じさせません。

メンバーは、ダスコ・ゴイコヴィッチ(tp, Flugelhorn)、トミー・フラナガン(p)、エディ・ゴメス(b)、ミッキー・ロッカー(ds)、5曲にジミー・ヒース(ts)が加わります。豪華メンバーに驚いたのですが、フラナガンはエンヤに録音を残しているので加わっても不思議ではないです。ジミー・ヒースの演奏が5曲で聴けるのも嬉しい。

スタンダードの1曲を除き、ゴイコヴィッチのオリジナルです。オリジナルが「Soul Connection」、「Ballad For Miles」、「Inga」、「Blues Time」、「Adriatica」、「NYC」、「Blues Valse」、「Teamwork Song」の9曲。スタンダードは「I'll Close My Eyes」です。彼の書く曲は、バルカン地方の民謡を下敷きにしたような、哀愁が漂う佳曲が多く、ここに収録されたボッサの「Inga」も、そのような一曲です。マイルス・デイヴィスへのトリビュート「Ballad For Miles」は、マイルスのハードバッププレイを髣髴とさせます。

上品で豊かな音楽が全編にわたり楽しめます。ゴイコヴィッチ(tp)は、ミュートでもプレイしており、それもそのような印象を与えています。ゆったりとしたテンポでバルカンの哀愁メロディが聴ける「Soul Connection」や「Adriatica」、軽快なボッサリズムでハーモニーもよい「Inga」、ミュートでプレイしクールな感じもある「Ballda for Miles」と「I'll Close My Eyes」と寛げます。ジミーヒース(ts)の中庸をいくプレイ、トミー・フラナガン(p)の好サポートやソロも寄与しています。

【バックドロップのデミカツ丼】

住所:長野市大字鶴賀上千歳町1137-5
電話:026-237-8887
ホームページ:Back Drop 

      

B級グルメの、バックドロップ名物「デミカツ丼」。

      

お店の入口。夕暮れ時に行ったので、照明が灯っています。

      

バックドロップ店内。

      

スピーカーはアルテックのものを使用。



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