先週の日曜日、蕎麦を食べに松本市梓川の「シマ」に行ったのですが、蕎麦が売切れでした。仕方なく、近くの名古屋珈琲店で、ビーフカレーをいただきましたが、想像以上の美味しさで驚きました。想像以上に良かったCD。
GERI ALLEN (ジェリ・アレン)
TWENTY ONE (Somethin' Else 1994年録音)
ジェリ・アレン(p, 1957~2017年)は、フリー系のミュージシャンと共演したり、取り上げる曲も自作曲やセロ二アス・モンク主体なので避けていました。ところが、マイク・モラスキーさんが「ピアノトリオ」(岩波新書)の中で、本作を評価していたので、今さらですが、聴いてみました。
メンバーは、ジェリ・アレン(p)、ロン・カーター(b)、トニー・ウィリアムス(ds)。かつて、マイルス・デイヴィス・グループでコンビを組んでいたロン・カーターとトニー・ウィリアムスが参加していて、それだけでも興味が湧きます。
曲目は次のとおり。
1 RTG (Geri Allen)
2 If I Should Lose You (Ralph Rainger, Leo Robin) 【貴方無しでは】
3 Drummer's Song (Geri Allen)
4 Introspection / Thelonious (Thelonious Monk)
5 A Beautiful Friendship (Donald Kahn, Shanley Styne)
6 In the Morning (Geri Allen)
7 Tea For Two (Irving Caesar, Vincent Youmans) 【二人でお茶を】
8 Lullaby of the Leaves (Bernice Petkere, Joe Young) 【木の葉の子守唄】
9 Feed the Fire (Geri Allen)
10 Old Folks (Dedette Lee Hill, Willard Robison)
11 A Place of Power (Geri Allen)
12 In the Middle (Geri Allen)
ジェリ・アレンのオリジナル曲が6曲、セロ二アス・モンク作が2曲(続けて演奏)、「If I Should Lose You」、「A Beautiful Friendship」、「Tea For Two」、「Lullaby of the Leaves」、「Old Folks」というほぼスタンダード曲が5曲。
共演者にロン・カーター(b)、トニー・ウィリアムス(ds)という4ビート中心の二人を迎えて、ジェリ・アレン(p)が、疾走感溢れる演奏を行っています。マイク・モラスキーさんが紹介して解説を加えているのは、「Feed the Fire」と「Lullaby of the Leaves」で、前者におけるアレン(p)のソロはスリリングで、ハービー・ハンコック(p)に似たフレーズも出てきます。彼女のサウンドも独自のものがあり、僕の大好きな「If I Should Lose You」もフレッシュに響きました。全体に素晴らしいけれども、「In the Middle」といったテーマ繰り返しの曲には、馴染めません。
ライナーノートの裏表紙
(参考)本作から「If I should Lose You」が聴けます。
Geri Allen Trio - Twenty One - 02 If I should lose you - YouTube
(参考)マイク・モラスキー著「ピアノトリオ」(岩波新書)の中の該当ページ
表紙
ジェリ・アレン「Twenty One」について解説した最初のページ。全部で5~6ページ分の分量で執筆されています。
【名古屋珈琲店】
住所:長野県松本市梓川倭456-1
電話:0263-88-8571
ホームページ:名古屋珈琲店 - 新村/カフェ | 食べログ (tabelog.com)
外観
入口。いつか店名「名古屋珈琲店」の由来を訊いてみようと思います。
店内
日曜と祝日の限定メニュー。セットで1100円です。
珈琲。アメリカンにしました。
ビーフカレー。トッピングで、ロースカツも注文しました。
このカレーですが、牛肉がたくさん入り、ルウはまろやかで、後でちょっと辛さもくる、優れものでした。
トッピングのカツ。注文しなくても良かったかもしれません。食べ過ぎになりました(笑)。
福神漬け。固めに炊いたご飯がカレーにあっていました。
追加で、デザートにミニソフト(ベリー)をいただきました。ミニとはいえ、アイスクリームたくさんでした。このあと、ジャズ喫茶の「アンの家」に向かいました。