安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

アート・ファーマー EARLY ART

2013-11-17 09:59:59 | トランペット・トロンボーン

先日、所用で名古屋市に行きました。夜は友人との飲み会で、その集合場所が栄にある中日ビルの1階だったのですが、11月前半なのに既にクリスマスツリーが飾ってあったので驚きました。クリスマスケーキの宣伝チラシは見かけますが、ツリーは今年初めて見ました。ツリーは、本来の行事や時季を離れて、装飾としても見映えがするので飾ってあるのでしょうか。寒くなりましたが、まだぎりぎり秋のような気がします。「Autumn Nocturne」が収録されています。

ART FARMER (アート・ファーマー)
EARLY ART (PRESTIGE/NEW JAZZ 1954年録音)

  Earlyartcd

アート・ファーマー(tp)には、たくさんのアルバムがありますが、これは「ART」などと並んで愛着のあるものです。 2つのセッションを収録してありますが、僕のお目当ては、ファーマーのワンホーンの方で、瑞々しいバラードなどが聴けます。「Early Art」というタイトルですが、ウィントン・ケリー(p)の比較的早い時期の録音にもあたり、Early Wyntonともいえるので、その点も見逃せません。

二つのセッションを収録してあります。ファーマー(tp)、ウィントン・ケリー(p)、アディソン・ファーマー(b)、ハービー・ラヴェル(ds)のカルテットによるもの。そして、ファーマー(tp)、ソニー・ロリンズ(ts)、ホレス・シルヴァー(p)、パーシー・ヒース(b)、ケニー・クラーク(ds)のクインテットによるものです。カルテットが11月の録音、クインテットの方は同年1月の録音です。

曲は、まずカルテットの方は、「Autumn Nocturne」、「I'll Never Been in Love Before」(まだ恋をしたことはない)、「I'll Walk Alone」、「Goen With The Wind」(風と共に去りぬ)、「Alone Together」、「Preamp」。ファーマー作の「Preamp」を除きスタンダードです。クインテットの方は、ファーマーのオリジナルが、「Soft Shoe」、「Confab in Tempo」、「Wisteria」と3曲で、それにスタンダードの「I'll Take Romance」。「Preamp」(プリアンプ)は、オーディオファンに歓迎されそうな曲名ですね。

ファーマー(tp)、ケリー(p)の素晴らしい演奏が収録された作品で、愛聴盤です。ケリーのイントロに導かれ、ファーマーが、潤いに満ちた音色で、スローテンポで演じる「Autumn Nocturne」は絶品。軽快なテンポで明るく吹いている「I'll Never Been In Love Before」や、美しいバラード「Alone Together」もよいです。「Preamp」はブルージーなナンバーで、ケリーのソロや強力なバッキングにスリルが感じられます。

余談ですが、この「Preamp」の旋律を聴くと、マイルス・デイビスの「Cookin'」(1956年録音、Prestige)に収録された「Blues By Five」を思い浮かべます。クインテット録音の方もファーマーやシルヴァー(p)の力強いソロが聴けて悪くなく、2年後にファーマーがホレス・シルヴァー・グループに加入するのも納得の溶け込みかたをしています。

【中日ビル1階のクリスマス・ツリー】

所在地:名古屋市中区栄4-1-1

      Sakaechristmastree2201311

【jazzLife 12月号】

jzzLife誌はたまに買います。連載記事の「アマチュア・プレイヤーのためのモダンジャズ入門」は、今号ではウィントン・ケリーが取り上げられていて、兵頭佐和子(p)さんが、「Softly As In a Morning Sunrise」(朝日のようにさわやかに)の採譜、解説等を書いています。

      Jazzlife201312gatugou

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4 コメント

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ファーマーは上手すぎて、たまに歯がゆい時もあり... (きんつば)
2013-11-18 22:48:27
ファーマーは上手すぎて、たまに歯がゆい時もありますが、好きなトランペッターの五指に入ります。
Autumn Nocturnの良さはどうでしょう。身がよじれます。
40年代、60年代の良さもありますが、50年代、特に初期の瑞々しいファーマーに特に惹かれます。
きんつばさん コメントありがとうございます。 (azumino)
2013-11-19 23:21:31
きんつばさん コメントありがとうございます。

初期のファーマーは、いいですね。このアルバムでは、「Autumn Nocturn」がやはり最高です。

このような昔からの愛聴盤については、ブログの文章がすらすらと出てきます。それだけ聴いているということもありますが、いい演奏だからこそですね。
こんにちは♪ (coffee winds)
2013-11-20 15:11:07
こんにちは♪

「アート・ファーマー」が、あのブルーノートの「クール・ストラッティン」にも参加しているのが面白いですね。
後期の「フリューゲルホーン」よりも、初期の「トランペット」に魅力を感じます。
coffee windsさん こんばんは (azumino)
2013-11-20 21:12:45
coffee windsさん こんばんは

同感です。フリューゲルホーンよりもトランペットの方がいいですね。後年のリリカルで繊細な演奏からは、ハードバップバリバリの頃は想像つきませんが、ホレス・シルバー・グループの演奏はじめ注目される吹奏が目白押しですね。

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