安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジミー・レイニー LIVE IN TOKYO

2016-12-25 10:21:40 | ギター

来年用のカレンダーをいくつかいただきました。その中で、長野県のローカル放送局である信越放送のカレンダーは、3か月分が一目でみることのできる工夫されたものです。また、演奏会の写真を使ったセイジ・オザワ・マツモト・フェスティバル(旧サイトウ・キネン・フェステバル)のものは、かなり豪華です。来年も、演奏会・ライブへ出かけられればいいなと思いながら、「Live in Tokyo」を聴いてみました。

JIMMY RANEY (ジミー・レイニー)
LIVE IN TOKYO (XANADU 1976年録音)

   

1976年4月に、ザナドゥ・レーベルのアーティストが来日してツァーを行いましたが、その中の、ジミー・レイニー・トリオの公演を録音したものです。ジミー・レイニー(g)には、多くのアルバムがあり聴き切れませんが、概して楽しめるものが多く、息子のダグ・レイニーともどもお気に入りのギタリストです。「Momentum」と「Two Jims and Zoot」は過去に記事にしました。

メンバーは、ジミー・レイニー(g)、サム・ジョーンズ(b)、リロイ・ウィリアムス(ds)。当時は来日ジャズミュージシャンが大勢いて、東京ばかりでなく地方公演も組まれたので、僕のような地方のファンにもありがたい時代でした。この公演は行けていませんが、ジミー・レイニーとサム・ジョーンズがトリオのフォーマットで聴けるとは、夢のようです。

曲は、スタンダードです。「How About You」、「Darn That Dream」、「Anthropology」、「Watch What Happens」、「Autumn Leaves」(枯葉)、「Stella by Starlight 」(星影のステラ)、「Here's That Raney Day」、「Cherokee」の8曲。「Anthropology」と「Cherokee」の2曲はジャズオリジナル。なお、「Stella by Starlight」だけは、ギターソロによる演奏です。

スイングしてグルーヴィーでありながら、上品なギター・トリオの演奏が楽しめます。「Anthropology」では、ジミー・レイニー(g)とリロイ・ウィリアムス(ds)とのやりとりなど三者一体となったダイナミックなプレイが素晴らしい。ボサノヴァのリズムに乗ったジミー・レイニー(g)のプレイがかっこいい「Watch What Happens」は、おしゃれといいたくなるような演奏で、「Here's That Raney Day」におけるジョーンズ(b)のソロ、「Cherokee」における切れの良いレイニーのプレイと、繰り返して聴きたくなるトラックばかりです。

【SBC信越放送2017年カレンダー】

     

3か月分をすぐ見ることができ、アイデア賞ものです。

【SEIJI OZAWA MATUMOTO FESTIVAL 2017年カレンダー】

  

表紙。

  

上に写真がくるように開いて使います。カレンダーとしても使えますが、写真が優れているので、それだけでも面白いです。写真は、2015年の公演のものを使っています。

  

ベルリオーズのオペラ『ベアトリスとベネディクト』の一場面。

  

小澤征爾(指揮)

  

ファビオ・ルイージ(指揮)