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安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

エロール・ガーナー THE COMPLETE CONCERT BY THE SEA

2015-10-11 09:47:59 | ピアノ・トリオ

飲み会の帰りに長野駅ビル「MIDORI」飲食店街にある蕎麦屋「草笛」に寄り、このお店の特徴のあるメニューの「くるみ蕎麦」をいただきました。汁の中にくるみのペーストが入り、ちょっと甘めの味になります。蕎麦は盛りがたいへんよくて、普通の器では食べきる前に乾いてしまうので、桶のような器に盛られてきます。いろいろなメニューがありますが、たまにはちょっと変わった蕎麦もよいものです。甘めの響きも心地よいアルバム。

ERROLL GARNER (エロール・ガーナー)
THE COMPLETE CONCERT BY THE SEA (COLUMBIA 1955年録音)

   

ピアニストのエロール・ガーナー(1921年〜1977年)は、ビハインド・ザ・ビートとも称されるスタイルでよく知られていますが、そのガーナーの代表作と言われるのが「Concert By The Sea」です。よく売れたレコードで、お持ちの方も多いのではないでしょうか。僕も薄い輸入盤LPを持っていたのですが、それを既に手放していて、CDを買い直そうとしていたら、今年(2015年)、コンサートの全てが収録されたコンプリート盤(CD3枚組)が出たので購入しました。

メンバーは、エロール・ガーナー(p)、エディ・カルホーン(b)、デンジル・べスト(ds)。ガーナーは、スイング系のスタイルで、アップテンポでは強烈なスイング感、スローテンポでは情緒纏綿とした華麗なプレイを行っています。リズムの二人は、伴奏に徹していてガーナーのプレイが中心です。CDの1枚目と2枚目にコンプリート盤として新たに発見された9曲を加えた21曲が収録され、CD3枚目にオリジナルLPと同じ12曲とトリオの3人に対するインタビューが収録されています。

曲はスタンダードです。オリジナルのLP盤収録の12曲は、「I'll Remember April」、「Teach Me Tonight」、「Manbo Carnel」、「Autumn Leaves」(枯葉)、「It's All Right With Me」、「Red Top」、「April in Paris」、「They Can't Take That Away From Me」、「How Could You Do a thing Like That to Me」、「Where or When」、「Erroll's Theme」の12曲です。新発見の中で気に入ったのは、「Will You Still Be Mine」、「S'Wonderful」、「Caravan」といったところです。

「Concert By The Sea」は、「I'll Remember April」(四月の想い出)から始まらなければ聴いた気がしなくて、オリジナルの曲順が並んだCD3枚目を中心に聴きました。アップテンポでの宙を舞うようなドライブ感はガーナーならではもので、「I'll Remember April」、新発見の「Will You Still Be Mine」や「S'Wonderful」でそれを堪能できます。また、スローテンポでは「Autumn Leaves」(枯葉)や「April in Paris」でバーチュオーゾ系の演奏を繰り広げてくれます。音質も改善されているようで、ガーナーの強靭なタッチがわかります。

【草笛 長野駅MIDORI店】

MIDORI長野ホームページ:信州蕎麦の草笛  草笛は、小諸市に本店があり、上田市や佐久平駅近くにもお店があります。

   

   

普通のもり蕎麦に見えます。量が多いのも特徴です。。

   

くるみ蕎麦なので、ペースト状のくるみが入っています。