3月30日(日)は、飯田市に泊まる最後の晩だったのですが、ライブハウスCANVASのオーナーで、ギタリストの桑原さんと飲会を行いました。CANVASでは、フォーク、ブルース、ロック、ジャズと、幅広いジャンルの公演を行っていますが、ジャズを聴く人が少ないのが現状です。リスナーを増やすには、ミュージシャンは新しいことをやるのもいいけど、伝統を大事にして、ハードバップやわかりやすい曲も演奏してほしいというあたりで、意見が一致しました。こういうギターなら、多分お客様も満足するというアルバム。
BARNEY KESSEL (バーニー・ケッセル)
ON FIRE (EMERALD 1965年録音)
日曜日の夜は、飯田市内で営業をしているお店は少ないのですが、お寿司屋さんの「京鮨」で軽く食べて、次には、おでん・焼鳥の「一平」に行きました。両店ともに、飯田では知られていて、当日も賑わっていました。午後8時前から飲み始めたのですが、話が弾んで、終了は11時過ぎになりました。
このアルバムのメンバーは、バーニー・ケッセル(g)、ジェリー・シェフ(b)、フランク・キャップ(ds)。ギター・トリオで行われた、ハリウッドのクラブ「P.J.s」におけるライブ録音です。ケッセルのライブ盤はこれが初めてで、メンバーも初顔合わせだったようですが、そんなことは感じさせない「On Fire」というタイトルどおりの録音になっています。
ライブらしく、有名曲主体の曲目です。ケッセル作「Slow Burn」、「Sweet Baby」、スタンダードの「Just In Time」、「The Shadow of Your Smile」(いそしぎ)、「Recado Bossa Nova」(リカード・ボサノバ)、「Who Can I Turn To」、そして、クローバーズがヒットさせ、レイ・チャールズがリバイバルさせたR&Bナンバー「One Mint Julep」の全7曲。
曲よし、演奏よしの、僕の長年のお楽しみ盤です。ケッセル(g)は、コンテンポラリー・レーべルに多くの作品があり、よく歌い、スイングしていますが、ブルージーさがさほど感じられませんでした。ところが、このライブ盤では、グルーヴィーといってもよいプレイを繰り広げています。「Slow Burn」と「One Mint Julep」がハイライトですが、「The Shadow of Your Smile」と「Who Can I Turn To」というスローテンポの2曲も美しい。「Recado Bossa Nova」はライブならではの選曲。
【居酒屋「一平」】
住所:長野県飯田市中央通り4-12
電話:0265-22-5619