携帯電話のピクチャーを見ていたら、お城の写真が出てきました。先月(2012年5月)の末に、静岡県や愛知県に出張し、宿泊を掛川市のホテルにしたのですが、翌朝散歩に出かけた時のものです。城下町らしい整然とした街並みに感心し、掛川城(再建したものだそうです)も朝陽に映えて見栄えがよかった。掛川市の景観に好印象を抱きましたが、市民が暮らしやすい街に違いありません。ゴージャズなアルバム。
APRIL STEVENS (エイプリル・スティーヴンス)
TEACH ME TIGER! (IMPERIAL 1961年録音)
「見つめていたい歌姫たち」シリーズの一枚として、最近発売になった紙ジャケットCDです。これは、ジャズ寄りというより、ポピュラーとオールディーズの色彩が強く、ムーディーなヴォーカル・アルバムですが、昔から有名なものなので、オリジナルLPをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
エイプリル・スティーヴンスは、1936年の生まれで、1951年にはRCAに録音した「I'm In Love Again」が6位のヒットとなるなど、50年代から活動を続けていましたが、60年代~70年代にかけて、兄のニノ・テンポと組んで、「Deep Purple」や「Whispering」、「All Strung Out」といったヒットを放ったことで、ヴォーカルやオールディーズのファンにはおなじみです。
編曲はアンリ・レネで、弦楽器中心のドン・ラルケ・オーケストラが伴奏をつとめています。曲は、スタンダード・ナンバーや映画音楽からなどで、有名曲とそうでないものが半々くらいです。「Do It Again」、「Teach Me Tiger」、「I Want A Lip」、「Fly Me To The Moon」、「I Get Ideas」、「Talk to Me」、「I'm In Love Again」、「That My Name」、「I'm Making Believe」、「I'll Wait For Your Love」、「It Can't Be Wrong」、「When My Baby Smiles At Me」。ニノ・テンポの作詞作曲による「Teach Me Tiger」と「I Want A Lip」は、オリジナルです。
CDの帯の惹句には、『”セクシー・サイレン”と呼ばれる妖艶な歌手が溜息まじりに歌う艶っぽい一枚』とありますが、誇張され過ぎではないでしょうか。もちろんニノ・テンポ作の2曲をはじめ、それに当てはまりそうな曲もありますが、豪華な伴奏に乗って、やや低い声の落ち着いた歌唱は、なかなか好感が持てます。原曲どおりワルツで歌う「Fly Me To The Moon」、リズミカルな「I Get Ideas」、はつらつとしてスムーズな「It Can't Be Wrong」あたりが編曲も含めて見事です。
【掛川城】