安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ソニー・クリス GO MAN!

2010-07-04 18:33:50 | アルト・サックス

しばらく前に、佐久市(長野県)に車で出張しましたが、途中で立ち寄ったお店のシュークリームが美味しくて、忘れられないので記しておきます。お店は「ちゃたまや」といって、(有)ブラウン・エッグ・ファーム直営の小売店です。農場で生産された卵を使ったクッキーやカステラなど品揃えも豊富で、全国から注文がきます。夏は外へ出る気にあまりなりませんが、こういう出張ならいつでもOKです(笑)。「Summertime(サマータイム)」の入っているインストものを聴きました。

SONNY CRISS (ソニー・クリス)
GO MAN! (Imperial 1956年録音)

 Go_man_sonny_criss

「Summertime(「Summer Time」ではないです。)」は、ガーシュインのオペラ「ボーギーとべス」中の曲で、赤ちゃんを抱きながら歌われたりする子守唄ですが、素材扱いのインストだと元気がよくなり、元が子守唄だとわからないヴァージョンも多くみられます。ソニー・クリス(アルト・サックス)のここでの演奏もその一つです。

クリス(as)は、1970年代まで変わらぬプレイを続けました。情熱がほとばしるままといった強力なプレイをしますが、アップテンポの曲が続くと、時として一本調子でうるさく感じることもあります。スローなものが適度に配列され落ち着きがあればよいのですが。

メンバーは、ソニー・クリス(as)、ソニー・クラーク(p)、ルロイ・ヴィネガー(b)、ローレンス・マラブル(ds)。クリス自作の2曲を除いて、「サマータイム」、「ザ・マン・アイ・ラブ」(以上はG・ガーシュイン作)、「メモリーズ・オブ・ユー」、「ハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン?」、「カム・レイン・オア・カム・シャイン」など他の10曲は有名曲。

冒頭の「サマータイム」が最も印象に残ります。ピアノによる端正なイントロから熱を帯びたアルト・サックスがテーマを歌いあげ、情熱的なアドリブに突入します。続くソニー・クラークのシングル・トーンによるソロは、後年のブルーノート録音を思い起こさせます。バラードの「メモリーズ・オブ・ユー」は、クリスの吹くテーマがメロディーを際立たせて美しく、クラークの華麗な伴奏、ソロにも耳を奪われます。

【ちゃたまや】

  長野県佐久市桑山102-1  電話0267(51)5810
  ちゃたまやホームページ
 
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