アホやから他人のまねでもすれば良いと思っていたら
創造せよ!
とは以外と期待されているのですね。
ザ・リバティーweb より
「井深大『ソニーの心』―日本復活の条件―」 2012年9月13日霊言収録
ソニー創業者の一人である井深大。時代の最先端を突き進み、「トランジスター」や「ウォークマン」など、数多くの新製品を開発、大ヒットさせた。晩 年は精神世界への関心も深かった。戦後日本の復興の象徴にもなったソニー発展期の精神は、今、日本経済の復活のために必要である。
大川隆法・幸福の科学総裁により、井深氏の霊が招霊され、ものづくりについての考え方や、具体的なものづくりのアイデアが数多く語られた。以下の抜粋レ ポートでは、その一部を紹介する。詳しくは、本霊言を拝聴いただき、井深氏の自由性やアイデアの源泉に触れていただきたい。
ソニーの精神は「世の中にないものをつくる」こと
――今のソニーを見て、どのように思われていますか?
井深大 ドリームメーカーや。ドリームを実現するのがソニーのスピリッツやな。だから、単なる メーカーやったら、いらんと思うな。他に幾らでもあるし、買収されたり、他のところと一緒にやったりしても仕方がないわな。パイオニア精神みたいなもんがなかったらあかんわな。面白いことをやって、バーンとヒットさせるのが、ソニーの面白いとこやな。
――ソニーの製品開発をしている方に、今の時点でアドバイスをするとしたら、いかがですか。
井深大 もうちょっと超能力を磨かんと、他の会社との差別化は、もう一切出来んね。だから、物をつくっとると思うたら、そんなもん、他と一緒や。だから、駄目や。
超能力で、未来を予知せないかん。だから、自分とこで足りんかったら幸福の科学に来て、ちょっと修行したらええんや。超能力を信ずる心がないからヒットせんのや。「人間には、目に見えぬ神秘的な力があるんや」と思うことによって、商品に付加価値が付いてくるんや。
わしらのライバルになっとるのは、ビル・ゲイツさんもそうやろうし、アップルもそうやと思うけどさあ、何かをつくって、世界標準にして、世界中にそれを使わせて、シェアを一気に奪ってしまうという作戦だよな。だけど、わしは夢がないと思うなあ。
物づくりをして人の心を豊かにするには「神様仏様の心が必要」
井深大 物をつくる理由は、人の心を豊かにするため。物から心へなんや。それができることによって、人が豊かな精神生活を送れるようになることが目標であって、物をつくることによって、物に人間が縛られて、逆に支配されるような世界を、わしは望んではおらんのや。
物が人間を豊かにするっちゅうことは、人間の心を豊かにせないかんわけでね。それに奉仕するためには、神様仏様の心は必要ですよ。だから、神様仏様のことをいつも考えとると、超能力が付いてくるんや。
技術開発者っていうのは、要するに、いわゆる“ゴッドハンド"なのよ。神様が神様である理由は、世界を創造したからでしょうが。ソニーは世界を創造まではしとらんけども、世界の一部を創造してるわけやから、神様の一部を担っとるんだよな。
物づくりは、「人間様が豊かな精神生活を送れる」というところに強いウエイトを置いていかないと、アメリカ型の今の技術経営にやられてしまう感じがするなあ。
やっぱり、この世にない物を常に探し続ける精神が失われたらいかん。変わってなかったら、創業なんかできまへんで。だから、この世の常識を徹底的に疑えや。今、流行って流行って、何千万、何億の人が、使ったり見ていたり、便利だとか言っているやつは、十年後には全部なくなるもんやと思っとったら間違いな いわ。
だから、今、「会社は潰れてもええから、面白い物をつくれ」って言わないとあかんのやないかなあ。
創造性豊かな人材を育てるコツは「落ちこぼれを大事にすること」
――ご生前、井深先生は社内の方の心も豊かにすることができたのかなあと思うんですが。
井深大 働いとる人が面白かったら、それでええんや。だから、大人の幼稚園が会社なんや。あのね、遊び場として面白くなかったら、会社なんか要らんのや。ソニーを蘇らそうとしたらねえ、会社っていうのは、「大人の幼稚園」だということを、もう一回思い出さないといかんと言わなあいかんなあ。
――創造性豊かな方を育てるコツは?
井深大 それはもう、落ちこぼれや。落ちこぼれが一番や。落ちこぼれんかったら、創造性は付かん。成功したら、創造性は失われることが多いから。
落ちこぼれた人間はね、何とかして這い上がろうとして頑張っとるからさあ、奇抜なことをやらんかったら生き残れんのや。
落ちこぼれを抜擢するのが、自由を解放するっていうことになるわけ。だから、落ちこぼれと、できたら、劣等感の塊を集めたらええねん。そうしたら、面白いもんができるようになる。「君はビリやから、何やったって、失敗なんかありえない。これ以上、下はないから。何やったって構へんのや」と言える。
今の日本社会は減点主義になってさあ。落ちこぼれがなくなったんが、日本の第二の敗戦の原因や。でも、落ちこぼれをもっと大事にせな、あかんと思うなあ。
技術者に金策をさせると、経営者が育つ
井深大 技術者であっても、金策からやるぐらいが経営能力が付くんや。どうやって、金集めて、 この事業をやるか、簡単に言えば、予算をポンとやらずに、自分で金策しながら開発やらせると経営者が育つんだよ。やっぱり、技術系の開発者っていうのは、 徹底的にいい物をつくろうとすべきやな。いい物をつくるとなったら、金の応援をしてくれるところを引っ張り出してこなきゃいけない。社内で説得するか、社外を説得するか、あるいは、協賛してくれる企業を捕まえてくるか。
金策ができない場合は、PRがうまい人間になることだ。要するに、マーケティングを先にやってしまって、購買者を先に見つけてしまえばつくれる。まだ完成しとらんでも、もうすぐ完成するかのように言って、買い手を殺到させといて作るとかね。そのへんを磨かんかったら、あきまへんねえ。
――不況期でも明るく、元気よくいられる秘訣を教えていただければと思います。
井深大 運命論を信じんことや。わしは、「遺伝子で決まる」みたいな考えを、徹底的に嫌ったんや。
「人間は教育できるもんや」と思わないかん。それに、「環境のなかで適応するように生きていけるもんなんや」と思わないかんなあ。環境のなかで適応して生きていけるっちゅういうことはやなあ、自由に活動できる環境を提供すれば、自由人は出現するっちゅうことやな。
だから、「人間の可能性を考え、さらに、人が考えんことを考える」って言ったようにいやあ、幼児教育をやったら、人間がどう変わるか。さらに、幼児の前の胎児ならどうなるか、やっぱり関心あるやんか。だから、小学校一年から、算数を教えて、「あいうえお」を教えてるけど、「もうちょっと賢いやつだっておるんとちゃうか」っちゅうのも、一つの考えやなあ。
未来産業は「なぜ必要か説得する」ことで実現していく
――幸福実現党の経済政策として「未来産業をつくっていこう」と掲げていますが、新しい産業の核になる技術について、井深先生が天上界の目から見て、どのようなものがあり得るでしょうか。
井深大 今、リニア新幹線と言っても、「何十年も先につくる」とか言ってるんやろ? これ、間違いやねえ。やる気があったら、すぐにでもかかれるんやけど、まだ要ると思うとらんのや。だから、これは説得の技術が要るねん。なぜ要るかということを、とにかく一時間しゃべりまくる練習をしないといかんわけよ。
今、リニアをつくったら、「地方分権」なんか、要らんようになると思うなあ。太平洋岸の海の上に、海の道路、浮き橋をつくるんや。そうしたら、土地の買収費用は要らんから安いでえ。開発によっては、地震とか津波に対して、ものすごく強い交通インフラがつくれる可能性があるわなあ。
あるいは、尖閣・竹島の近くにね、電気ウナギの原理を使って、電力を発信する装置を海底に埋め込むんや。そして、向こうが来たらね、分からんうちに強力電気で感電させちゃうのよ。そういう防衛の方法があるっていうことは、考えついとらんと思いますね。
とにかくねえ、アイデアを1000出して、3つぐらいしか実現しないかもしれないと思うけども、アイデアをつくるのが理系の仕事やっちゅう考えもあってねえ。優秀な理系は大事なんですよ。アイデアマンでなきゃあいかんと思いますね。 秀才をやめよ。そして、アホなことを考えよ。それが、未来を拓く鍵や。