以前、このブログで、ワタクシが書いた旭川の歴史群像劇をご紹介しました。
その劇が、いよいよ市民劇として上演されることになり、先日、旭川でマスコミの皆さんを集めて、制作発表を行いました。
きょうはその様子と、劇の概要について、改めてご紹介したいと思います。
**********
制作発表の配布資料
今回の劇は、ワタクシの郷土史研究のなかで、思いがけないアイデアが沸いたことで、誕生しました。
具体的には、大正から昭和初期にかけての旭川に、個性豊かな人々が集っていた時期があり、「この時代の旭川を舞台にした芝居を作ったら面白いだろう」と考えたのがきっかけです。
この時代は、実際にあった出来事も興味深く、主要な登場人物を決めると、まるで物語が降ってきたかのように展開が決まっていきました。
なので、この物語は、「旭川の歴史」が書かせてくれたお芝居だと思っています。
劇の舞台の一つ、旭ビルディング
劇のタイトルは、以前もご紹介した通り、文化史的に、当時が旭川の一つの「黄金時代」だったという意味で、「旭川グラフィティ ザ・ゴールデンエイジ」としました。
「グラフィティ」は、脚本を作る際に参考にした私の好きな映画「アメリカングラフィティ」にちなんでいます。
劇の舞台の一つ、カフェーヤマニ
主人公は、架空の人物である10代の若者5人です。
彼らは、詩人・小熊秀雄、画家・高橋北修、歌人・斎藤史、カフェー経営者・速田弘、社会活動家・佐野文子ら、当時、旭川で活躍していた個性豊かな実在の人物と出会う中で成長し、自らの生きる意味を見つけていきます。
また劇中に起きるさまざまな出来事はあくまでフィクションですが、その多くが実際に旭川で起きた事実を元に、作者が想像を加えて描いています。
制作発表の様子(12月6日・まちなかぶんか小屋)
劇の制作主体は、市民有志の皆さんで作る「旭川歴史市民劇実行委員会」です。
委員長には、メセナ活動に積極的なことで知られる旭川信用金庫の原田直彦理事長になっていただきました。
ちなみに旭川信用金庫は、登場人物の一人である旭川の歌人、酒井広治が初代理事長を務めた組織で(酒井は、文化人と実業家の2足の草鞋を履いた人物)、そうした縁もあって原田さんに委員長就任をお願いしました。
左から、ワタクシ、原田実行委員長、高田さん(チーフ演出)
制作チームも概要がほぼ固まりました。
旭川の演劇界の中核となっている「川谷大道具」の川谷孝司さんがプロデューサー、長く高校演劇の指導者をされてきた中村康広さんと、住民劇の経験が豊富な札幌の演出家、斎藤ちずさんの2人がサブプロデューサーを務めてくれます。
そして演出班のチーフは、旭川で長年演劇に携わっている「劇工舎ルート」の高田学さんが勤めてくれることになりました。
高田さんは、演劇人としてのルートをたどると、那須が影響を受けた旭川の劇団「河」の流れにつながる方です。
そういう方に演出をしてもらうことにも縁を感じます。
制作発表で行われたリーディング
そしてこの日は、なんと旭川の演劇人有志が、脚本の一部を読み合わせで紹介するリーディングを披露してくれました。
皆さんお仕事があるので、集まっての稽古はわずか1日という強行スケジュールでしたが、さすがは舞台経験の豊富な方々。
息の合ったセリフ回しを見せてくれました。
ワタクシは集まっても5~6人と考えていたのですが、予想を超えて10人以上の役者陣に集まっていただき、本当に心強く感じました。
同じくリーディングの様子
なお、これから上演までのスケジュールは、おおむね以下のようになっています。
▼2019年 2月 キャスト・スタッフ公募開始
▼2019年 6月 オーディション実施
▼2019年 7月 キャスト・スタッフによるワークショップ開始
▼2020年 2月 リーディングによるデモ公演実施
▼2020年 8月 本公演
市民向けの公募は、キャスト、スタッフどちらも受け付けるつもりです。
オーディションを行った後、ワークショップ形式で稽古を始め、その中で具体的にやっていただく役割を決めていきます。
上演台本は、このブログに掲載してありますので、興味のある方はぜひお読みください。
そのうえで、ぜひ応募を!
「自分はちょっと」という方は、お知り合いにぜひこうした企画のあることを伝えてください。
市民劇については、今後も、動きがありましたら、随時、このブログにも情報を載せていきます。
なにとぞよろしくお願いします。
その劇が、いよいよ市民劇として上演されることになり、先日、旭川でマスコミの皆さんを集めて、制作発表を行いました。
きょうはその様子と、劇の概要について、改めてご紹介したいと思います。
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制作発表の配布資料
今回の劇は、ワタクシの郷土史研究のなかで、思いがけないアイデアが沸いたことで、誕生しました。
具体的には、大正から昭和初期にかけての旭川に、個性豊かな人々が集っていた時期があり、「この時代の旭川を舞台にした芝居を作ったら面白いだろう」と考えたのがきっかけです。
この時代は、実際にあった出来事も興味深く、主要な登場人物を決めると、まるで物語が降ってきたかのように展開が決まっていきました。
なので、この物語は、「旭川の歴史」が書かせてくれたお芝居だと思っています。
劇の舞台の一つ、旭ビルディング
劇のタイトルは、以前もご紹介した通り、文化史的に、当時が旭川の一つの「黄金時代」だったという意味で、「旭川グラフィティ ザ・ゴールデンエイジ」としました。
「グラフィティ」は、脚本を作る際に参考にした私の好きな映画「アメリカングラフィティ」にちなんでいます。
劇の舞台の一つ、カフェーヤマニ
主人公は、架空の人物である10代の若者5人です。
彼らは、詩人・小熊秀雄、画家・高橋北修、歌人・斎藤史、カフェー経営者・速田弘、社会活動家・佐野文子ら、当時、旭川で活躍していた個性豊かな実在の人物と出会う中で成長し、自らの生きる意味を見つけていきます。
また劇中に起きるさまざまな出来事はあくまでフィクションですが、その多くが実際に旭川で起きた事実を元に、作者が想像を加えて描いています。
制作発表の様子(12月6日・まちなかぶんか小屋)
劇の制作主体は、市民有志の皆さんで作る「旭川歴史市民劇実行委員会」です。
委員長には、メセナ活動に積極的なことで知られる旭川信用金庫の原田直彦理事長になっていただきました。
ちなみに旭川信用金庫は、登場人物の一人である旭川の歌人、酒井広治が初代理事長を務めた組織で(酒井は、文化人と実業家の2足の草鞋を履いた人物)、そうした縁もあって原田さんに委員長就任をお願いしました。
左から、ワタクシ、原田実行委員長、高田さん(チーフ演出)
制作チームも概要がほぼ固まりました。
旭川の演劇界の中核となっている「川谷大道具」の川谷孝司さんがプロデューサー、長く高校演劇の指導者をされてきた中村康広さんと、住民劇の経験が豊富な札幌の演出家、斎藤ちずさんの2人がサブプロデューサーを務めてくれます。
そして演出班のチーフは、旭川で長年演劇に携わっている「劇工舎ルート」の高田学さんが勤めてくれることになりました。
高田さんは、演劇人としてのルートをたどると、那須が影響を受けた旭川の劇団「河」の流れにつながる方です。
そういう方に演出をしてもらうことにも縁を感じます。
制作発表で行われたリーディング
そしてこの日は、なんと旭川の演劇人有志が、脚本の一部を読み合わせで紹介するリーディングを披露してくれました。
皆さんお仕事があるので、集まっての稽古はわずか1日という強行スケジュールでしたが、さすがは舞台経験の豊富な方々。
息の合ったセリフ回しを見せてくれました。
ワタクシは集まっても5~6人と考えていたのですが、予想を超えて10人以上の役者陣に集まっていただき、本当に心強く感じました。
同じくリーディングの様子
なお、これから上演までのスケジュールは、おおむね以下のようになっています。
▼2019年 2月 キャスト・スタッフ公募開始
▼2019年 6月 オーディション実施
▼2019年 7月 キャスト・スタッフによるワークショップ開始
▼2020年 2月 リーディングによるデモ公演実施
▼2020年 8月 本公演
市民向けの公募は、キャスト、スタッフどちらも受け付けるつもりです。
オーディションを行った後、ワークショップ形式で稽古を始め、その中で具体的にやっていただく役割を決めていきます。
上演台本は、このブログに掲載してありますので、興味のある方はぜひお読みください。
そのうえで、ぜひ応募を!
「自分はちょっと」という方は、お知り合いにぜひこうした企画のあることを伝えてください。
市民劇については、今後も、動きがありましたら、随時、このブログにも情報を載せていきます。
なにとぞよろしくお願いします。