かつて別ブログに掲載していた記事を再掲載する「アンコール・私の好きな旭川」。
今回は私の大好きな乗り物「馬鉄」について書いたこの記事です。
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<買物公園を〝馬鉄〟が走った!? >(2012年7月19日掲載)
まずはこちら。
昭和47年、買物公園がオープンした時に登場した花電車です。
といっても線路を敷いて電車を走らせたのではなく、〝花電車風の山車〟とでもいえるかもしれません。
子供たちを乗せて人が引っ張り、できたばかりの買物公園を練り歩きました。
ただこの花電車、
単にイベントを盛り上げるものとしては、いささか凝った作りだと思いませんか。
もともとあった乗り物を利用し、飾りつけたように見えます。
そこで思い出したのがこの写真。
明治39年から大正7年まで、師団道路(現買物公園)を行き来した馬鉄(上川馬車鉄道)です(この写真は明治42年の撮影)。
どうでしょうか。
馬鉄の方がややタテに細長いのですが、感じは似ていますよね。
さらに、こちらの写真を。
野幌にある「北海道開拓の村」を訪れた時に撮影した写真です。
こちらはもっと似ていますよね。
屋根の形といい、御者が乗るスペースといい、細部は違いますが、大きさやバランス、構造はそっくりです。
考えられることといえば、買物公園のオープンに当たり、当時、何らかの理由で保存されていた馬鉄の車両を利用して、花電車に仕立てた!? そう思いたくなります。
ただ古いことなので、記録も残っておらず、何人か元市職員の方に聴いてみたのですが、残念ながらいまのところ事情を知っている方は現れていません。
しかし、手がかりになりそうな写真は手に入りました。
市役所に保存されていた買物公園のさまざまな写真の中に混ざっていたこの1枚。
なんと花電車に使われた車両と瓜二つ!この車両に飾り付けをしたことはほぼ間違いありません。
ただキャプションが付けられていないため、どこでいつ撮影されたかも分かりません。
またこれが馬鉄の車両だったとしても、旭川で使われていたものなのかも不明です。
願わくば、かつて旭川のメインストリートを疾走した馬鉄が、昭和47年、買物公園として生まれ変わった通りに蘇っていた!!
ということであれば、とてもわくわくするのですが・・・。
この件については、引き続き調べたいと思いますが、もし事情をお知りの方がいらしたら、ぜひお教えください。
なにとぞよろしくお願いします。