新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
写真の無断使用はお断りします

何とか仕上げた「硯箱」

2015-10-03 18:02:22 | 閑居閑語
長年習字を勉強しようと考えてきました。だって日本人なんですもの。
書道をやっている知人から、『御朱印と言うせっかくのお手本が身近にあるのに』と言われ続けておりました。
先日頂いた「日本寺」の御朱印も、独特の書体ではありますが書けるといいなと思わせる書体です。「日本寺の御朱印」は事情がありましてもう少しお待ちください。

さて何事も形から入る嫌いのある私は、何とか硯箱を自作したいと思っておりました。書道用品専門店のHPをいくつか覗きに行って、「六寸」の大振りの硯箱が見栄えもよいことで図面を引いたのですが、私の持っている硯がなぜそんな大きさにしたのか覚えておりませんが、「五三寸」と大きいのです。
板どりを硯に合わせて「六寸」より一回り大きく外寸21×32センチにしました。

板は一枚板のいいのがなく、結局ハンズで合板ですが表面の木目が美しいものを選んで購入しました。
指物の本を読んだりしますと、箱をきっちり寸法通り作るにはノコギリの刃厚を考慮に入れなければなりません。そのつもりで図面を引いたのですが、手持ちのノコギリをいくつか調べてみると、刃厚0.35mmのノコギリがありましたのでそれで厚さを考えずに切ってしまうことにしました。

中仕切りも効率よく切ることにし、組み立ても指物師のHPでみた技を盗んでやってみました。
塗料は以前から持っていた水性ニスで塗りました。都合4度塗り重ねましたが、濃さのむらや垂れに悩みました。





こんな具合に仕上がりました。
反省点。
①やはり一枚板で作った方が見栄えが良い。合板の断面が見えないような組み合わせにしたが、やはりいくつか残ります。合板のあわせに塗料がしみ込んで合板の重ねが強調されます。
なぜ一枚板があまり売っていないのか、ホームセンターなどを廻ってて気が付きました、そんなに売れるものではない一枚板は、すぐに反ってしまいます。買う方は平らな板を買いますから。したがって売れない板が増えることになります。

②撮影上の問題。
合板以外にはそれほどの問題はなかったです。
ただ撮影して、ブログに紹介するとき、硯箱の表面がニスでピカピカに光っておりまして、照明や部屋の様子が写りこんでしまうのです。専門店の商品紹介HPの硯箱の様に撮影できないのです。プロの写真家でないと無理なのでしょう。

さて、最後に大問題が残っております。
これで私が、書道を始められない障害が一つもなくなってしまったのです。今まで硯箱がないからと、先延ばしにしていたのです。あ、あ、。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「モリアオガエル」の銅版画 | トップ | 御朱印拝受「日本寺」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

閑居閑語」カテゴリの最新記事