Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

リモート・ビューアー001(前編)

2014-03-01 23:43:08 | Coast to Coast AM

失踪者を探し当てたり予知や過去の出来事を透視する。
日本では占いや霊能の類と思われている能力に、実践的で具体的な方法論を与えたのがアメリカです。
アメリカではその技術を『リモート・ビューイング』といいます。

まず、透視してほしいターゲットの写真や名前を書いた紙を封筒の中に入れておきます。
この時、透視者自身はターゲットが何かも知らされていません。
ダブル・ブラインド方式と呼ばれるメソッドを用い、冷戦時実際に軍で運用したのが『スター・ゲイト計画』です。

この計画の最初の被験者『コード・ネーム001』が今回ご紹介する『Coast to Coast AM』のゲスト、ジョー・マクモニーグル(Joe Mcmoneagle)さんです。
番組はイランアメリカ大使館人質事件やテロリストに誘拐されたNATO軍のイタリア人将校の居場所を透視したといったスター・ゲイト計画での彼の活躍が主な内容でした。

さて、ここでは特に興味深いターゲットについての彼の透視結果をご紹介します。

彼が体外離脱研究で知られるモンロー研究所の所長ロバート・モンローさんとのセッションに臨んだ時のことです。
彼はいつものとおり封の中にあるターゲットに集中します。
そこで見えてきたのは、壁に囲まれた巨大な建造物で、中にはクフ王の大ピラミッドより更に何倍も大きなピラミッドもありました。

さて、現存しないこれらの巨大な建造物は一体いつの時代のものだというのでしょうか?

彼は透視が終わった後、ターゲットの正体を知ろうと封筒の中に入った紙を手に取ります。
そこにはとあるGPSの座標が記されています。
なんとそれは『100万年前の火星』のある位置を示す座標だったのです。

彼によれば、高度な文明を持っていた火星人は、惑星の環境の汚染により地下に逃れることを余儀なくされます。
すべての情報を地下にある空間に移し、それらを結ぶ通路を作り生活することになりました。
彼の信じるところによれば、彼らはまだそこにいるとのことです。

後半ではロズウェルUFO墜落事件、ジョン・F・ケネディの暗殺、3000年後の地球などについて彼の透視結果をご紹介します。

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日本でもテレビ番組にたびたび登場しているのでご存じの方も多いのでは。

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ヒトラーを追え!(後編)

2014-02-21 22:56:55 | Coast to Coast AM

中編からの続きです。

さて、ではどうやってヒトラーはベルリンの総統地下壕から逃げおおせられたのでしょうか?

コーシ博士によれば現場での脱出はハンナ・ライチュが主導した可能性を指摘しています。
彼女は優秀な女性初のヘリコプター、ロケット戦闘機、ジェット戦闘機搭乗者でした。
事実、彼女は夫ローベルト・フォン・グライムともに陥落寸前の総統地下壕を訪れています。

そこでヒトラーとその愛人のエヴァ・ブラウンは彼女の操縦するヘリコプターによって運ばれたのです。
(彼らにはゲシュタポ長官のハインリッヒ・ミュラーも同行していた可能性もあります)
さらにドイツからジェット機でスペインへと渡り停泊しているUボートで欧州から逃れます。

その行き着く先とはずばりアルゼンチンです。

1945年7月10日マル・デル・プラタの海岸にナチスのUボートが流れ着いた事件が現地の新聞に写真付きで掲載されています。
まだ20歳そこそこの青年を船長とするこの潜水艦は少数の乗組員しか載っていない上、地図も航海記録もない状態でした。
しかし、奇妙なことに本来積載されていたはずの救命ボートがなくなっていたのです。

このUボートは停泊している間に何かを荷降ろししているところを目撃されています。
更にはアメリカの諜報員からヒトラーとエヴァ・ブラウンが載っていたと言われたとの証言もあります。

ヒトラーの脱出はアルゼンチン側でも綿密に計画されていました。
受け入れ先は大起業家アイヒホルン(Eichhorn)です。
彼はナチス初期からの支援者で、アルゼンチンのナチスのコミュニティでもリーダー的存在でした。
彼はナチスの残党が隠れるためのホテルを所有しており、その建物は今なおアルゼンチンに残っています。

また、1945年11月エドガー・フーバーがFBIに渡したメモに「アイヒホルンがヒトラーをアルゼンチンに受け入れたと信じるだけの理由がある」との記録が残っています。

かくしてヒトラーは南部パタゴニアに近い地域サン・カルロス・デ・バリローチェにエヴァ・ブラウンとともに隠遁生活を送ることとなります。
ちょうど彼らが逃亡した頃飛行機か船でしかいけない湖畔に豪華な別荘が作られました。

そこでヒトラーはカントリー・マンとして平和に暮らしたようです。
地元の人によると二人の間に子どもはなく1965年、おおよそ80歳で静かに息を引き取ったとのことです。

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死亡時のヒトラーとされる写真。確かに顔の特徴はヒトラーの面影を残しています

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ヒトラーを追え!(中編)

2014-02-20 23:00:36 | Coast to Coast AM

前編からの続きです。

自らの敗北を認めたヒトラーが愛人のエヴァ・ブラウンと地下壕でささやかな婚姻の誓いを結び、その後二人で青酸カリを飲んで自殺した。
広く世に出回っているこの『伝説』の出元はどこなのでしょうか?

それはイギリスの若き諜報員ヒュー・トレヴァー・ローパーの著書『ヒトラー最後の日々』が初出です。
しかし、コーシ博士によれば彼の取材には多くの疑念が残ります。
まず、この逸話は彼が取材のためにドイツに着いた10日間以内にはアメリカの諜報員によってすでに出されていた結論と資料から明らかになっています。
そもそもヒトラーの最期を目撃した者の多くはソ連によって拘束され、証言など取れなかったはずです。

また、連合国側の首脳が第二次世界大戦後の国際関係を決めたポツダムでこんなエピソードも残されています。
そこでもスターリンはヒトラーが生きていると考えており、さらにはアメリカがそれに加担したと漏らしたのです。

ヒトラーの生存説を疑っていた首脳はスターリンばかりではありません。
1945当時の『星条旗新聞』には小さな記事でアイゼンハワー将軍がヒトラーの生存を疑っているというコメントも掲載されています。

では、スターリンの言うアメリカの仕業とは一体何なのでしょうか?

その鍵は後にアイゼンハワー大統領下の国務長官ジョン・フォスター・ダレスです。
さらに後にCIA長官にまで上り詰めることになる弟のアレン・ウェルシュ・ダレスも関係しています。
この主に資本面での諜報活動をしていたアレン・ダレスは投資会社ブラザー・ブラウン・ハリマンを通してナチスに資金援助をしていました。

彼らにとって共産主義者の打倒が最大の目的であり、敵の敵は味方というわけです。
彼らの工作活動の最大の功績はナチス・ドイツをソ連に侵攻させたことです。
そしてダレスはナチスの敗戦が濃厚になった頃にはその資金をスイスを経由して海外に逃す協力すらしていたのです。

ですから、彼らがヒトラーの逃亡にも何らかの関与をしていた可能性があります。
そのことが先のポツダムでのスターリンの発言につながっているというわけです。

さて、ではヒトラーはどこに、どうやって逃亡したのでしょうか?
その詳細は後編に続きます。

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ジェローム・コーシ博士はニューヨーク・タイムズ紙で7回のベストセラー賞を獲得している売れっ子作家です

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ヒトラーを追え!(前編)

2014-02-19 23:34:51 | Coast to Coast AM

「ベルリンがソ連軍により陥落し、ナチスドイツが敗北した後もヒトラーは実は生きていた」
この手の都市伝説は昔からあり、ただの与太話かと思っていましたが、どうやら考えを改めざるを得ないようです。
今回ご紹介する『Coast to Coast AM』のゲスト、著述家のジェローム・コーシ博士(Jerome R. Corsi)は当時の資料を元にその可能性を検証しています。

現在事実とされている言われている話はこうです。

1945年4月30日、ついにベルリンを制圧したソ連軍はヒトラーのいる総統地下壕へと侵入します。
ソ連の諜報部の軍人クレメンコ達は、最初にヒトラーに似た衣服を着た遺体を見つけます。
しかし、それはヒトラー本人にしては背が高く、影武者と分かりました。
そして、遂に塹壕の中に埋められているヒトラーとその愛人エヴァブラウンの死体を見つけ、掘り返したのです。

それは当時から20年以上も経った1968年に、初めてソ連の元諜報員レヴ・ベズメンスキ(Lev Bezmenski)『Death Of Adolf Hitler』によって初めて明かされました。

さて、コーシ博士がこの件に興味をもつきっかけは、2009年に放映された『ヒストリー・チャンネル』です。
コネチカットの州の考古学者ニコラス・ベルトーニ(Nicolas Bertoni)さんは番組の中でモスクワからヒトラーの頭蓋骨を借り受けDNA検査を行うことができました。
ガソリンで焼かれひどく損傷している骨を検査した結果は彼らを驚かせます。
それが40代の人のものだと判明したのです。
ヒトラーは死亡当時56歳ですし、そもそも彼のものにしては小さすぎます。

彼はコネティカット大学の分子生物学者リンダ・ストラウスバウ(Linda Strausbaugh)さんにさらに検査を依頼します。
しかし、その結論がくつがえることはなく40代の「女性」のものだと分かりました。
では、ヒトラーとともに自殺したと言われる愛人のエバ・ブラウンかといえば、彼女は当時32歳でした。
頭蓋骨には銃による穴がありましたが、記録によるとエバ・ブラウンは青酸カリにより自殺しており拳銃を使用していません。

そもそもの話、誰のものかもわからなくなるほど遺体を損傷させる必要はあったのでしょうか。
例えば、同じく自殺したナチスの首脳部の一人ヨーゼフ・ゲッベルスの遺体はすぐにそれと分かる状態で横たわっていたのに、です。

中編に続きます。

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記事の内容をまとめたコーシ博士のノンフィクション『ハンティング・ヒトラー』のカバー

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オカルトと科学が出会うとき

2014-01-08 23:17:29 | Coast to Coast AM

3次元的に操作できる「音波浮揚」技術:東大が開発(wired.jpの記事より)

まだ小学生の頃、科学少年だった一方オカルト好きでもありました。
図書館に通っては科学新書のブルーバックスとオカルト本を読み漁るちょっとアブない子供でした。

そんな僕の盟友がK君で、彼も『月刊ムー』の熱心な読者というなかなかの筋金入りです。
二人して博物館でノストラダムス予言の1999年8月の星の位置を調べてその解釈を議論したのも今では良い思い出です。

そんなある日、K君が深刻な顔をして『月刊ムー』を僕に差し出してきました。
いわく「どうしても見せたい記事がある」とのことです。
1999年に世界が滅ぶと信じて疑わなかった僕に、それ以上の一大事があるとも思えなかったのですが、ともかく見てみることにします。

すると、そこには『恐竜は実は毛で覆われていた!』という文字が踊り、挿絵も描かれていました。
今でもそうですが、当時の図鑑では爬虫類が巨大化したような恐竜の姿が一般的でした。
ところが、その挿絵によればどちらかと巨大な鳥に近い恐竜のイラストが載せられていたのです。

正直「ふーん」くらいの感想でしたが、近年恐竜にも羽毛があったとの説が提唱され当時の記憶が呼び起こされました。
また、遺伝子的にニワトリはティラノサウルスの直系の子孫であることが科学的に解明されています。

さて、当ブログご紹介している米のオカルトラジオ番組『Coast to Coast AM』の話題です。
「何トンもある石をどうやって積み上げてうピラミッドを作ったのか?」は度々議論されてます。
その中で多くのゲストが主張しているのが上記事にあるような「音波による浮揚」です。
(過去記事『今に伝わる古代エジプトの叡智』でも少し触れています)

今ではオカルト懐疑派になってしまった僕ですが、上記事はちょっと好奇心をくすぐられるニュースでした。
謎の多いピラミッドですが、オカルトだと思われていたテクノロジーでその一端が解き明かされる時が来るかもしれません。

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天国の証明

2013-12-20 23:33:01 | Coast to Coast AM

今回ご紹介する『Coast to Coast AM』のゲストはエベン・アレクサンダー博士(Dr. Eben Alexander)です。
アメリカでも名うての脳神経外科医であった彼は、死後の世界や神の存在など信じてはいませんでした。
さらに赤ん坊だった彼をやむなく養子に出したはずの実父母が、その後結婚して家庭を築いていたという事実を知り、よりその考えは強固なものになりました。

しかし、ある出来事が彼の考えを180度変えたのです。

2008年の12月のある日、博士は自宅で突然背筋を猛烈な痛みに襲われます。
911番を呼ぼうとする妻に「自分は医者だ。この程度は大丈夫」と制止しますが、髄膜炎によりほどなく意識を失います。
その昏睡状態に経験した世界は驚くべきものでした。

初めは、言葉も記憶も失ったまるで泡立つ泥のような永遠とも思える意識の中をさまよっているようでした。
そこに自転する明るく白い光が現れると、彼をその世界から救い出してくれたのです。

その『光』に連れ去られた世界はとても素晴らしい物でした。
まるで地球の大自然のように、山々がそびえ川がせせらぎ、心地よい風が注ぎ、花々が咲き誇っています。
そこには聞いたこともない素晴らしい音楽が流れ、数万もの蝶々が飛んでいるのです。
自分に寄り添うその羽には「頬骨がチャーミングなとても美しい女の子」が乗っていました。
そこは「何も間違うことのない」世界でした。

と同時にそこは外の領域につながる出入口であり、その先には冷たく空虚な闇を愛や神聖で創造的な力が満たしオーブが輝いていたのです。

そして彼は『光』から様々なことを言葉を超えたコミュニケーションで教えられます。
それは「愛は織りなすもの」であったり「悪の必要性」といった様々な教訓でした。

その後彼は帰還し、昏睡した一週間後に意識を取り戻します。
医者の診断によるとその確率はほんの数%しかなかったにもかかわらずです。
しばらくの間は家族の顔はおろか言葉すら思い出せない状態でした。
にもかかわらず、昏睡状態の間に体験したことははっきりと憶えていたのです。

更に彼は驚くべき事実を知ることになります。
死後の世界で出会った蝶々の羽に乗った美しい女性が、十年前に亡くなった実の妹にそっくりだったのです。
彼は一度も実の両親とその兄弟にあったことはありませんでした。
そして、自分の体験した世界が他の多くの臨死体験した人の証言との一致していることも、です。

脳の機能が一部停止している昏睡状態で意識があったことは彼の持つ医学の常識を覆すものでした。

米ラジオ番組『Coast to Coast AM』を聴くには

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博士の体験談は日本のテレビ番組でも紹介されたようです。本の表紙には天国で出会った蝶々が

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ミチオ・カク教授の科学解説(後編)

2013-11-25 23:16:10 | Coast to Coast AM

前半からの続きです。

科学者による宇宙開闢
次の話題はエネルギーに質量を与える『神の粒子』ヒッグス粒子です。
さて、観測が極めて難しいヒッグス粒子をどうやって検出したのでしょうか?
それは加速器をつかって水素原子同士を高速でぶつけ合い、それが壊れた中にヒッグス粒子が混じってないかを調べるのです。

カク教授によれば、それはピアノの構造を知るためにビルから落とすことに似ています。
まずは、ピアノを落として地面とぶつかった瞬間の壊れた音を録音します。
それからテープを逆再生して、その音からピアノがどんな中身だったのかを検査します。

さて、現在日本ではさらに大きな加速器を作る計画が進められています。
加速器が大きければ大きいほど粒子は速くなり、ぶつかった時によりバラバラになります。
つまり、粒子を分解して最初期の状態に戻すわけです。
それはまるでビッグバンを再現するようなものですが、この実験でカク教授が見つけたいモノとは何でしょう?

それはずばり…ダークマターです。

薄気味悪いダークマター
ダークマターは現在科学者が知る物質の中でももっとも奇妙な性質を持っています。
まず、なんでも通り抜ける幽霊のような存在です。
電荷を持たず質量もありません。
したがって重力の影響を受けないはずが、何故か重力の法則には従っています。
珍しいかと思えば、宇宙のどこにでも存在していると教授は考えています。

カク教授の住むニューヨークの家のテーブルにダークマターを置くとします。
すると、すり抜けて中国まで分離して出かけて行き、また逆戻りして再びニューヨークに戻ってきます。
まるでボールがバウンドするように、です。
正直、自分でも何を言っているのかよくわかりませんが、そんなことが起こるそうです。

同じく電荷をもたずなんでも通り抜けてしまう粒子にニュートリノがあります。
しかし、ニュートリノは存在が不安定なのに対して、ダークマターは安定して存在することができます。

思わぬ人類滅亡の危機
数千光年離れた『WR 104』という追いかけあいっこしている2つの星があります。
これらはいずれ衝突し超新星爆発が起こり、南極と北極の方向から膨大なガンマ線が放出されることがはっきりしています。

我が太陽系も他人ごとではなく、方向距離共に射程に入るかどうかの位置にあります。
さて、その電磁波が届いたら最後それは数ヶ月は続き地表の生命は一瞬にして死に絶えます。
地下に避難するのが唯一の道ですが、オゾン層が半永久的にダメージを受けるので、地表には二度と上がれません。
いつかはわかりませんが、今日明日に起こっても不思議ではないのです。

以上、超一流の理論物理学者でありながら一般向けの分かりやすい解説が人気のミチオ・カク教授のお話でした。

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死のダンスを踊るWR104渦の形からもバッチリこちらを向いています

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ミチオ・カク教授の科学解説(前編)

2013-11-24 23:12:01 | Coast to Coast AM

今回は『Coast to Coast AM』の番外編としてかつてのメイン・ホスト、アート・ベル(Art Bell)さんのラジオ番組『Dark Matter』のご紹介です。
現在は局とのトラブルで中断している同番組ですが『C2CAM』でお馴染みのゲストたちが登場しています。

記念すべき一回目のゲストは過去記事『次の科学技術革新は?』でもご紹介した理論物理学者のミチオ・カク(Michio Kaku)教授です。

文明の段階とエネルギーの関係
カク教授はエネルギーのリソースに応じて文明を三つの段階に分けます。
タイプ1は死んだ植物をエネルギー源とする段階で、薪はもちろん石油や石炭などもこれに当たります。
タイプ2は太陽や地球など、天体の活動をエネルギー源とする段階で、風力や太陽光などがそうでしょう。
タイプ3は銀河系の活動をエネルギー源ととする段階です。

この話を公演したところ、聞いていた子供から「教授、それは間違ってるよ!」との指摘を受けました。
彼が言うにはタイプ4があるというのです。
それは『ダークマター』です。

現在の人類はまだタイプ1の段階で、タイプ2への移行期ですがまだ技術が追いついていません。
今後10年はこの状態が続くと予想していますが、次世代の本命は常温核融合です。

なぜ宇宙人のメッセージをキャッチできないのか?
ここ十年だけでも宇宙の観測技術が進んでおり、恒星の2つに1つは惑星を持つことがわかっています。
さらに驚くべきことに、その恒星系の200個に1つは地球と全く同じ環境の星を持っているのです。 
天の川銀河の中だけでざっと数十億はくだりません。
どこかで知的生命体が暮らしていても何の不思議もありませんが、なぜ我々は今だに彼らのメッセージをキャッチできないのでしょうか?
    
カク教授によれば地球よりはるかに進んだ宇宙人達は星を越え銀河帝国をつくっているはずです。
そこでの通信手段はレーザービームが有力です。
対して電波でやりとりしている我々は「原始的」すぎて彼らの交信を覚知できないのです。

ちなみにカク教授は人類のメッセージを全宇宙に発信することに対してはやや否定的です。
仮に悪い宇宙人の耳に入ったら最後「さあ『食事』の時間だ!」とならないとも限りません。

光を超える2つの粒子の関係
2つの粒子を一緒にして振動させます。
すると、その2つを離して宇宙の果てと果てにおいても両者は足してゼロになるように正反対の運動をするそうです。
それは光の速さを超えて伝わるのですが、いったい何が両者をつなげているのでしょうか?
この不思議な現象にたいするカク教授の答えは「わからない」です。

そして二人の対話は番組の題名ともなっている『ダークマター』に及びます。

後半に続きます。

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カク教授はご両親が日本からの移民2世同士という血統的には純日本人な超一流物理学者です。

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地球拡張説‐エクスパンディング・アース・セオリー‐

2013-11-10 22:28:06 | Coast to Coast AM

かつて地球は一面の海で覆われ、そこに巨大な大陸「パンゲア」が出現した。
そして地殻変動による大陸移動で徐々に引き離され、気の遠くなるような年月を経て今の5大陸へと別れていった。
誰もが一度は聞いたことのある「パンゲア説」ですが、その頃の地球を想像するとあることに気が付きませんか?

今回ご紹介する『Coast to Coast AM』のゲスト、ニール・アダムス(Neal Adams)さんはその謎を解き明かそうとする1人です。
アダムスさんはかの『バットマン』や『スーパーマン』を現在の形にしたいわば生みの親でありアメコミ界の伝説的イラストレーターです。
家計を支えるためいち早く手に職をつけた彼ですが、一方で科学も大好きでキャリアを成功させてからはそちらの研究にも励んでいます。

さて、アダムスさんは「パンゲア説」のどの点に疑問をもったのでしょう?
そこで、まだ大陸がひとつだった頃の地球を宇宙船に乗って外から眺めてみるとします。
すると奇妙な光景が広がっていることに気が付きます。
大きな海にちょうど眼球の黒目のように大陸が一つぽつんと浮いているのです。

これはいかにも不自然です。
例えば火星や金星など他の惑星も大陸は散らばっており、一つの大きな大陸が偏って存在していることはありません。

そこでアダムスさんはこの矛盾を解決するひとつの説を提唱します。
それが『地球拡張説』です。
アダムスさんによれば太古の地球は今よりずっと小さい惑星でした。
そこにはいくつかの浅瀬があるだけで、それ以外は惑星がまるまる大陸です。
そして、だんだんと地球が大きく成長するに連れて陸地に裂け目ができ中から水が溢れ出し、海ができたというのです。



例えば、恐竜は今の最大の陸上生物のゾウよりさらに何倍も大きいのに、どうやって重力に耐えられたのでしょうか?
それも地球が今より小さく重力も少なかったと考えれば説明がつきます。
さらに考古学者によればアンモナイトなど太古の海洋生物の化石は陸地で見つかることはあっても海の底では見つからないそうです。
これもそれらの生物がいた頃には現在の海が存在していなかった証拠です。

さて、この発想の転換というべき『地球拡張説』ですが、そもそもどうやって地球は大きくなったというのでしょう?
アダムスさんは物質と反物質の「非対称性の破れ」を使って説明しています(個人的にはちょっとこれは苦しいと思います)。

百聞は一見に如かずということで、Youtubeのアダムスさん自身による説明動画を御覧ください。

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Neal Adams - Science: 01 - Conspiracy: Earth is Growing!

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メディアの真実

2013-10-21 22:52:50 | Coast to Coast AM

ネットを徘徊しているとどうしても出くわしてしまうのが、メキシコ産のグロ画像です。
慣れっこになってしまった自分が嫌になりますが、かの国では一体何が起こっているのでしょう?

今回ご紹介する『Coast to Coast AM』のゲストは米ジャーナリスト、ベン・スワン(Ben Swann)さんです。
スワンさんはアメリカでほとんど報道されることのないメキシコの麻薬戦争を取材しています。

まず、紛争が激化する一つのきっかけが、2006年以降ののカルデロン大統領による軍を投入でした。
軍は麻薬カルテルと裏でつるんでいた警察署をかたっぱしから潰しにかかります。
すると今度は職を追われた数百数千の元警官たちが新たな犯罪組織をつくり上げるという悪循環が起こったのです。

もともとはメキシコの麻薬カルテルはお互いの縄張りには干渉しないスタンスを取っていました。
しかし、一方で当局の取り締まりはシナロア・カルテル以外の麻薬カルテルばかりを狙うものでした。
権力と結んだシナロア・カルテルは勢力を伸ばし他の麻薬カルテルの縄張りにも踏み込みます。
ところが他の勢力を甘く見ており、予想外の激しい抵抗にあいました。
これが紛争が激化したもう一つの理由です。

よく麻薬カルテルのひとつロス・セタスはメキシコ国軍の元軍人によって組織されたとされますが、スワンさんによればやや正確性を欠きます。
もともとはアメリカ軍によって訓練され麻薬カルテル対策に投入された軍人が裏切ったというのが真実です。

そこにはアメリカの思惑もあります。
ひとつの麻薬組織が勢力を伸ばし政府と結ぶよりは、対抗勢力同士で紛争していたほうがまだマシとの算段です。

本来、メキシコは豊かな鉱山や油田を持つ資源国です。
しかし、それらの権益は全て大統領を含めた権力者たちが独占し、大衆はその恩恵に預かることができません。
さらには製造業もインドや中国などに奪われ、中流層が根こそぎなくなってしまったのです。

メキシコの麻薬戦争はかように重層的な問題の結果起こったと言えます。

最後にメディアそのものについてです。
スワンさんによれば、人々がニュース報道を観るのは事実を知るためではなく、自分の価値観を確認するためです。
そこでは報道への絶対的な信頼は必要ではなく、普通の人よりは信ぴょう性があると思われるだけで十分です。
それは与えられる情報に満足し安心しきっている我々に警鐘を鳴らしているように聞こえました。

米ラジオ番組『Coast to Coast AM』を聴くには

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