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国連安保理制裁決議についてひと言

2006-07-11 08:53:37 | Weblog
 北朝鮮のミサイル問題で、日本が国連安保理決議を求める姿勢は、私は個人的意見としては大げさに過ぎる、相手(北朝鮮だけでなく中国も含む)を喜ばせるだけと思うが、国際的には理解されるだろう。だが、それに飽き足らず、拘束力を持つ国連憲章第7章を求める声が日に日に高まってくるのを見て、調子に乗ると笑われるよと言いたくなった。
 安保理決議は、これまで数多くのケイスに出されてきたが、多くの対象国はそれを無視なり拒否することで切り抜けてきた。その代表例がイスラエルで、幾度にもわたる決議を「カエルの面に…」で全て無視してきた。
 そんな決議を出しても北朝鮮が動ずる筈はなく、それを知る人たちは、強い拘束力(軍事攻撃を含む制裁)を持つ第7章を求めているのだ。第7章はこれまでコソボ紛争や旧イラク政権の時に出されたりしたが、数えるほどしか出されていない。ごくごく特殊な例なのだ。
 第7章を議論に持ち出すことで、今回の議論を政治家や評論家は日本の憲法改定と軍事力増強に結び付けようとしているのだろうが、軽率にそんな動きに乗れば取り返しのつかないことになることを知るべきだ。