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日々の出来事から国際情勢まで一刀両断、鋭く斬っていきます。コメントは承認制です。但し、返事は致しませんのでご了承下さい。

新人記者研修

2006-07-09 01:26:01 | Weblog
 先週半ば、地方新聞社の新人記者研修の講師として呼ばれた。以前にやった講習が好評でその後もこのように声を掛けていただいているのだが、今回は新聞社の保養所で、泊りがけで講義をしようということになった。

 当初の予定では、講義2時間、懇親会2時間というものであったが、最初の講義を終えたのが午後7時で、開始から2時間半が経っていた。その後、夕食となったが、そこでも講義の続きで参加者から質問攻め。そこで早めに切り上げて、第2部の講義となった。

 講義の後に懇親会が行なわれたが、結局は講義の延長。特に、私のジャーナリストとしての取材経験と「激動の昭和史」の解説に興味を持ったようで、午後11時過ぎまで講義は続いた。

 本当なら徹夜で彼らに付き合いたかったが、私はその前、睡眠を取れない日が続いており、トータルで考えても睡眠時間は一週間で10時間にも満たなかった。「今日は寝ないとまずい」と思っていたので、12時前には「お開き」にして床に就いた。

 翌朝、ラジオ体操をしている新人を尻目に朝食を摂っていると、爽やかな若者達が息を弾ませながら食堂に入ってきた。そしてそこでまた講義の延長。ただ、8時半には出発せねばならず、「最後の講義」は本社に移動するバスの中。

 人事部の担当者は、2時間分のギャラしか払っていないのにと言ってくれたが、私はこれから記者になる人たちが話を聞いてくれることが喜びなのだ。担当者に気にしないようにとお願いした。

 バスを降りて一人一人と握手していると、これから前途洋々と船出する彼らが少しまぶしくうらやましくもあった。何年か経ってから彼らに再会したいとも思った。彼らが私から受けた影響をどのように自分の中で咀嚼して生かしていくか見てみたいのだ。誰が一番最初に書いた記事を送ってくれるか今から楽しみだ。