都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

東大病院分院

2019-04-30 | 文京区  
東大病院分院
所在地:文京区目白台3-28
構造・階数:RC・3F
解体年:2010〜11(平成22〜23)
備考 :2001.6 閉鎖
Photo 1997.6.1

 東大病院分院は、文部省の医術開業試験場として1908(明治41)年に目白台に移転して来たそうだ。1917(大正6)年に東京帝国大学へ移管され、医科大学附属医院分院となったそうだが、建物の建設年など沿革の詳細はネットでは分からなかった。

 日本近代建築総覧にも載っていないので、建物の建設年代は不明。ただ、スクラッチタイルを使った外観などから考えると戦前の建物だったのではないだろうか。

 2002年に訪れたら、門が閉まっていて中には誰も居なかった。門の脇の守衛室も閉じられ、傍らには分院の閉鎖を告げる貼り紙があった。


正門わきの守衛室  Photo 2002.6.10

 病院としては閉鎖されたが、その後、2009年1月末頃までは、まだ建物等は残存していた。
 しかし、2010年3月に再訪したところ、写真の本館や正門、守衛室などを残して、他の建物群は全て解体されていた。この時点頃までは跡地の利用法が決まっていなかったようだ。

 その後、跡地に東京大学目白台国際宿舎(仮称)が造られることが決まり、2017年頃から建設工事が始まった。現状は把握していないが、ネット上の情報では、2019年2月時点ではまだ建設工事が続いているようだ。

 また、現在も正門わきの守衛室や塀は残されているようだ。この感じだと新しい建物が完成した後もこれらは残されるのかもしれない。


2022.8.25追記
 跡地には2019(平成31)に目白台インターナショナルビレッジが完成。正門わきの守衛室や塀は保存された。

東京大学医学部附属病院
東京大学医学部附属病院分院跡地(目白台国際宿舎)を見てきたよ! | 護国寺ナビ

Tokyo Lost Architecture
#失われた建物 文京区  #近代建築  #病院  ブログ内タグ一覧

2022.10.20追記
 国土地理院の空中写真で確認したところ、およそ以下のことが判明した。撮影年に幅があるので正確には分からないが、中央部分と東側は、戦時中か戦後すぐの頃に完成したようだ。また、1枚目写真の左側部分は、昭和30年代までに完成したようだ。

 1936〜42年頃 本館の建物なし。
 1945〜50年  中央部と東側部分が完成済み
 1961〜69年  西側部分も完成済み

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2 コメント

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Unknown (読者)
2020-06-08 10:31:56
現在は守衛室は分院の歴史を伝える展示の場として使用されているらしいですね。
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Unknown (asabata)
2020-06-12 02:45:39
読者様
最近は訪れていないので、そのような形で残されているとは知りませんでした。情報有り難うございます。
機会があったら、近日中にいちど現状を見てみたいと思っております。
返信する

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