都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

掛川市役所旧庁舎

2018-04-04 | 静岡県  
掛川市役所旧庁舎
所在地:掛川市掛川1114-2-2
建設年:1956(昭和31)
構造 :RC造
階数 :3F・B1F
設計 :日建設計
備考 :1996(平成8)頃に解体
Photo 1992.4.11

 掛川城の城内にあった市庁舎。城へ向かって逆川の橋を渡った先の右側、現在の掛川城三の丸広場の場所に建っていた。

 低層の平たい姿で、玄関前に大振りなピロティがあるなど、まさにモダニズム庁舎建築という雰囲気のデザインをしたオフィス建築だった。

 1994年に掛川城天守閣が復元されて、城跡一帯の整備が本格化するなか、市庁舎は郊外に移転。新しい掛川市庁舎は1996年5月にオープンした。それまでのこの庁舎は、この後、解体されたものと思われる。

 ネット上に旧庁舎の写真が他にもあるかと思って探してみたが、戦前の様式的な近代建築ではないし、また変わったデザインの建物でもなく、やや地味なモダニズム建築だったためか、ほとんど掲載されていないようだ。

 個人的にはこのシンプルなオフィス建築は嫌いではない。プロポーションなどが良く考えられていて、モダンな建物だったと思う。ただ、掛川城天守閣の復元に伴って、一帯が城下町風デザインで整備されることになったため、残念ながらスタイルが合わなくなってしまったのだろう。また、竣工から40年近くが経過して、古びた感じに見えてしまっていたのかもしれない。

 現在、市庁舎跡地の掛川城三の丸広場はイベント等で使用されている。また新しい掛川市庁舎は同じ日建設計によるもので、こちらは大きな吹き抜け空間などを伴った現代的で個性的なデザインでもあり、話題の建物となっている。

静岡の建築
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