料亭 浜乃家
所在地:文京区 白山1-8
構造・階数:木・2
解体年:2021.5
Photo 2008.3.28
白山三業地は地域の振興を期待して1912(明治45)年に三業地指定を受けた場所という。戦前、戦後の火災保険特殊地図を見ると、この界隈には(妓)(待)などのマークが多く記されている。周辺には2000年頃まではかつての料亭の建物が何軒かあったが、現在はかなり少なくなっている。
浜乃家については1937(昭和12)年の火保図には店の名前が記されていないが、同所は(待)となっており、待合がここにあったことは確かだ。また、戦後の1953(昭和28)のものには浜乃家の名が記されている。
Photo 2019.7.8
大型の数寄屋建築とかではなかったが、前面は黒板塀で囲まれ、玄関前には小さな庭もあった。また、2階の手摺には右から「濱乃家」と透かし彫りがされていた。側面は押縁下見板張り
Photo 2019.7.8
玄関の引き戸にはやはり右から「葉ま乃や」の透かし彫りがあった。いつ頃の建物だったのかは分からないが、右から屋号が記されていることからするとやはり戦前、昭和初期以前のものだったのだろう。下記リンク先の記事には大正時代からの老舗料亭という記載も見られる。
白山三業地(東京都文京区) | ★KENTAの写真倉庫★
かつて花街だった丸山福山町に残る濱乃家などの料亭の名残
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Tokyo Lost Architecture
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