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最近の収穫「ポール・ロジャース&フレンズ/ライヴ・アット・モントルー1994」

2013年04月28日 | 英国ロック
先日UPしたスティーヴ・ハケットDVDと同時に購入したのが
「ポール・ロジャース&フレンズ/ライヴ・アット・モントルー1994」
日本語字幕付で、なぜか2011年になって発売になった品。
定価 \5,986(税込)
Ward Records(2011/08/31発売)
DVD+CD仕様の初回限定盤。

ニール・ショーン(ジャーニー)、ブライアン・メイ(クイーン)、
スティーヴ・ルカサー(TOTO)ら豪華アーティストと共演したポール・ロジャースの1994年モントルー・ジャズ・フェスにおけるステージ模様を収録。
同フェスは幅広いジャンルのミュージシャンを起用するのだが、スティーブ・ルカサーも自グループを率いて参加していた為、ロジャースのステージに客演する事になったようだ。



80年代ロック・ヴォーカルはメタル全盛みたいになって、すっかり不遇をかこったロジャース先生だったが
(または自分の影響を受けた歌い手がポップなロックやって、そっちが受けてしまったりして・・・)
1993年、ついに自身のルーツを前面に押し出した「マディウォーター・ブルース」発売。

これが大好評を受けてワールド・ツアーが実現。そのツアーは長期に渡った。



当初はニール・ショーンのグループ「ハードライン」をバックにしいたが(日本でも同メンバーで公演)、長期ツアー中にメンバーの変動あり。

ここではドラムスがジェイソン・ボーナムになってるのが印象深い。
ギターとベースもジェイソンのリーダーグループ「ボーナム」のメンバー。

レッド・ツェッペリンの豪腕ドラマー=ジョン・ボーナムの息子ジェイソンは、アルバム「マディウォーター・ブルース」でも叩いており、ライヴでも堂々の叩きっぷり。

個人的には、こっちのメンバーで来日して欲しかった・・・。

また、優れたヴォーカル1名でグレートなギタリストを取っ替え引っ変えするアルバム「マディウォーター・ブルース」のスタイルは、ヴォーカリストのリーダー・アルバムながらギターブランドのフェスティバルやレーベルの記念イベントで重宝され
ロジャース先生は、ますます自信を復活させたのでした。

DVD収録曲
自ら在籍したフリーやバッドカンパニーの曲。
マディやR・ジョンソンなどのブルース曲のロック解釈。

01. Travelling Man (フリー「フリー・アット・ラスト」)
02. Wishing Well (フリー「ハートブレイカー」)
03. Louisiana Blues (マディ・ウォーターズ)
04. Fire And Water (フリー「ファイアー・アンド・ウォーター」)
05. Muddy Waters Blues (ポール・ロジャース「マディウォーター・ブルース」)
06. Good Morning Little School Girl (サニー・ボーイ・ウィリアムソンI)
07. I'm Ready (マディ・ウォーターズ)
08. Little Bit Of Love (フリー「フリー・アット・ラスト」)
09. Mr. Big (フリー「ファイアー・アンド・ウォーター」)
10. Feel Like Making Love (バッド・カンパニー「ストレート・シューター」)
11. Let Me Love You Baby (バディ・ガイ)
12. Hunter (アルバート・キング)
13. Can't Get Enough (バッド・カンパニー「バッド・カンパニー」)
14. All Right Now (フリー「ファイアー・アンド・ウォーター」)
15. Crossroads (ロバート・ジョンソン)
16. Hoochie Coochie Man (マディ・ウォーターズ)

まず、ロジャースさんが冒頭でDVD紹介。
シェイプアップして髪も落ち着かせた2011年のロジャースさんが
「ボサボサの髪とダサいパンツ以外はOKのはずだ。楽しんでくれ」と語る。

まぁ、確かに来日時は生で姿を拝めた事に感激しつつ
「太られたなぁ」「髪もヤバくなられたんなぁ」
「ベストがダサイなぁ(元々ファッションはイケてなかったが・・・)」などと
思わされたロジャースさんだったが
一時期第一線から離れた人が復活して、人目に触れる事で見た目が洗練されるのは日本の芸能人と同じで
ロジャース先生も「マディウォーター・ブルース」ツアー後は、コーディネーターでも付けたのか
ジムでフィットネスに精出したのか、程よくマッチョ化して若返ったんですよねぇ・・・。



さてさて、選曲はロジャースのファンからすると満足行くモノ。
フリー晩年のアルバム「フリー・アット・ラスト」からの印象的なチョイスは、同曲が殆どライヴで披露されてなかっただけに、ながらくポール・ロジャースのファンでいる人々へのプレゼントとも感じられる。
当然、ロジャース先生にも歌い飽きた感は無く、感激の歌唱で御座いますよ。
(反面、「ファイヤー・アンド・ウォーター」は余裕ありすぎて、往年のガムシャラな歌い方が懐かしくなるんだよなぁ・・・)

ジェイソン・ボーナムも、すでに十分にドラム親父な風貌しているが、叩きっぷりはパワフル。
イアン・ハットン(g)とジョン・スミスソン(b)も若々しいサウンドを展開。

よってフリーやバドカンの名曲もエネルギッシュに蘇っている。
豪華なゲスト・ギタリストだけが喧騒されるが、やはりロックはリズムセクションがキモだと良くわかる1枚。
しかも「ボーナム」のメンバーは全員イギリス人。
やっぱ、フリーやバドカンの曲は英国人に演奏して欲しいと思うのですよ。

「ウィッシング・ウェル」など実に嬉しそうに演奏してて、見ているこっちも笑顔になる。
(まぁ、この曲は、どのギタリストも“嬉々”として弾く代表曲でもあるのだが・・・)

ただ、録音が大人しいのが残念。
このメンバーで行われたもっと荒々しい音源もあるのだが・・・。



さてさて
参加した有名ギタリストの事にも やはり触れないワケにはいかないか。
まず「グッド・モーニング・リトル・スクールガール」で登場するのはブライアン・メイ。
この交流から、後のポール・ロジャース+クイーンへと結びつくんだよなぁ・・・。
なお「オールライト・ナウ」の最初をトチって「テヘッ」となってるが、最早この人の持ち芸なのか?

続いての「フィール・ライク・メイキン・ラヴ」はスティーヴ・ルカサー。
「テクニシャンのルカサーが、またシンプルな曲に参加したなぁ」と思ったが、終盤の弾きまくりで納得。



そして最後のクライマックス「フーチー・クーチー・マン」ではオールスター・ジャム。
B・メイ、S・ルカサーに加え、ルーサー・アリスン、シャーマン・ロバートソン、エディ・カークランド、ロバート・ルーカス、ケニー・ニールというメンツが参加し、ステージは盛り上がった。

ただ、「ホンモノ」のブラック・ブルースメンが登場すると、さすがのロジャース先生も霞むねぇ・・・。
「ブルース“ロック”」と「ブルース」は違い、ロジャース先生はロックの歌い手だなぁ~と改めて感じたDVDでありました。


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