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「フリー伝記本」翻訳版、日本の出版社から発売へ

2017年08月29日 | 英国ロック
忘れじのブルース・ロックバンド=FREE。
その伝記本が遂に日本の出版社から刊行される。

原題は「Heavy Load: The Story of "Free"」
著者はDavid Clayton , Todd K. Smithの両氏。



翻訳者は葛葉哲也氏。
本国版が出版された後、日本版が出ない事を憂いて
自ら2013年に自費出版した人物だ。

その時のタイトルが
「HEAVY LOAD FREE ~ブリティッシュ・
ブルース・ロックの雄 フリーの軌跡~」

推敲を重ね最終的に修正液で訂正箇所を直したような労作。
その情熱には頭が下がる思いがしたものだ。

当時、実際に出版社を訪ねたそうだがサイズの大きさと
ページの多さに難色を示され、出版不況もあって良い返事は
貰えなかったという。



フリーの熱狂的ファンである私は直接葛葉氏に連絡を取って
入手、さっそく読み込ませて貰ったが。
その情報量に、ただただ圧倒されるだけだった。

http://blog.goo.ne.jp/aru-rodgers/e/1ad87cce920b3803feac98b41bff47c1

(上記リンクは当時の弊ブログ記事で御座います)

その後も出版社とコンタクトを取る機会があった葛葉紙だが
なかなか刊行OKが出ない「もう一つの理由」があった。

本国版に掲載されている写真の数々。
これには権利があり、しっかりクリアしないと発売に漕ぎ
着けない。
出版社も、どうせ出すなら写真やツアーデータも掲載したい
意向だったそうだ。

今回出版される書籍は、そういった物も掲載されているとの
ことで、まさに「完全版」の翻訳本といって良いだろう。



今度出る伝記本のタイトルは
「フリー・ザ・コンプリート〜ブリティッシュ・ブルース・
ロックバンド『フリー』の栄光と奈落(仮)」

ある意味、内容を良く表した書籍名だと思う。

オリジナル・メンバー4人の生い立ちと、音楽との出会い。
そして、4人がどのように出会い、フリー結成に至ったのか。
デビューから「オール・ライト・ナウのヒット、そして崩壊
していくバンドとコゾフの状況をメンバーほか、関係者達の
証言を交えて克明に描かれているからだ。

終盤はファンとして辛くなるほどの内容。
※メンバー以外にも死者は出るし…。

ただ、それでも
本格的海外ロックバンドの来日が珍しかった時代に、
(崩壊寸前で半ばヤケ気味だったとしても)
壮絶なステージでファンを魅了してくれた「忘れじの英国
ブルースロック・バンドの雄」フリーの伝説が紐解かれた
一冊なのだ。

我々ファン垂涎、新たな感動と発見に満ちた、フリー初に
して決定版と言える一冊なのだ。

私はもうamazonで注文しました。
ファンの方は品切れになる前に確保しておきましょう!



『フリー・ザ・コンプリート〜ブリティッシュ・ブルース・
ロックバンド「フリー」の栄光と奈落(仮)』

デヴィッド・クレイトン (著), トッド・K・スミス (著),
葛葉哲哉 (翻訳)

1,500部限定生産。
巻末には68年から74年までの全ライブ日程を掲載。

単行本: 280ページ
出版社: DU BOOKS
発売予定:2017年10月6日
A4 / 280ページ予定
価格: 4,536円(税込)

今回、完全版としての刊行を出版社から果たした葛葉氏の
熱意と継続力に最大限の敬意を表したいと思います!

そして出版元のDU BOOKSさんに感謝!


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