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井上尚弥、デビューから3戦連続KO

2013年04月18日 | ボクシング
4月16日の東京・後楽園ホール
村田のプロテストと同じ興業で行われたプロボクシング・フライ級10回戦は
ホープ井上尚弥が、日本1位のベテラン選手を最終回1分9秒でTKOする勝利をあげた。 

高校生初のアマ7冠の日本ライトフライ級6位・井上尚弥(20才/大橋ジム)が、ゴールデンタイムで生中継された同級1位・佐野友樹(31才/松田)との一戦で真価を披露。

初回早々、踏み込み鋭く放つ左アッパーで佐野の右まぶたを切り裂いた井上。
第2Rに左フックでダウンを奪い、第4Rにも連打で倒し、会場にはKOの予感が漂った。

しかし、佐野も意地を見せて脅威の粘りを発揮。上体の動きで後続の被弾を抑えて見せた。
さらに、井上は右拳を痛めた事もあって詰め切れず。

それでも左の上手さを見せた井上、左ジャブ・アッパー・フックで日本1位に付け入る隙を与えなかった。
反応も速い井上は、相手の動きに対し機敏に左を打ち込む。

右ストレートが得意という佐野が、ほとんど力の入った右を打ち込めない程の出来。
井上が高速左フックを3連発、4連発と繰り出すため、右ガードを外せない佐野。
ストレートの距離で戦う選手同士で この展開は物凄く苦しい。

試合は最終回。
もしかしたら判定に・・・と思われたが、井上が左連打でスパート。

グラついた佐野をレフェリーが救い、第10RのTKOでニュー・ホープが初の日本人対決に勝利した。

レナードvsベニテス同様の「将来性ある選手にTKOで勝たせ、箔を与えるかのようなストップ」にも見えたが
佐野も右目尻をカットして顔面朱に染まり、ダメージが蓄積されていたので仕方ない。

井上は「相手はしぶとく、試練になった。まだ未熟。この経験を生かしたい」とコメント。
日本1位に後半は左手1本で勝った事には満足なのか、笑顔を見せたとのこと。

大橋ジムは夏に計画する次戦で日本ライトフライ級王者・田口良一(26才/ワタナベジム)に指名試合で挑む方向。
前の試合までは実力に懐疑的だった私だが(特にガード)、今回で「やっぱ凄い選手なんだな」と実感。

井岡一翔同様、「やや前に重心を置き、自分から先に手を出す攻撃的なボクサースタイル」は、見ていて小気味良い。
そして出入りの足も素早く、距離感の良さも感じた。

「最短」「最速」は、さておき
今後の動向に注目していきたいと思います。


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