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あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

練馬アニメカーニバル2017・二日目に行った(5)

2017年10月15日 | アニメ・特撮
いよいよ日芸片渕ゼミの生徒さんたちの作品上映。

野村健太先生が登場。お若いなぁ。



作品は基本的に15分。
順次上映されていく。スクリーンにはPC画面…。

中には「この世界の片隅に」参加で自身の製作時間が作れなかったと
いう生徒さんも…。



最小限の表現で人間の動きを見せるか挑戦したかのような映像、
煙の生涯(?)を描いたかのような映像、
サウスパーク調の皮肉きいた作風、
インスタブームに警鐘を鳴らすかのような作品…。

次々と登場する。
そして前評高かった内沼なつみさん「最終ロケット・イェイ&イェイ」。



タイトルからして、LOVE&POPしている。
「BAI BAI ROCKET/DOUBLE YEAY」である。

まぁ、女のコ感性炸裂って感じがイイのだ。
細かい連続モノな作り。テンポよく進むストーリー。

宇宙船の中の若い男女の物語。あとネコっぽいキャラ。
POPな言葉の感覚が心地よい。あと、時々訛るのも。

正直、片渕ゼミ作品上映会という事で見に来たが、それとは別に
面白かった。

課題の15分をオーバーするとかでカットされたパートがあるとか、
それが封印作品風になってるとか、そこを早回しで収録して「後は
DVDで!」なんて言ってるし。



しかもDVDが本当に配られたこと。
年甲斐もなく貰いに行っちゃいました。帰ったら再生だ。
幻の#05を見るのだ。

そんなこんなで連日の練馬詣では終わった。

ホントはタツノコプロ55周年の催しも見たかったが(笹川さんが
出るんだから面白くない筈がないよな)、遅くなるから断念。



展示物の中には笹川ひろしさんのサインもあった。
「ブタもおだてりゃ木にのぼる」だよ!



のんちゃんや、真木さん、岩井さん、尾身さんのサインも!
真木プロデューサーの字が意外に可愛かった。



「練馬区70周年おめでとう御座います」

板橋区から独立して70年記念の行事でもあるのだ。
激しい独立の抗争があって、今の練馬があるんだそうな。
(ウソはつかないように)



練馬区にある(大泉学園)東映動画が日本初の劇場用長編アニメ
「白蛇伝」を作り、富士見台の虫プロが日本初の連続TVアニメ
「鉄腕アトム」を製作した地なのだ。

※因みに練馬駅の区役所側出口には「白蛇伝」のパネルがあります。
 豊島園駅には「プリキュア5GoGo」のパネルあり。



来年も来たいね「練馬アニメカーニバル」。
また片渕須直監督のトークショーがあるのかな?

(収穫品編へ続く)

練馬アニメカーニバル2017・二日目に行った(4)

2017年10月15日 | アニメ・特撮
「練馬にいた!アニメの巨人たち LIVE」丸山正雄プロデューサー回が終了。
パンフを読みながら次の目当てを確認する。


やっぱり、日本大学芸術学部制作の作品上映会だな。
卒業制作を含む、片渕ゼミの生徒さんたちの作品上映。



なんと、司会というかガイドトークは日芸の野村講師。
この人って「この世界の片隅に」も手伝われた人物ではなかったか。
結構若い人だった気がする。



~とは言え、まだ時間はあるので昼食を摂るとする。

練馬でグルメというと、駅ビルの蕎麦屋さんや、「とりみき」という名の
割烹屋さんなど色々あるのだが、せっかく練馬アニメカーニバルの出店も
あるのだから、そっちで食べようと決めた。



ここは、やっぱり広島風の焼きそば。
デパートにも出店するような店だそうで、たしかにスタンダードな味。



残念ながら小雨の中で食うことになったが(テント内は満杯)、直ぐに
食べてCoconeri建物内に戻ることにした。



3階に上がり、上映スペースに行く。
さっきマジンガーZを流していたスクリーンではガッチャマンが…。

同じスペースにアニメ・パネルが並んでおり、資料などを興味深く眺めた。



タツノコプロ55周年関連の物、「この世界の片隅に」関連…。
「この世界の」背景美術は特に印象深い…。



100万人突破記念のハガキ、映画のチラシなどなど…。
整然と貼ってあります。

絵コンテもありました。



そしてやっぱり美術。自然、街並み。
※接写はダメって事だったのでスマホで一生懸命UPで撮りましたよ。

部屋の間取り、路面電車。手が込んでますねぇ…。



時間があったので「ヤッターマン」の上映を見る。
最新版「タイムボカン」も。
悪役3人組がクローズアップされてるのね、まぁ鉄板だわ。

普通に面白いよ。前に座ってる小学生も喜んでるよ。

(続く)

練馬アニメカーニバル2017・二日目に行った(3)

2017年10月15日 | アニメ・特撮
「練馬にいた!アニメの巨人たちLIVE」丸山正雄プロデューサー特集。
公開収録は90分を3回に分けて行われた。



司会の山本氏が「はい、ありがとうございましたー」と締めの挨拶。
氷川氏と原口氏も終わりの挨拶し、促されずとも我々から拍手。

さぁ、少し休憩かと思ったら…



山本氏が「はい、そのまま続けて次の回の収録入りまーす」と続ける。
客席から思わず笑い声が漏れる。そんな和やかな収録。

「お客さんガラガラだったらどうしようかと思いました」なんて仰るが。
山本さんの誠実さ、氷川さん原口さんの知識に基づいた語り口、そして
なによりレジェンド丸山氏の人徳がファンを呼び寄せたと思いますぞ。

さて、次の回。
キュー出しの前に咳払いして、そのまま「練馬にいた!アニメの巨人たち」
~とコールが入り、そのまま収録が始まった。



やはり印象深いのは「うしおととら」の話。
例によって変化球を放つ丸山さんは、「白面の者の声は女性がイイ!」と
言い放ったそうな!

これにはアニメ版にも深く関わった原作者・藤田和日郎氏もビックリ。
彼は男性声のイメージでいたのだ!
※私も「ガンバのノロイ」イメージだったから、それだと大塚周夫さんに
 なるんだよな



ただし、「そうきたか!」とも思った。
実際の声はエフェクト入って怪物性を感じさせたし、エンディング近くの
総力戦では壮絶な叫びを聞かせてくれたから、林原めぐみさんスゲーよ!
となったワケで…。

丸山×藤田間でも「結果的にはアレで良かったね」でオシマイ。
「良いぶつかり合いだった」…と。

まぁ、熱いアニメだったもんなぁ…。
かまいたち回なんて「昭和の特撮モノかよ!?」ってな感じで、ワタシャ
泣いちゃったもんなぁ…。



「うしおととら」も、MAPPA制作だったんですね。
もう、この時もやられっぱなしでした。
あの「熱さ」は藤田要素だけじゃなかったんだな…。

氷川&原口コンビが丸山プロデューサを表す言葉として、「媒体」
「漫画読みとして上級者」「アニメの見巧者」「意外性の妙」
「変化球の使い手」「料理上手だから一味加える上手さがある」と
いったモノが次々と口をついて出た。
※ニュアンス違ったらスミマセン…

「なぜアニメで『鬼平』?」
「実写でも映画でも取り上げられ尽くしているのに」

でも一定以上のクオリティで仕上げてしまう。
※そして、のんちゃんも出演させてくれました…。



さらに表現者に惚れ込んだら、とことん付き合う性分。
劇場作品では今敏さんの監督作『パーフェクトブルー』『千年女優』などの
企画・プロデュースを担当。

近年でも細田守氏の才能を見出し、『時をかける少女』『サマーウォーズ』を
担当。70才を過ぎても最前線にいる凄さ。
でも御自身の事は裏方だと思ってらっしゃる。目立とうとはしない。
※感服いたしました。



ただ、さすがに古参の業界人として「語り部にならなければ」という思いは
抱かれてる模様。

以前はインタビューにも応じようとされなかったが、最近は「アニメ史」を
語る姿勢を見せ始められたとの事。

「伝説」のような、誤った事柄が語られていくのを糺したい思いもおありかも
知れない…と。

原口氏は「丸山正雄全仕事」を精査していく作業を始められるのだとか。
普通に名前が出てるだけでも4000作品以上(!!)。



とうぜん名前があって然るべきなのに乗っていない物も確認する必要があると。
※例として「ガンバの冒険」を挙げられたが、あれ?ワタシャ完全に丸山さん
 参加作品だと思っていたよ…。

途方もない調査だと思うが、さすがアニメ史を研究する方です。
平然と口にされてます。
※氷川さんもそうですが、沈着な佇まいで凄い事を仰るんだもんなぁ…

「この世界の片隅に」の舞台挨拶で、潘めぐみちゃん、のんちゃんと並び
ニコニコ柔和な笑顔を見せている丸メガネの小柄な短髪男性。
その方こそ、76歳になられる丸山正雄プロデューサーなので御座います。



P.S
そういえばトークの途中で別会場でのアニメ上映の音が聞こえてきましてな。
それが「マジンガーZ」の初回だったりしたから気になって仕方ありません
でしたよ。主題歌も「Zのテーマ」も聞こえてくるし(笑)。
「ああ、身体が二つ欲しい!あっちの上映も見に行きたい!」という衝動を
押さえるのが大変で御座いました。

(片渕ゼミ作品上映会に続く)

練馬アニメカーニバル2017・二日目に行った(2)

2017年10月15日 | アニメ・特撮
1972年、虫プロ経営危機に際し、りんたろう、出崎統といった
メンバーと共に独立してマッドハウスを設立した丸山さんは、
「あしたのジョー」や「エースをねらえ」といった人気漫画の
アニメ化に成功。
TVアニメ全盛時代に頭角を表した。



そういった経歴を語る中で、丸山さんの肩書「プロデューサー」
「設定」といった役割は、そもそも何ぞや?
~という話になった。

一般的な企画発案的なプロデューサーとは違う。
監督と作画監督、美術監督の顔合わせを提案したり、その監督に
とって旧来にないタイプの作品をあてがったりする組み合せ役と
言ったところだろうか。



そして、出崎アニメへの貢献。
さすがの天才も時に悩む、その背中を押すのが丸山さんだと。

驚いたのが「エースをねらえ」でのお仕事。
原口氏から「心象風景など少女漫画の描写をアニメで表現化した
最初の作品」との評あり、司会の山本氏も我々も驚くばかり。

「ひみつのアッコちゃん」も少年漫画的、「アタックNo.1」も
少年スポコンの表現だった…と。

競技中心、肉体中心だけでは無く、心象を表現する。
なんと丸山さんは「モブシーンに色がなくてもイイじゃないか」と
言い放ったという!

カラーアニメなのに!!少女漫画原作なのに!!

「夕日が赤である必要もない」…とも!
登場人物の気持ちを色で表せば良い。
ブルーな気持ちは青で塗れってか!



識者二人は「OPなんてバックが丸々お蝶夫人でしたもんねぇ」。
そういう意味では華やかなシーンやキラキラなど乙女なシーンも満載
だった…と。

ただし、「エースをねらえ!」続編には丸山氏は関わってないそうで
これは「あしたのジョー」も同様。

丸山さんは「力石戦で終わったのが一番良かったんだ」と考えたが、
出崎さんは「最後まで自分がやる」と引かなかった。
※他の人にやられるのが嫌だっただろうなぁ…

結局、袂を分かった二人だが、最後の最後は盟友を受け入れた丸山氏。
ガンを患って自暴自棄になりつつあった出崎さんを「いますぐどうの
じゃないだろう!?」と励まして最後の仕事に導いた…と。

それが「源氏物語千年紀 Genji」に繋がり、そこに丸山さんの男気が
感じられた…という。



「エースをねらえ!」にキラキラを導入させた乙女心と「俺に任せろ、
好きにやれ!」…という男気。

※そう言えば丸山さんが女性名で脚本担当されたものあり、その回は
 実に乙女チックなんだそうな!
 具体名も上がりましたが、忘れちゃったので 正規の配信で確かめて
 下さいませ。

男気と乙女心…これが丸山さんの特徴だと言われました。
さらに御本人発信の(?)「マゾっ気」なんてワードもありました。
「他では実現できないような企画が持ち込まれたら、よし!俺が!
…となってしまう性分だと。

自身は虫プロ出身で、東アニ系の「動かす」作風とは特徴異なる筈だが
そういう作家でも受け入れる。

本来、片渕監督も「動かす」作風だが「ドンと来い!」と受け入れる。
しかも、「名犬ラッシー」「名探偵ホームズ」で知られる人物に、
「ブラックラグーン」を勧めた…と。



意外…と見せかけて「彼ならやれる」との確信がある。
実際やってみたらハマった。

村野守美さんに「ユニコ 魔法の島へ」(1983年)の監督話を持って
行ったのも丸山さん。

サンリオ映画だが、原作は手塚治虫。
虫プロ出身の村野さんは、結構クセが強かったらしいが、見事に
ユニコの世界を作り上げたという。
※村野さんの絵が好きな私からすると大感激のエピソードでした。



男気で言えば「うしおととら」も!
マンガ自体が連載終了から随分経ってるのに…と思ったが、丸山さんは
温めてたんだそうな。

地上波で続けて放送できる体制が出来るタイミングを!



そこでも時代に合わせて絵柄を変えすぎることはせず、最小限の変化で
対応した…と。

※私が感激した部分じゃないか!

なんか、「この世界の片隅に」関連で見に来たイベントが、別方向から
グサグサ私の心を刺してきてるぞ!

(続く)

練馬アニメカーニバル2017・二日目に行った(1)

2017年10月15日 | アニメ・特撮
結局、二日目も来ちゃいました。
「練馬アニメカーニバル」


やっぱり小雨模様です。
それでも、やって参りました。「この世界の片隅に」関連とも
言えるイベントがあるのです。



「練馬アニメーションサイト」で人気になっているコンテンツ
「練馬にいた!アニメの巨人たち」のライブイベントで、あの
丸山正雄プロデューサーが紹介されるのです。



その丸山正雄プロデューサーですが。

虫プロダクションを経て、仲間と共にマッドハウスを設立。
以降、数々の作品に参加し、日本アニメの創成期から活躍され
ているレジェンドなのです。



練馬区とも所縁の深い丸山プロデューサーが関わった作品を
紹介しながら、その魅力を語り尽す…という事で。

10月15日(日)11:30~
午前中から駅脇の区民・産業プラザ(3F)Coconeriホールへ
来たので御座います。



ゲストは氷川竜介氏(アニメ研究家)と原口正宏氏(アニメ史研究家)。

当日券:会場にて先着順で受付るので直接会場へ。立ち見になる可能性も
あり…という事だったが、席は結構埋まりつつも、座って見ることが出来
ました。

丸山プロデューサー御本人の登場は無し。それで、結構お客さんが
集まったのだから、やはりアニメ界の重要人物なんだなぁ…と改めて
感じ入りました。



司会の女性が開始の時間をコールする。

ここでイベント司会の男性登場…って、昨日の「この世界の片隅に」
イベントにも登場された山本さんではないですか!

続いて、氷川竜介氏(アニメ研究家)と原口正宏氏(アニメ史研究家)
登場で、メンバーが揃いました。



この御三方を短い言葉で表わしますと。
山本氏:誠実
氷川氏:沈着
原口氏:博識

そんなイメージ。まぁ、イメージ自体ダブってるんですけど。
※みなさん知識すごいし、情熱もみなぎってらっしゃる。



感情が表に出てしまうのは山本氏か。
初の公開録画形式という事で、少し緊張していらっしゃり、つい噛ん
じゃったり、段取りミスしたりあったが、この方の場合は人柄もあり、
みな笑顔で見守ってしまいます。(失礼)

山本氏のキュー出しで拍手する我々。

さぁ、この方々が丸山プロデューサーを語るってだけでもワクワクだ。
まずキャリアの初めは「虫プロ」から。

「ワンダー3」の名が出ました!まさに黎明期です。

(続く)