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あるBOX(改)

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井岡一翔、無難すぎる防衛戦

2017年04月23日 | ボクシング
プロボクシング【WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦】
4月23日 エディオンアリーナ大阪

WBAフライ級王者の井岡一翔(28才/井岡)が、同級2位の
ノクノイ・シットプラサート(タイ)に3-0で判定勝ちし、
5度目の防衛に成功。

井岡はこれで世界戦14勝となり、80年10月に具志堅用高が
達成した国内最多記録に「数字の上では」並んだ。



相手の61連勝が信じられない展開だった。
まず、ノクノイの風貌から「強者のオーラ」が全く感じられない。

見た目で100%判断するのもなんだが、「何か隠し持ってる風」
でもなく、ズ~っと冴えない雰囲気が漂っていたのだ。

確かに井岡のボクシングは絶妙な攻防が「さりげなく」行なわれ
ている。

顔面もボディも同じように打つ。距離感もイイ。
相手が打って出てたらスーッと下がって打たせない。

夜のスポーツニュースでも内藤大助氏が解説していたように、
スウェイしてもガードがコメカミまで上がってるのは高い防御
意識の表れだし。

ストレートで踏み込んでも直ぐにサイドに頭部を移動して、
迎え撃ちを避けていた。
打たせずに打つボクシングはハイレベルとも言える。

内藤氏が「自分は出来なかった事をやっている」と井岡を称える
のも理解できる。

しかし
逆にいえば、その内藤氏は「予想がつかない強打、規格外の
パンチ」を放つ凄みがあった。
※じゃないと本気のポンサクレックから王座は守れません。

井岡は試合後の勝者インタビューも無難過ぎて物足りないが、
試合ぶりも同様だ。
※レベコ戦のKOは良かったんだけどねぇ…

「歴史を作る」云々のコメントも空々しく聞こえてしまう。
結局は強者と戦ってインパクトある勝利を見せないと拳闘ファン
からは認められない。

とりあえず次戦では「世界戦V15に相応しいカード、たとえば
統一戦などを」と求められているし、陣営もそうコメントしてるし。

なんとか実現して欲しいものですなぁ。