そして主任(トリ)の橘家圓蔵師匠。
すっかり大御所となられて、恰幅も良くなられてるのだが。
あんまり、裕福そうな圓蔵師匠ってピンと来ないんだよなぁ・・・。
恰幅よくても偉くなっても、持ち味は「馬鹿馬鹿しさ・くだらなさ」の人なんだから。
いじられてナンボ・・・の人なのに。
太ったら声にも悪いですよ、首に付いた贅肉で声帯が圧迫され、発声が篭ってるのがアリアリだから(岡村靖幸ちゃん、V・モリソンさん、聞いてる?)。
――ただ、偉くなっても「いじられキャラ」を自覚されてるのが円蔵師匠の偉いトコ。
「三が日、末広亭に出たんですが、お客さん満杯でね」
「でもヘンな人がいて、前の方の席から『へたくそ!』とか言ってくる人いたんですよ」
「何度も言ってくるから、やり辛いし困ったけど、「まぁ『ヘタ』と言われちゃその通りだから仕方ないけどな・・・とか思いながらやってたら、その声の主が帽子を目深に被った談志さんでね」
・・・と弄られネタを話始められた。
思わぬ「談志ネタ」に私は大喜び。
仲いいからね、なんだかんだ言って。志ん朝、円楽、円鏡で「若手四天王」なんて言われてた時期あったからね。
みんな偉くなって、志ん朝師匠も亡くなって(ホント惜しいよ・・・)。
ガキみたいに はしゃいでられなくなった。
でも歌舞いてくれたね、家元。
「昔は噺の途中で、マイクの配線直す業者さんが現れてね、ず~っと舞台の床をトンカチでコンコンやるんですよ」
「顔見ると談志さんでね、お客さんは『なんだ、この作業者は』って顔してるし、私も『なに、談志さん』って言ったら負けだから最後まで言いませんよ」
・・・とも続け、そんな円蔵師匠に私は大喝采。
間抜けなタイコ持ちが、行きずりの旦那を掴まえて鰻屋で奢って貰おうとするも、まんまと逃げられるっていう「鰻の幇間」を演じ、追い出し太鼓が叩かれる中で頭を下げる円蔵師匠。
少ない客でも、一生懸命演じて貰いました。
談志家元は普通の寄席落語をコケにされますが(まぁ、ホールを満杯にする家元が居なくなったら落語界も灯がほぼ消えると思うが)、定席の寄席も良いもんです。
今回、改めてそう思いました。
正月が来た。そして終わった。
さぁ、2005年だ。
すっかり大御所となられて、恰幅も良くなられてるのだが。
あんまり、裕福そうな圓蔵師匠ってピンと来ないんだよなぁ・・・。
恰幅よくても偉くなっても、持ち味は「馬鹿馬鹿しさ・くだらなさ」の人なんだから。
いじられてナンボ・・・の人なのに。
太ったら声にも悪いですよ、首に付いた贅肉で声帯が圧迫され、発声が篭ってるのがアリアリだから(岡村靖幸ちゃん、V・モリソンさん、聞いてる?)。
――ただ、偉くなっても「いじられキャラ」を自覚されてるのが円蔵師匠の偉いトコ。
「三が日、末広亭に出たんですが、お客さん満杯でね」
「でもヘンな人がいて、前の方の席から『へたくそ!』とか言ってくる人いたんですよ」
「何度も言ってくるから、やり辛いし困ったけど、「まぁ『ヘタ』と言われちゃその通りだから仕方ないけどな・・・とか思いながらやってたら、その声の主が帽子を目深に被った談志さんでね」
・・・と弄られネタを話始められた。
思わぬ「談志ネタ」に私は大喜び。
仲いいからね、なんだかんだ言って。志ん朝、円楽、円鏡で「若手四天王」なんて言われてた時期あったからね。
みんな偉くなって、志ん朝師匠も亡くなって(ホント惜しいよ・・・)。
ガキみたいに はしゃいでられなくなった。
でも歌舞いてくれたね、家元。
「昔は噺の途中で、マイクの配線直す業者さんが現れてね、ず~っと舞台の床をトンカチでコンコンやるんですよ」
「顔見ると談志さんでね、お客さんは『なんだ、この作業者は』って顔してるし、私も『なに、談志さん』って言ったら負けだから最後まで言いませんよ」
・・・とも続け、そんな円蔵師匠に私は大喝采。
間抜けなタイコ持ちが、行きずりの旦那を掴まえて鰻屋で奢って貰おうとするも、まんまと逃げられるっていう「鰻の幇間」を演じ、追い出し太鼓が叩かれる中で頭を下げる円蔵師匠。
少ない客でも、一生懸命演じて貰いました。
談志家元は普通の寄席落語をコケにされますが(まぁ、ホールを満杯にする家元が居なくなったら落語界も灯がほぼ消えると思うが)、定席の寄席も良いもんです。
今回、改めてそう思いました。
正月が来た。そして終わった。
さぁ、2005年だ。