あるBOX(改)

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注目の日本Fe級タイトルマッチは王者のTKO勝ち!

2005年01月09日 | 生活
昨日の日記にて取り上げた注目のカード。

プロボクシング日本フェザー級タイトルマッチ10回戦は、序盤から無敗の王者・榎洋之(25才)が、1位の金井晶聡(21才)をリードして7RTKO勝ち、初防衛に成功した。

15連続KO勝利の日本タイ記録に挑んだ金井選手だったが、王者の落ち着いたボクシングに得意のパンチは及ばず、完敗。初黒星となった。

勝敗を分けたのは、王者の重い左。
相手を探り、攻撃の突破口ともなるジャブは「左を制するものは世界を制する」の格言が生まれるほど重要で。
日本タイトルを奪取した試合でも威力を発した榎選手のジャブが、挑戦者の顔面にヒットし続け、遂には右目の視界を遮ってしまった。

第1R早々、右を当ててスタートした金井選手だったが、得意の同パンチは同方向から来る王者の強い左に対応する事で封じられてしまい。

もう1つの得意パンチ「左フックのレバーブロー」も、ボディを叩く前に相手の左で弾かれて近付けず。

中盤のラウンドでは、接近して重い左右フックを振るう王者に押され、ここでもボディブローは振れず。

精度の高い王者の左ジャブは、その後も挑戦者を捉え続け。
金井選手は右目下をカットし、右目周囲は益々腫れ上がり、レフェリーのチェックを受けること数度。

続行を望んだ挑戦者陣営だったが、第7Rには攻勢をかけてきた王者の左右を浴び、ダメージも蓄積。「ここまで」と見たレフェリーが試合を止めた。

明かに右目のブラインド状態で、相手パンチに反応できていなかったから、妥当なストップでした。

話題の挑戦者に完勝した榎選手は「時間がかかってしまって済みませんでした」と詫びながらも満足な表情。

壮絶な打撃戦ではなく、ジャブの応酬から距離とタイミングを測るオーソドックスな戦いだったが。これはこれで見応えあった。
むしろ、王者の成長を見た思いがした。

相手の連続KO記録ばかりが取り上げられてプライドを傷つけられたのか、試合前には「自分も連続KOしてるが、対戦相手のレベルが違う」と反発するシーンもあったそうな。

プレッシャーを感じつつも意地を見せた榎チャンプ、「今年は世界を獲ります!」と高らかに宣言。

また、春にはWBA世界同級15位の武本在樹(千里馬神戸)との対戦が決まっており。(日本タイトル奪取含む)強豪との3連戦に、ファンの胸はときめきっぱなしです。

価値ある実績を積み重ね、ぜひOPBF王者の越本選手と国内最強決定戦を行い、勝者が海外世界ランカーと戦い、堂々の世界挑戦を果たして欲しい(これが中々実現しないんだが・・・)。

いやぁ、好カードを実現した両陣営と強豪対決に臨んだ両選手に拍手を贈りたい!

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◆1/8(後楽園ホール)の試合結果
○4R
西尾彰人 判定 鎌田 卓
田口雄平 TKO4R 三木信治郎
備前大輔 KO1R 平松秀起
○6R
大橋陽平 TKO5R 森 博行
小野 心 判定 斎藤直人
○8R
寺畠幸太 判定 鈴木 将
伊藤克憲 判定 臼井知史
○日本フェザー級タイトルマッチ10R
榎 洋之 TKO7R 金井晶聡
○4R
宮嶋 潤 KO2R 染谷佑介