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映画、読書などのメモ

好きだ、

2017-08-12 | chinema(日本映画)

映画を観た。

★好きだ、
監督:石川寛
キャスト:宮崎あおい、瑛太、西島秀俊、永作博美、他
2005/日本

「好きだ、」の「、」にもの凄いこだわり方をしていると思った。
これにはどんな意味が込められているのだろうか。

京都みなみ会館で観た。
(劇場の映画紹介文より)
言いたいのに言えない言葉
17歳のユウとヨースケ。お互いが相手に対して好意を持っているのににもかかわらず、「好きだ」に一言が言えない2人。彼らの感情は、ある悲しい出来事に行き着き、断ち切れる。34歳のヨースケとユウは東京で偶然再会する。2人の2つの年齢をそれぞれ絶妙な4人が、17年間に及ぶ愛のゆくえを繊細かつ詩情豊かに演じ、「10代最後の宮崎あおいを撮りたい」との監督の想いが画面に息づく。


宮崎あおいは撮影当時はほんものの17歳。
あの若さであれだけの「時間を生み出す表情、演技」
ができることにいまさらながら驚いた。
17歳の高校生の姿を撮りたい、
セーラー服の宮崎あおいと撮りたい、
残したいという監督の想いが切々と表現されている。

ゆったりと間をとった台詞、短い台詞だけど想いを込めた台詞。
一つの場面をゆっくり長まわししながら、微妙な表情を捕らえる。
空の映像を瞬間的にとりいれ、時間の継続と変化を意識させる。
大きく空を描き、そこに人物のシルエットを入れる。
逆光からのカメラで、印象的映像を映し出す。  

前半は水色の空、ゆっくり流れる川の映像がよく出てくる。
後半は水といっても、水滴がよく出てくる。
監督がイメージを構成していくうえでの重要なモチーフなのかもしれない。

できれば、前半部分だけで、物語を完結させてほしかったかな。
「好きだ、」の「、」の続きは?



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