goo blog サービス終了のお知らせ 

A&K の NOTES

陽はまたのぼり、陽はまたしずむ。あちこち歩き回りながら、スケッチを楽しんでいます。

夜のピクニック

2017-06-05 | 

本を読んだ。

本屋大賞(2005)だったり、映画化されたり(2006)と話題作でした。

フィクションかなと思ってたら、いえいえ、恩田さん母校、水戸第一高校では、《歩行祭》といって実際にやってるというから、びっくりである。高校のHPを覗くと、写真掲載で紹介されている。

とんでもない行事だなぁと思いつつも、なんとロマンチックな行事ではないかと右往左往。
好きな人はこれに青春を賭けるだろうし、嫌な人は頭が痛いだろうな腹が痛いだろうなと同情気分。生徒はもちろん、職員も保護者も地域の人たちもこれは大変だ。

みんなで、歩く。たったそれだけのことなのにね。
どうして、それだけのことが、こんなにも特別なんだろうね。(文中より)

わかるなこの感覚。特別なことを記憶したいという青春の感傷ではある。水戸の熱き想い(幕末の水戸藩のこと)は現代に引き継がれているのかと思った。

小説の感想も一応一言。
読んで面白かったよ。予定調和的ではあるが、
最後まで興味を持たせてくれた。
高校時代の物語はどうしても切なくなる。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ガラスの街

2017-05-12 | 

本を読んだ。

★ガラスの街(文庫本)
著者:ポール・オースター
訳者:柴田元幸
出版社:新潮社 (2013/8/28)

表紙のデザインに惹かれた。
「そもそものはじまりは間違い電話だった」。
深夜の電話をきっかけに主人公は、ニューヨークの街の迷路へ入りこんでゆく。
ニューヨークを徘徊する物語なんで
この街の様子が分かってたらたぶん興味が膨らんだと思う。
が、残念ながら全くわからないので、惜しい。

全体のトーンは憂鬱。
憂鬱な心情が繰り返し述べられる。
映像化したら、流れる音楽はサティが似合いそうだ。

限りない孤独が描かれる。
そしてさらに、存在そのものが不確かになり、限りなく透明へ。
そしてさらに、限りなくゼロへ。
こういう心情は厄介である。

自分の存在をここまで隠す、透明化するのは、
アメリカらしくない。
少なくても僕が思うアメリカではない。
《知的な孤独》

別の本も読んでみよう。
と、、、。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

無常という名の病

2017-04-25 | 

本を読んだ。

★無常という名の病

山折さんのお話は京都では2〜3回聴いています。宗教学者が語る美については非常に関心がありました。僕自身が浄土教の世界で育ちましたので、僕にとってはほんとに親しみやすいものです。

この本は、山折さんの講演集みたいなものです。眼の前には聴衆がいますから、飽きないように、時には少しオーバー気味に話を展開しながら、自説を述べています。九つの講演を載せていますが、貫かれているのは、「共生と共死の思想」。連綿として受け継がれてきたとされる自然観や死生感の底に流れる無常観。

寂寥の感覚を早くから知り、まさに放蕩すること、美を享楽することが人生の最大の夢と思った瞬間から僕の混沌がはじまりました。そのことの説明を自分ではうまく語れなかったことが、さらに混沌に拍車をかけての現在です。

山折さんはうまく説明しています。少しずつながら自分の思いと重ねてまとめてみたくなりました。混沌にそれなりのメドをつけたいと思い始めました。

宗教学者山折さんは語る「叙情について」

詩歌とは、呪うべき寂寥の中で生み出されるものだ、まさにそういう孤独地獄の中で紡ぎ出される文学と思うようになり、そのような伝統の中にこそ、叙情性の源流が潜んでいるんいるのではないか。と同時に、そういう孤独な人間を救済する仏教の思想との葛藤のなかにおいても、それは存在するのではないか、つまり、文学と宗教の葛藤の中で生み出されるドラマ、その中にもう一つの叙情性の流れというものが宿るのではないか。

前半部分は自分の中では理解していたが、仏教思想との葛藤という考え方は、僕には新鮮だった。

山折さんが語る「人の評価について」

一つは知性です。インテリジェンス。
二番目はやくざ精神つまり冒険精神。
三番目は、恥じらいを知る心、含羞。
その三つの基準にどのくらいのパーセンテージを割り当てるか。

なるほど、もっともです。
話の中で紹介している句が面白い。良寛さんの二句。
かたみとて 何か残さん 春は花   
うらを見せ、おもてを見せて、散るもみじ  

仙崖さんの
古池や、芭蕉飛び込む 水の音

これもいいですよ、高浜虚子さんの
虚子ひとり 銀河の中を 西へ行く

うーむ、ある程度は気持ちがすっきりしました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セカイからもっと近くに 現実から切り離された文学の諸問題

2017-04-23 | 

本を読んだ。

★セカイからもっと近くに 現実から切り離された文学の諸問題
著者:東浩紀
出版社:東京創元社 (2013/12)

ぼくたちはどうやら、想像力と現実、虚構と現実、、文学と社会が切り離された時代に生きています。文学が社会に与える影響はかってなく小さく、逆に社会が文学に影響を与える影響もかってなく少ない。(略) 本書は、以上のような状況認識のもとで、それでも想像力と現実を、あるいは文学と社会を、それぞれの方法で再縫合しようと試みてしまっている四人の作家を選び、主要作品の読解を試みた本です(「はじめに」より)

第一章 新井素子と家族の問題
第二章 法月綸太郎と恋愛の問題
第三章 押井守とループの問題
第四章 小松左京と未来の問題

押井守と小松左京に関する評論は非情に興味があった。
そもそもこの二人を文学評論として取り上げること自体が驚きである。
押井守はアニメ映像作家であるし、
小松左京は今はほとんど読まれない忘れ去られたSF作家である。
現代作家論から、この二人に辿り着くという設定は、
多少無理のある言葉遊び的要素もないではないが、
簡潔明瞭で読んで面白い。
面白いということは意味のあることだ。
東浩紀は小説家に転身したらしいので、彼の文学も読んでみよう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界征服は可能か?

2017-04-22 | 

本を読んだ。

★世界征服は可能か?
著者:岡田斗司夫
出版社:筑摩書房

論理の展開がちょっとめちゃくちゃではあるが、読んでいて面白い。世の中には面白い視点を持っている人がいるもんだ。「世界征服」なんて、めんどくさいことだとわかっているから、僕は考えもしないが、仮にそのような野望を抱いた場合、どんなめんどいことやリスクを背負うかを真面目に検証している。読んでいるうちに、やっぱりめんどいことだと確信する。

ヒットラーがあまりにも能力がありすぎ、全てを自分でこなすタイプだったそうな。おかげで働きすぎて過労死寸前だったらしいとか。
織田信長の経済自由化政策により、灯油が自由に売買され、安土城下の町は、夜でも灯油の灯で明るく、信長は天守閣に上り明るい城下の町を眺望したであろうとか。男の野望者はハーレムを作りたがるようだが、女の野望者の場合は、多数より一人の男にこだわるのではないかとか。などなど、結構、豆知識がちりばめられている。

でも、結局、「世界征服」は思ったよりは楽しいことでなく、苦労とリスクが多すぎるということらしい。また、仮に成就しても体制維持に莫大な費用と知恵と労力が必要であり、心労が絶えない馬鹿馬鹿しいことだということになる。でもその野望を抱いた者は歴史上次から次と登場してきたわけだから、「世界征服」は果てしないロマンの一つである。???。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猫語の教科書

2017-04-10 | 

本を読んだ。

★猫語の教科書(ちくま文庫)
著者:ポール ギャリコ
訳者:灰島 かり
出版社:筑摩書房 (1998/12)

ある日、編集者のもとへ不思議な原稿が届けられた。文字と記号がいりまじった、暗号のような文章。“£YE SUK@NT MUWOQ”相談を受けたポール・ギャリコは、それを解読してもっと驚くはめになる。原稿はなんと、猫の手になる、全国の猫のためのマニュアルだった。「快適な生活を確保するために、人間をどうしつけるか」ひょっとしてうちの猫も?描き下ろしマンガ(大島弓子)も収録。 (「BOOK」データベースより)

とうとう買って読んでしまいました。
読みながら、《うん、うん、そうだね、うん、うん。》

人間の家の乗っ取り方がそれはそれは詳しく理詰めに書かれてます。
基本スタイルは《猫の方が人間より進化し高等な生き物である》ということ。
笑ってしまいほんとに無力感を感じるくらい真実です。

しかもこの本の素晴らしいところは人間観察が鋭いところ。
猫の観察力は可笑しいくらいズバリ。

シニカルな観察眼を紹介
「少しでも人間を知った猫なら、人間が自分の所有物に関してどんなに神経を尖らせているか知っているでしょう?だって、人間のことばの中でいちばん重要なのは《私の》ということばなんですからね。《自分の》物だとみなした物がおびやかされそうにになったら、信じられないような残虐な行為をしかねないのが人間というものです」

人間というのは所有欲の塊みたいなものなんですね。
(僕もその一人ですが)

ユーモラスな人間観察の視点が随所にみられニンマリとしながら読んでしまいました。
猫のための猫語による解説書です。
日本語に翻訳してあります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

竜は動かず 奥羽越列藩同盟顛末 (上、下)

2017-03-19 | 

本を読んだ。

★竜は動かず 奥羽越列藩同盟顛末 (上、下)
著者:上田秀人
出版社:出版社: 講談社 (2016/12/7)

江戸から明治への動乱の時代。
視点を変えると、こんな歴史が生まれるのか。
自分の浅はかな歴史感覚の見直しをせまってくる本でした。
一気読みです。

仙台藩下級藩士の玉虫左太夫が主人公です。
この名前からして、初めての世界。
幕末の時代は、
薩摩や長州などの倒幕の志士、
松蔭や竜馬や海舟などのヒロイズム、
あだ花としての新撰組の動きなどが中心に語られることが多い。
倒幕の動きから遠く離れた奥州の動きはほとんど知りませんでした。
そもそも視線が向いていなかった。

時代の波は、日本全土を覆いつくし、
人々の人生にのしかかった。
それぞれの幕末、それぞれの明治維新があった。
それを読み知ることが新鮮でした。

筆者である上田秀人さんは、
スピード感溢れる幕末の時代を描き、
玉虫左太夫の鮮烈な生き様を紹介してくれました。
《竜は動かず》のタイトルは空しく響きます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新参者

2017-03-05 | 

 

★新参者
著者:東野圭吾
出版社:講談社

着任したばかりの刑事・加賀恭一郎、
未知の土地を歩き回る物語。
東京人形町界隈が舞台。
人形町といえば、時代劇にもよく登場する地。
今も江戸情緒がほんのりただ酔う。
以前、ゆらりゆらり辺りを散策した時、
京都にも良く似たノスタルジーな雰囲気を感じました。


さて、お話は、
初めは、《これは推理物か?》と。
ミステリー物というよりは、
江戸の人情物といったほうがいいような気がしたくらい。
しかし、さすがストーリーテラー東野さん。
被害女性の人柄を少しずつ明らかにしながら、
彼女に関わる人々の《想い》が語られます。
刑事・加賀恭一郎の眼は、東野さんの眼そのもの。
東野さんのあたたかい人柄を改めて知らされる作品となりました。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夢幻花

2017-03-03 | 

 

★夢幻花
著者:東野圭吾
出版社: PHP研究所


ひっくり返りながらの一気読み。
《こんなに時間をかけ、考えた作品は他にない》
と著者自らが語る会心作!(帯のコピーです)


読み終えた直後の感想は、
初めははちょっとごちゃごちゃしてるな。
登場人物の説明に振り回されてしまうが、
その後は、ぐいぐいと引っ張ってくれてとても読みやすかった。
メッセージ性に拘ったところがこの物語の魅力。
3、11以後を相当意識している。

 


エピローグに東野さんの想いが書いてある。
じっくり考えた作者自らの言葉でしょう。
エンジニア出身者らしい、素直な想いだなと思います。
希望が持てました。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

祈りの幕が下りる時

2016-11-03 | 

本を読んだ。

★祈りの幕が下りる時(講談社文庫)
著者:東野圭吾
出版社: 講談社 (2016/9/15)

東野圭吾の「加賀恭一郎シリーズ」。
加賀恭一郎はなぜ《新参者》になったのか。

加賀は体格がよく、精悍な顔つきをした人物だった。三十歳前後だろうか。彫りが深く目つきが鋭い。いかにも正義感が強そうな印象を受けた。差し出された名刺には、警視庁捜査一課という職場名が記されていた。(本文より)

映画《麒麟の翼》での阿部寛そのものである。
阿部寛の姿が頭から離れず、本を読んだ。

登場人物の視点がそれぞれに重なりあい、
《過去の記憶》が濃密に炙りだされる。
《人の想い》が重なることで
《物語の時間》が生まれることを改めて認識。
ねっちりした人情物を読んでいる感覚。
浪花節みたいな。
東野圭吾はやっぱり大阪人やなぁ。

とくに東野ファンというわけではないが
《東野圭吾恐るべし》と再び納得した一作。

ちなみに、いままで読んだ中では、『容疑者Xの献身』が深く身震いする。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アートプロジェクトの悩み

2016-10-24 | 

本を読んだ。

★アートプロジェクトの悩み—現場のプロたちはいつも何に直面しているのか
著者・編集:小川希
出版社: フィルムアート社 (2016/8/24)

《アートプロジェクト》花盛りある。
基本、《地域おこし》が主たる目的になり、
多くの資金と労働力が投入される。
人集めしなければならないので、
面白い、体験もの、目新しさ、そしてその場を埋めるスケール感が要求される。
僕は情報は捉えているが、ほとんど行ったことがない。
興味がないといってしまえばそれまでだが、何故だろうかとふと考えてしまった。
そんな時、たまたま本屋で出会った。
この種のアートシーンで活躍している人たちの《悩み》が対談という形で語られrている。

それぞれの関わるポジションによって、
あるいは、《アートの定義》のやり方によって、
製作者自身か、プロヂューサーかによって、
資金の提供者によって(スポンサー)、
税金を使うならば、納税者の立場から、
同じ問題でも捉え方が変わる。
したがって、これが正解という答えのないプロジェクトである。
それぞれの役割でそれぞれが《愉しむ》しかない。

ただ、今後の継続ということになると、そこに《悩み》が生まれる。
アートでどうやって食べていく?
プロジェクトは誰に向けて発信する?
何をどう残す?
キュレーションはどこまで「技術開発」できる?
そもそもこのプロジェクトの主役は誰?
果ては、意味あんの?

などなど。
同好者の学芸会ではなく、これはビジネス?なんだ。
どこかの方向に向けて自然淘汰されるんでしょうね。
結局は、スポンサー(納税者を含めて)しだいでしょう。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女(上・下)

2016-08-29 | 

本を読んだ。

★ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女(上・下)
著者:ダヴィド・ラーゲルクランツ
訳者:ヘレンハルメ美穂、羽根由
出版社:早川書房(2015年12月18日)

作者が代わればどうなるんだろうか?
スウェーデン語で読めるわけない。
日本語訳(訳者が同じ)であるかぎり、ほとんど気にならなかった。

物語の質感もほぼ気にはならなかったが、
しかし、やはりにじみ出る作者の人柄というものは感じる。
仕事中毒で倒れるような人ではないようだ。
いわゆる、優秀ないい人なんだろう。

物語はちょっとキレイ事に収まりきっている。
前作者のような溢れるきな臭さ、悪徳感、焦燥感のスピードは薄い。
ちょっと痺れるカオス感覚はない。
ミカエルとリスベットは普通の人になったような気がしたくらい。

第四部では、リスベットの過去が明かされている。
魅惑的な悪役として双子の妹カミラの登場。
今後の物語は、彼女との死闘が中心だろうか。

作者は、慎重に、物語を受け継ぐことに集中しているようだ。
次回から本領発揮と期待する。

第四部の映画化がハリウッドで進んでいるらしい。
面白いキャラの登場と予想外のサスペンス。
娯楽映画向きかもしれない。
こちらも楽しみ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

剣より強し(上、下)―クリフトン年代記 第5部

2016-08-17 | 

本を読んだ。

★剣より強し〔上、下〕―クリフトン年代記 第5部
著者:ジェフリー ・アーチャー (Jeffrey Archer )、
翻訳:戸田 裕之
出版社: 新潮社 (2016/6/26)

ついに5部に到達。
予定では、ここら辺りで《完》という構想だったらしい。
が、好評?によりさらに続く。
この調子だと、いつまで続くかわからない。
話が大きくなりすぎて、目指すテーマが曖昧になってきた。

007ばりのサスペンスあり、
お得意の英雄物語あり。

ご都合主義の可笑しさはあるが、
切れ味するどい展開は、読み物として重宝する。

先の見通しはまったくつかないが、
ひょっとして、現代の《EU離脱問題》まで続くのか。

次回作第6部も楽しみに。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

色の知識

2016-05-12 | 

 

 

 

★色の知識
著者:城一夫
発行所:青幻舎

 


世界中を旅するように集めたという550色。

面白いのが、
《名画を生んだ画家たちのカラーパレット》

 

なかでも
《画家の名前を冠した色名》
は観ていて愉しい。

《フェルメール・ブルー》、
《ラファエル・ブルー》
などは、超有名であるが、

僕が知らなかったのは、
《ピカソ・ブルー》、
《モネ・ブルー》、
《マティス・ブルー》
《ルノワール・ピンク》、
《ピカソ・ピンク》、
《フラゴナール・ピンク》
《ロートレック・オレンジ》、
《ベラスケス・レッド》

《ルドン・ブラック》というのもある。
なんと無知なことかと呆れるが、
いやはや興奮してしまう。
寝る前にめくるページなんで、
興奮しては困るが、興味が尽きない。
想像力を逞しくしてくれる。
そしていつの間にか、不覚にも、気持よい深い眠り。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

城塞

2016-02-07 | 

本を読んだ。

★城塞
著者:司馬遼太郎
出版社:新潮社

司馬遼太郎の《城塞》を読んだ。
司馬さんの文章は久しぶりである。

大阪冬の陣、夏の陣における、大阪城崩壊の物語であるが、
とにかく多くの人が登場する。
把握するのが大変である。

司馬さんは、語る。
日本人に愛されるには、詩人もしくは詩的行動者でなければならない。
大阪方の敵である徳川家康の行蔵(こうぞう)にはおよそ詩的なものがなかった。
それにひきかえ大阪籠城軍諸将の人生と行動はいかにも詩的である。

物語はその視点にたちながら進む。
塙 団右衛門、後藤又兵衛、そして真田幸村(信繁)。
大阪城崩壊とともに、後世に美名を残す。

大河ドラマ、久しぶりに見続けています。
時代劇らしくない群像劇が新鮮です。
やり過ぎな脚色がちょっと目障りですが、、、。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする