有田芳生の『酔醒漫録』

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世界貧困率ナンバー1へ

2007-10-08 09:31:58 | 立腹

 10月7日(日)成増の商店街を歩き、知人の店などに顔を出してきた。どんどん変貌していく街から消えていくものがある。割烹が書店に、八百屋が飲食店の入るビルに、果物屋が不動産屋になっていた。知人の店は路面展開でうなぎや焼き鳥を販売している。その近くのおもちゃ屋は健在でホッとした。長男が小学生のころミニ四駆などを買いにときどき立ち寄ったものだ。パチンコ屋のビルがやけに目立ち、道行く人たちが「出たか?」「ダメだよ」などという会話を交わしているのが聞こえてくる。街の変貌スピードが速すぎる。こういう街で育つ子供たちに「故郷」の印象はどのように刻み込まれるのだろうか。経済困難ゆえに店が閉まり、チェーン店ばかりが増殖する。「中華そば」「神戸コロッケ」「牛丼」「珈琲店」などなど。画一化された個性なき店が乱立することで、街の歴史が破壊されていく。街を返せ。本気でそう思う。この日本は昨年7月に発表されたOECDの世界貧困率ランキング(データは2000年のものを根拠としている)でアメリカに次ぐ2位だった。所得が低い「相対的貧困層」がバブル崩壊で生まれたからだ。いまなら日本が世界1だろうと専門家は指摘している。信号を渡ろうとしたら見知らぬ男性が「テレビはもう出ないの」と聞いてきた。かつては月曜日が祝日でも「ザ・ワイド」は放送されていたので、「世間は休みだけど仕事だなあ」などと思っていたものだった。池袋リブロで森下香枝さんの『真犯人 グリコ・森永事件「最終報告」(朝日新聞社)を買う。発売されたときに手にしたのだが、「あとがき」を読んで文章に相性を感じなかったので、買うことはしなかった。そんなときにはノンフィクションに詳しい知人から読後感を聞くにかぎる。そこで「週刊朝日」の山口一臣編集長と文藝春秋の松井清人局長に意見を求めた。両者とも内容は面白いというので読んでみる気になった。東武百貨店の食品売り場を歩く。ここでも餃子屋などが撤退。やれやれだ。