9月30日(日)冷たい雨が降っている。朝から一歩も外に出ず原稿を書く。「ザ・ワイド」の成果、テレビ局で見てきた面妖な政治家の素顔、97年に送られてきた江川紹子さんからの「絶縁状」のことなどなどを記していた。予定していた項目の半分で依頼枚数になってしまう。かけていたバッハの麗しい音楽に似合わない情報も入ってきた。「民主主義」を看板に掲げている医療運動団体本部での異常事態だ。ある職員が酒の場での発言をきっかけにパージされつつある。集団のイジメを続けることで自主退職に追い込みたいのだろう。本人からの事情聴取だけではなく、本人不在のもとで職員からの聞き取りも行われている。女性職員は「セクハラがあった」などと発言したという。退職した病弱な女性職員に親切に対応していたことを「セクハラ」と訴えられたのだという。このパージは政党所属の幹部職員の指導で行われている。問題とされた職員は体調悪化のため産業医の診察を受け、現在一か月の休職中だ。ところが「出てこい」との嫌がらせが行われる。揚げ句の果てに組織幹部が産業医に接触し、病状が本当かどうかを問いただしている。産業医は憤然としながら「個人情報はどんなことがあっても出せません」と依頼を拒否した。当然のことだ。表(建て前)では「個人情報保護」を語りつつ、裏(本音)では個人の人権を蹂躙する。これが「民主主義」を掲げる団体のやることだろうか。小さな全体主義がひとりの個人を押し潰そうとしている。ミニ・スターリニズムが21世紀のこの日本でも生きていることに怒りを覚える。このままではいずれ裁判になり、マスコミでも報道されることになるだろう。午後6時半からTBSの報道特集でオウム真理教(アーレフ)が危険な教義を復活していることを放送した。内部潜入した映像をめぐってアーレフ側は裁判所に訴えたが認められなかったという。番組ではそのことがいっさい報じられなかった。ミャンマーで殺害された長井健司さんがこの仕事にも関わっていた。どこのシーンだったかは番組に出演した滝本太郎さんが明らかにしている。フリーランスの「同志」の冥福を祈りたい。日本政府はただちに経済援助を停止すべきだ。