「部屋を活かせば人生が変わる」 部屋を考える会(著) という本を読んだ。最近の片付け系の本の中では良書だと思うが、その中で本当に必要な家具についての記述があり、ベッド、ダイニングテーブルと椅子、本棚の3点を挙げていた。さらに女性ならばドレッサーを置く事を勧めている。
ドレッサー?うちにはドレッサーは置いてはなく、妻は洗面所で化粧をしている。もちろん化粧をしない僕は妻に聞いてみた。
「ドレッサーってさ、あれば使うの?」
「えー?使わないと思うよ、朝、顔を洗った時にそのまま化粧した方が楽だし」
「この本にはドレッサーでしっかり化粧をして女性として磨きをかけることで人生も楽しくなるみたいなことが書いてあるんだけど・・・」
「それは時間的に余裕のある人よね、そりゃ理想はそうかもしれないけど、毎日忙しいし、色々と余裕のある人は出来るんじゃない」
「・・・」
その後色々突っ込むと、絶対に言い争いみたいになってしまうので、その話はそこで終わりにした。
昔は婚礼家具といって結婚すると必ず洋服ダンスとドレッサーをセットで持っていった。ドレッサーを作っているメーカーもたくさんあった。今ではかなり少なくなってしまったと思う。やはり需要がないということだろうか。もちろん当店でもドレッサーをご購入いただく時がある。特に北欧ビンテージ品のドレッサーや鏡の付いたビューローなどは人気がある。それらを買われる方はその本に書いてあったような気持ちを大切にしているのかもしれない。
家具屋もただ単に物を売るだけではなく、その家具を使うことによって気持ちを高められたり、生活が少し楽しくなるような提案をしていかなければならないだろうと感じた。
昨日より通常営業いたしております。今年も多くのお客様に家具をお届けできるよう、日々精進してまいります。お届けした後もお客様に「買ってよかったな、使いやすいな」と言って頂ける様な家具をお勧めいたします。
本年もよろしくお願いいたします。