『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

2014年 映画ベスト10

2015年01月04日 | 映画ベスト10
消費税のバカー!
各映画館でやってた1000円の日が、1100円に。
前売り券より100円高い、ムビチケカード(しかも全館共通ではない)やらで、な~んか映画料金、高くなったからかわからんけど、鑑賞本数が30本台に・・・。
それでも厳選して外さないように映画見たつもりですが、いかがでしょうか?
ベスト10&鑑賞リストを発表しま~す。
ネタばれが気になる方は、読まないでね。

10位・・・『劇場版「進撃の巨人」前編~紅蓮の弓矢~』
TVシリーズを見てた時、立体機動のシーン大画面で見たいな~と思ってたので、夢が叶ったオマケで入れちゃいました。映画ファンからは、どうでもいいTV再編集のアニオタ動員映画(入場者プレゼントにスゲー悪意が・・・。1/10のラストはリヴァイ?ミカサやったら怒るでしかし。それよりやってる劇場がほぼないで~)。前半はTV版とは違う印象を持つほど、丁寧で凝った感じ。後半は展開がせわしかったけど許す。でも、Linked HorizonのTV版主題歌が映画版ではフルで聞けなかったのは、めちゃ不満。

10位・・・『寄生獣』
原作レイプかと思たけど、さすが「鈴木先生」の脚本家古沢良太!きちんと読み込んだ上でのリライトに頭が下がります。1990年の原作は、80年代後半の「遊星からの物体X」「スタートレック カーンの逆襲」などから影響を受けたシーンが随所に見れますが、この映画での深津絵里演じる田宮良子のセリフが、「ブレードランナー」のロイ・バッティに重なったのは原作では感じてなかっただけに、びっくりしました。たぶん実写化したらキモイだけになる宇田さんを削除、その役割を右腕の細胞の記憶に与え、より感動させるための父親不在につながる変更点を妄想してたら嬉しなりました。母親との決闘シーンは阪急電車の淀川ですよね?

9位・・・『ラッシュ プライドと友情』
「F-ZERO」は好きやけど、F‐1なんか全然好きではない、むしろ嫌いな方なのに、面白かったわー。毎年25人のうち2人死ぬ世界って・・・。フィクションを超えたリアルに感動。お見舞いのシーンが好きです。ちょっと「エレファントマン」を思い出した。シン・リジー、KISSのサントラもナイスチョイス。何年か後に、キム・ヨナと浅田真央の生き様の違うライバル物語もこういう風に映画化してー。

8位・・・『6才のボクが、大人になるまで。』
ごめん、俳優(パトリシア・アークエットとかイーサン・ホーク)のシーンは、CG合成やと思てました。成長に合わせてっていうのは、去年見た「愛しきエブリディ」でもあったけど、この映画はスゲーギャンブルに出てそして勝ちました。主人公の少年をキャスティングした人は、6歳の時点で、12年後の彼の顔がイーサン・ホークに似た感じになると思てたら、それはジャニーさんとか、つんくの眼力に匹敵するほどです。子供が、自分と似るのはちょっと怖いけど、やはり覚悟しとかなあかんと改めて思いました。監督の実の娘を起用してるお姉ちゃんは、結構無茶させてましたね。ボーリング場でイーサン・ホークがする性教育のシーンは、マジイヤな反応してました。年々の変わりっぷりも、さすが女子。あっちいったり、こっちいったりしながらも芯のところは変わらん。角川映画とかデキの悪い大作映画でありがちな構想12年製作12年みたいなコピーはこの映画に関しては本物です。

7位・・・『ベイマックス』
『Mrインクレディブル』っぽいとこを予告編で全く見せなかったので、より楽しめました。実写のアクションがほぼCGで作られるなら、アニメでええやんと、「スパイダーマン2」のドック・オクのような動きを見せるカブキの悪もんを見てて思いました。大学生たちが集うラボが「スーパープレゼンテーション」のあそこっぽくて、リアルやな~、最初の闇ロボ格闘のシーンは、個人的に「カスタムロボ」かな~と思ってます。

6位・・・『ゴーン・ガール』
『プリズナーズ』が割食ったな~。妹が別室におっても性欲丸出しのベン・アフ、安モーテルでバカップルに全額巻き上げられるとこが、なぜか壮快やったエイミーと、どちらも好かんキャラで、応援の感情をどこに持っていたらええかわからんけど、現代ツールをふんだんに盛り込んだサスペンスは、まさに今見ておくべき映画や~!結局一番の原因は、エイミーのお母んとちゃうん?
5位・・・『インターステラー』
世間ほどクリストファー・ノーランを評価できない私でですが、これは良かった。父娘映画でいいのって、あんまりないんですよね~。富野喜幸の描く未来感で育ってきたので、なんとかストーリーにもついていけてました。善悪・重層世界など下手すればシャマラン的になりそうなところも、まぁ上手く風呂敷を閉じた感じ。一人R2-D2、C-3POの箱型ロボは、「サイレント・ランニング」のロボを彷彿。ライアン二等兵を探しに行っての、アレはブラックジョークです。「親は子供の記憶の中で生きる」というセリフは今年イチかな~。あと、オクラを主食というのもビックリ!

4位・・・『思い出のマーニー』
謎とき、ずるいわ~。泣くわー。主人公女子は、ジブリ史上一番ヤな奴でしょう。正直、こんな子を預かったり、お友達になってあげてね~とか言われても困る。「ゴーン・ガール」「神隠し」どころやない、失踪騒ぎの常連やし。米林監督には、一度テレビシリーズを作ってほしいなぁ~と思いました。

3位・・・『レッド・ファミリー』
東京国際映画祭観客賞は信じていいかも。平日朝イチの回でも満員でした(ミニシアターですが)。クセがありすぎるキム・ギドクですが監督を別人にまかすとこんな風に万人受けする作品にもなるんですね(私はどっちも好きやけど)。主演のキム・ユミはドラマ「商人 サンド」で応援してた人でした。

2位・・・『渇き。』
私の評価では常に★★★1/3ばかりで、いつも惜しい中島哲也監督ですが、やっと★★★★映画が出ました~。これは不愉快系父娘映画やけど、「オールド・ボーイ」ほどひどくないので(衝撃が)ギリOKでした。「KAMIKAZE TAXI」「シャブ極道」の役所広司が好きなんで、黒沢清映画以外でキレキレの姿が見れたのがよかった。あと、泣かない妻夫木を見たのも久しぶりな気がする。

1位・・・『小さいおうち』
秘密保護法が成立して、戦争に突入する前夜と似た空気になっていると漫画家ちばてつや先生だか誰かがおっしゃっていたが、それが、ようわかりました。セット丸出しでありながら、ドキュメンタリー手法で描いた『家族』同様に、その当時を生きてきた人たちの空気感がバッチリフイルムに焼付いてるようや。プロ女中を演じた黒木華は、「純と愛」の二枚舌女子がいい伏線になりサスペンスが倍増しました。意味深な汽笛の音、ヒッチコックっぽい雰囲気もあったり、山田洋次の現役感は、イーストウッドと並びます。



2014年鑑賞リスト
1:「永遠の0ゼロ」 ★★★
2:「劇場版HUNTER×HUNTER The LAST MISSION」 ★★1/2 もういいですね。TVアニメも終わったし。
3:「大脱出」★★1/2 最初「ブルベイカー」かと思た。シュワ&スタ夢の共演とか連発しすぎると、価値なくなるな。
4:IMAX-3D版「ゼログラビティ」 大枚はたいての鑑賞。ポスト万博世代でポートピア81、つくば科学博、花博で巨大&3D映像を見まくった私としては、こんな劇場物足りない。やはり映画はストーリーと改めて思う。
5:「Seventh Code セブンス・コード」★★★ 反転映画。次ぎ見たら1/2アップするかも。
6:「小さいおうち」★★★★
7:「スノー・ピアサー」★★1/2 ポン・ジュノ初のはずれ。
8:「ラッシュ プライドと友情」★★★1/2
9:「銀の匙」★★1/2 実写よりアニメそして漫画。当たり前か。
10:「それでも夜は明ける」★★★ いい邦題。黒人音楽誕生の瞬間。
11:「レゴ ザ・ムービー」★★★ 人間、出すな~。
12:「フルートベール駅で」★★★ いい人になろうとしてたのに・・・。
13:「そこのみにて光輝く」★★★ 「ごちそうさん」の菅田将暉が、思いのほかよかったので、見に行ったら女性ばっかりで入りにくい劇場内でした。池脇千鶴が光ってた。
14:「アメイジング・スパイダーマン2」★★ 予告編であれだけライノーを見せておいて、三大決戦とかいうといて、それはないわー。次見ません。
15:「プリズナーズ」★★★ 非常用持ち出し袋にホイッスルが必需品なのが、よくわかる。芸達者な俳優がようけ出てました。
16:「WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~」★★★1/2 Berryz工房「Loving you too much」のPVで使われているスタディカム、ジャッキー・チェンみたいな海猿の本気走り、特撮研究所の御柱祭り、マキタスポーツの顔、長澤まさみのちょいエロと見どころたくさん。神隠しネタも好き。
17:「ぼくたちの家族」★★★ 原田美枝子の声が好きなことに気づきました。そして、素晴らしい。
18:「ポリス・ストーリー レジェンド」★★1/2 ジャッキーでなくてもいいのでは。ちょっと「ダークナイト」?子どもの関わり方が、本当のジヤッキーもこんなんちゃうんと興味そそられ。
19:「罪の手ざわり」★★★ 中国こわー。もう行くのマジ怖い。
20:「私の息子」★★1/2 ルーマニア眠い。
21:「渇き。」★★★★
22:「ゴジラ」★1/2 退屈ー。ワーストやわ。金子修介のガメラ定義と被る。
23:「思い出のマーニー」★★★★
24:「舞妓はレディ」★★★1/2 これほど忠実に「マイ・フェア・レディ」とは!お気に入り「The Rain in Spain」までやってくれるとは!!みんな○○のことが好きやったんよは「思い出のマーニー」と被る。
25:「ジャージー・ボーイズ」★★★ イーストウッドでなくてもいいのでは。「アメリカン・アイドル」のフィナーレの意味合いがよくわかったのと、忙しくて家族サービスできないいつものイーストウッドは見所ですが・・・。
26:「レッド・ファミリー」★★★★
27:「悪魔は誰だ」★★★1/2 何言ってもネタバレになるのでやめておこう。題名の割りに残酷系ではなく「コネクテッド」系です。主演のお母ん、オム・ジョンファは90年代後半から00年にかけてK-POP界の大スターです。
28:「紙の月」★★★ 永作NHKドラマから映画化シリーズ3本目のはずが、本人がドラマ(「さよなら私」←傑作)に出たので、このシリーズ(「八日目の蝉」「四十九日のレシピ」) は、子どもが生まれない悩める女性シリーズになった模様。ドラマ版の原田知世、この宮沢りえと自分のアイドル史において重要な女性ですので、この役は複雑な心境です。リアル矢口のシーンは、わざとでしょうか。
29:「西遊記 はじまりのはじまり」★★★ スー・チーは綾瀬はるか似ですね。オール少年ジャンプの映画。ハリウッドファンタジーに飽き飽きしてたので、中華ファンタジーは新鮮。エヴァ芸人稲垣早希が、声優挑戦。上手やったよ。
30:「インターステラー」★★★1/2
31:「6才のボクが、大人になるまで。」★★★1/2
32:「フューリー」★★1/2 「最前線物語」+「ハンバーガー・ヒル」か。全然「プライベート・ライアン」っぽくはないよ。
33:「メビウス」★★★ 座ってしっこしなさい。女優は別人やと思てました。意味深な題名に繋がる。
34:「寄生獣」★★★1/2
35:「ゴーン・ガール」★★★1/2
36:「ベイマックス」★★★1/2
37:「劇場版「進撃の巨人」前編~紅蓮の弓矢~」★★★1/2

今年も★★★★作品が4つで、★★★1/2は10本も。
見た本数は少なくなったけど、はずれも少なくなって満足度は高くなった気がします。
ワーストは「ゴジラ」。
2014年は、子供と一緒に見た映画が7本もあります。
映画予算が減ったのはそのせいか!
でも“映画は映画館で見るもの”と啓蒙していきたいので、今年も映画に連れて行きま~~す。