セイタカアワダチソウ(キク科)。北米原産。実がなると全体に泡立っているように見えるので、この名がついた。典型的なロゼット植物である。
一昔前には日本中、空き地という空き地にこれが見られたが、最近はそれほどでもない。他の植物を排除するアレロパシーの性質が弱まったのか、あるいは対抗植物が適応を獲得したのか?
養蜂業者がその昔、ミツバチの冬越しのための蜜源として種を散布したという説がある。確かに一時期は、これがミツバチにとって重要な蜜資源としてあった(ただしその蜜は不味いらしい)。
京都鴨川の河川敷でも、セイタカアワダチアソウの群落ができて、ミツバチだけでなく、多くの昆虫が訪花しているのが見られる。しかし、最近は河川管理者が、すぐに除草する傾向がある。都市の生物多様性を維持するには、この外来種も不本意ながら必要と思えるのに。