映像:懐かしの銭湯が再来、ピッカピッカの浴室、富士山の壁画が眩しい。
2009年2月に津軽平野のリンゴ畑にオープンした温泉銭湯。温泉ファンには
ありがたい掛け流しの温泉銭湯。そんなに大きくもないがしっかりした最新
の設備『温泉銭湯』のポリシーが込められ、岩木山が望める津軽平野にある。
【Data】食塩泉(微含重曹) 48,9℃ PH8.06 源泉:向根子橋温泉
映像:弘前市西南郊外、一面リンゴ畑だった地域にH19年オープンの温泉銭湯。
正面玄関からリンゴ畑越しに岩木山が望める。弘前には岩木山を望める温泉銭湯
が多い。鳥海火山帯の本州末端、津軽平野に個性的な温泉が多いのは秀峰岩木山
(熱源)があるからだ。この温泉、基本は源泉掛け流しだと思われるのだが湯船か
らこぼれた湯が一ケ所に集められているのが気になる。正面の滝の壁画が面白い。
【Data】含芒硝―食塩泉 67℃ PH7.55 源泉:大開源泉
記録:本施設は青森市のあすなろ温泉が経営
映像:義経寺(ぎけいじ)は神仏混淆を今に伝え、山門にしめ縄や境内に狛犬を確認。
義経北帰行伝説本州最終の足跡地。源義経の主従が辿り着き、荒れ狂う海に困り
観音像に祈願したら龍馬が三頭現れ、それに乗り北海道に落ち延びたという伝説。
お寺の真下の洞窟に、三匹の龍馬を繋いだ事から三厩(みんまや)と地名が今に残る。
宗派:浄土宗 本尊:阿弥陀如来 開祖:円空(伝) 山号:龍馬山
指定:青森県指定重要文化財(円空作木彫観世音菩薩像)
参照:義経北帰行の最終到達地 義経神社(北海道平取町)
津軽半島義経北帰行伝説で知られる義経寺(ぎけいじ)の真下、三厩岩の前に源義経
と側室静御前の石碑がまるで墓碑のごとく建っている。義経は逃げ延びたとしても、
静御前は京で捕縛。義経伝説を信じる地元民の切ない願いがこの石碑に凝縮される。
記録:義経寺のある半島の地域は三厩と呼ばれている。源義経が北海道渡海に使用
の3頭の馬を繋いだ岩窟馬屋があったという伝説から名付られたものである。
参照#源義経(悲劇の英雄)探査紀行
映像:アソベの森の広い浴室は開放感があり、源泉が程よく管理されている。
岩木山神社の神苑桜林の近くにある公共の宿、場所柄土日は宿泊・日帰り客で混雑。
公共の施設では珍しく賑わっている。露天風呂には大町桂月の歌碑もあり、その昔、
この場所に桂月が寄り、入浴した事がわかる。その後温泉井戸は深く掘られ、当時
の物ではないが、嶽温泉の白濁硫黄泉とは対照的な含土類重曹泉とても味わい深い。
【DATA】含土類ー重曹泉 40.7℃ PH6.8 源泉:百沢岩木町源泉
歌碑:露天風呂に設置された大町桂月歌碑
男湯・・・下りて山を 湯船に仰ぐ 紅葉かな
女湯・・・湯船より 見上げる山の 紅葉かな
映像:母畑温泉湯本館、名湯冷鉱泉を今に守っている(公式HPより引用)。
福島県石川郡石川町母畑(ぼばた)にある温泉。ラジウム含有量は東北一ともいわれ、
古くから「打ち身なら母畑」と利用。東吾妻岳、磐梯山などの那須火山帯群の名湯地
帯から外れた盆地・丘稜・海岸部は温脈は乏しく冷鉱泉が多い。その中の代表的なも
の。小さな川沿いの温泉宿は懐かしい風情が残っていた。猛暑時には冷鉱泉が優しい。
【Data】放射能冷鉱泉(療養泉)
源泉 【元湯 1】源泉水1kgあたり8.36マッヘ 15.4℃ pH10.1
【元湯 2】源泉水1kgあたり8.84マッヘ 19.4℃ pH9.9.
映像:金沢城の石川門を本丸地域から遠望する。
金沢城に重要門が三つある。その中の一つの石川門。その名称は単純に同地方の石川
郡を向いていたから名付けられたとか。門の向こうに景勝「兼六園」がある。この門は
1788年に再建され、今に至る。表門、櫓門、多聞櫓、渡櫓、菱櫓、太鼓塀で構成する。
指定:国重要文化財
映像:指宿ロイヤルホテルの夕食御前。この他にフリースペースにカツオのタタキが山盛り
2006年3月会社が支給した勤続勤務プレミアム手当を利用して日本列島を南下、今回は自腹
でない。活用しないと得られない福利厚生手当なので活用した。その、最初の宿泊指宿ロイヤ
ルホテル。リッチなおもてなしは夕食で映像のお膳の他にかつおのたたきが食べ放題だった!
食味:ホテル自家製のポン酢で食べるカツオのたたきはかつてない味わいだった。近隣の枕崎
漁港はカツオの一本釣りの漁船が水揚げすることで日本有数のカツオ漁船基地港である。
参照:鹿児島県大隅半島の名湯「指宿温泉 古毛曽湯(指宿ロイヤルホテル)」
映像:夕刻の浴場、右奥、ガラス越しに岩を配した露天風呂が心地いい
南東北の平野部は温泉そのものが少ない中、丘陵地の一軒宿として温泉
を提供。湯量が豊富なので期待して入浴したが、やはり、大勢の方への
日帰り温泉提供は循環・消毒が必須。露天岩風呂の風情がやや受けかな。
【Data】単純温泉 39.1℃ ph9.4 源泉:芹沢温泉
映像:創建時代から続く茅葺屋根の社社務所客間殿と手前の小さな庭園(手入れが不十分)
岩木山神社の社務所から客殿に抜けていくと右手に小さな庭園がある。岩木山の伏流水が
が流れる池があり、雑草やら草花やら春から秋にかけて筆者の遊び場だった。殿様蛙、蜻
蛉、蝶々、偶にはモグラや蛇などがチラリ。そんな長閑で懐かしい空間がここにはあった。
参照#我が心の故郷岩木山神社全景(正面枡形広場から眺望)
映像:十和田八幡平国立公園・八甲田山中にある座浴(下半身浴)の景観
八甲田山中には全国でもここしかない入浴法がある。酸ヶ湯温泉地獄沼近くの
「まんじゅうふかし」。全国いろいろ歩いたがこんな珍浴法はない。いわゆる
股間を噴気熱で暖めるという、岩盤浴の変形。婦人病に妙薬、男性は精気増進?
因みに「まんじゅう」とはこの地方の隠語(女性器)。寒い時などは気持ちがいい。
【Data】 含食塩ー明礬泉 95℃pH2.2 源泉:荒川温泉渡鳥の湯(水蒸気利用)