お湯の国 日本

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三島大社 (静岡県 三島市)

2024年03月26日 |  ⛩ 神社教会探訪

  Memoir三島大社(静岡県三島市)               2019.5.24  

  静岡県沼津市に海鮮料理を食べたく立ち寄った際に隣町にある三島神社参拝
  この神社は全国の三島神社のルーツ的社格・祭神で東海道の主要神社である。
  源頼朝が平家打倒の旗揚げ時に、三島神社(当時)戦勝祈願したとされる。

  社格:官幣大社、主祭神:大山祇命(山の神)、積羽八重事代主神(福の神
  指定:北条政子奉納「梅蒔絵手箱」は国宝
     本殿(三間社流造)、幣殿拝殿等は国重要文化財。   
  解説:三島とは伊豆諸島の島々、もしくは伊豆諸島を御島と表現した由縁説

  文学:社殿の一角に、歌人若山牧水の歌碑が設置されている。牧水が三島を
     詠んだ貴重な短歌とされる。1925年2月歌集「樹木とその葉」に収録
     この歌は、牧水の住まい近くの沼津海岸から眺めて詠んだとされれる。

      野末なる 三島の町の あげ花火 月夜の空に 散りて消ゆなり

  参照#① 隣町沼津の「駿河にぎり  ② 静岡県 温泉地 探訪紀行

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若山牧水(自然派)探訪 紀行

2024年03月26日 | 📀芸術・文学・絵画DB.

 平成調査結果研究&調査 若山 牧水(自然主義文学短歌推進)  1885.08~1928.09
 映像:牧水が晩年八年間過ごした沼津市の牧水お気に入りの千本浜にある牧水記念館
    (by  公式 HP )浜辺には「幾山河 越え去り行かば 寂しさのはてなむ國ぞ 
    けふも旅遊く
の石碑がたっている。多くの人々に愛されてきた名作中の名作。

 宮崎県出身、早稲田大学卒後中央新聞社入社、その後退職し、尾上柴舟に師事。短歌
 俳句で活躍。旅と酒を愛し日本全国に歌碑が点在している。大量の飲酒で体調を崩し
 43才の生涯を静岡県沼津で終焉。北原白秋、石川啄木と交友歴がある。創作社創設。
                (下記アンダーラインをクリックすると本ブログの訪問記録参照可)   

    1. 幾山河 越え去り行かば 寂しさの はてなむ國ぞ けふも旅遊く(千本郷林)
    2. 渋温泉へ‥それから‥‥上林温泉の横を過ぎ、一つの橋をわたって  ( 渋  温泉)
    3. 秋山に 立つむらさきぞ なつかしき 墨焼く煙む かつ峰にみゆ(白骨温泉)
    4. 一夜寝て わが立居ずる 山蔭の 温泉の村に 雪降りにける  (花敷温泉)
    5. 野末なる 三島の町の あげ花火 月夜の空に 散りて消ゆなり (三島大社)

 解説:渋温泉では旅の記録文が石碑に刻まれていた。長野県の山中を徒歩で移動した
    記録は、現代で言えばトレッキング記録。渋温泉で旅の疲れ等が癒された模様。
    一方、 3.と4.は短歌石碑である。当時は温泉地が最大の娯楽先。二首とも
    山里の温泉場の情景を良く 詠み込んでいる。流石に自然主義文学者の面目躍如
    たる由縁。筆者の温泉紀行では観察した歌碑は少ない方だが、この他にも住ま
    いの近くの三島大社にある歌碑には『のずゑなる 三島のまちの あげ花火 月夜
    のそらに 散りて消ゆなり』と刻まれ、終の棲家の平穏なひと時を思わせる歌意

 観察:若山牧水の早死の主因は、大量の飲酒習慣ともされる。一日一升。この現象は
    同じく酒と自然を愛し蔦温泉で客死した文人大町桂月や、旅を続けて山口県で
    亡くなった自由律俳句の山頭火を想わせる。文人が酒で若死にする大正の時代。

 参照#① 芸術 &温泉文学  探訪紀行
    ② 大町桂月(酔仙人) 探訪紀行 
    ③ 山頭火 (放浪の俳人)探訪紀行
    ④ 石川啄木 (悲哀歌人)探訪紀行

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