お湯の国 日本

美しい日本の温泉地中心の旅記録(おんせん鑑定士:監修) 【記事・映像は著作権、人権保護法等により無断使用を禁じます】

吉井勇 (あめつちの・・・梅ヶ島温泉)

2019年10月28日 |   ✒歌碑句碑 紀行

                   【静岡県温泉探査・梅ヶ島温泉郷 2019.5.26】
梅ヶ島温泉を絶賛した歌人:吉井勇の歌碑が「お湯のふるさと公園」の階段口に建立され
ている。吉井勇の歌碑は麓の新田温泉にもあるが、やはりこの公園の石碑が心に滲みる
それは、歌人吉井勇が梅ヶ島温泉に逗留してこの公園付近も愛でたと推察されるからだ。

碑文あめつちの 大き心に したしむと 
               駿河の山の 湯どころに来し』(吉井勇)

解説:吉井勇は華族(伯爵)であった。が、昭和8年「華族の恋愛・不倫醜聞“不良華族事件
   」に深く関与した妻と別居離婚。爵位返上宣言という傷心の日々を送っていた時、
   お世話になった静岡県の歌仲間梅薫楼ご亭主に恩返しに訪れて43首の歌を成した。
   その恩義をしたためたのがこの歌である。大きな心とは静岡の歌仲間の事と推察。

参照
奥の細道を辿った花巻温泉にある吉井勇の歌碑新田温泉黄金の湯にある歌碑
   ③吉井勇が逗留した湯元旅館梅薫楼の「穴風呂

コメント