日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

『感覚過敏は治りますか?』

2018-05-02 23:12:20 | 本の紹介
 そら豆、スナップエンドウ、新じゃがと春の食材が野菜コーナーに
さあ食べて!と並んでいます。

 姫甘えびという錦江湾にしか生息しない海老も売っていて、
緑と白の中にきれいな朱色をかき揚げに添えてくれました。

 冬にはなかった食卓の色。
旬の食べ物はおいしさも彩りも良いものですね。

 鹿児島にコンディショニング講座に来てくださる栗本啓司さんの新刊、
『感覚過敏は治りますか?』が我家にも到着しました。


 支援員の仕事に就いている間、
音楽の時間に耳をふさぐ子や休み時間や昼休みになると耳をふさぎながら歩く子などなど、
色々な場面で耳をふさぐ子どもたちを見かけることがありました。

 音がうるさいのだろうな、とは思ったもの
私にできることはなにもありませんでした。

 ただ、私にとっては特別な音がしているわけではなかったので、
こういう音にいちいち耳をふさいでいたら不便だろうなぁ、と思いながら
子どもを眺めていました。

 すると、ある子は歌をうたっているときは耳はふさがないのだけど、
鍵盤ハーモニカやリコーダーのときは耳をふさぐような仕草を見せていました。

 また、ある子は中庭や吹き抜けのような場所での集会は居心地悪そうなのだけど、
校庭での体育祭の練習などしていても、その響き渡る音楽や声援には何食わぬ顔をしていました。

 「ああ、今日の集会が武道館だとあの子もラクかな。」とか
「今日は歌の練習だったから良かったかなぁ」と、
占いの当たりはずれを思うような気持ちでその子の姿を見ていました。

 そして、支援員をする中で「どこどこのノイズキャセリングが良いらしい」とか聞くと、
学校で必要なときだけでも必要な子に貸し出せるくらいにできたらいいのに、と
偉そうなことを思ったりしていました。

 「浅くて、ばかだなぁ私は…」と本を読みながら過去の反省をしました。

 自分のことで考えると、
私は小さい頃、救急車や時間を知らせるサイレンの音が大嫌いで、
その音がするたびに泣いたり、耳をふさいで押し入れの布団の中に頭を突っ込んだりしていました。

 それを見て、げらげら笑っていた私のいとこは、
夜に鳴くふくろうの声や風の音、何かわからない、「ことっ!」とした物音が嫌いで、
夜になると耳をふさいでいました。

 私はいとこがこわがるような音はちっともこわくなかったので、
サイレンをこわがる私を笑っていたいとこをトイレに置き去りにして逃げたりしていました。

 そんな私もいとこも、いつの間にかサイレンもふくろうにも
耳をふさぐことはなくなりました。

 不思議なことです…、ではなくて、
理由があるのですね。

 凸凹っ子の感覚過敏を治したい!と思ったら、
まずお医者さんでも、有名有効な理論でもない。
今回、栗本さんの本を読みながら、そういうことがじんわりときました。

 栗本さんの本は、本なので有効な理論を書いてあるのです。
でも、理論という概念では留まらない、留まらないように、ということに
細心の注意を払って言葉を選んでいるのではないかなぁ、と
そんなことを感じました。

 おかげで、私は本が届いて読み終わってから、
しばらく重たかった太腿と右の肘を触れたり、お風呂でゆっくり伸ばしたりと、
身体と向き合う時間を持つようになりました。

 持つようになった、というか、持ちたくなりました。

 その結果、今日の積込みでの足どりが軽かったこと!

 自分やお子さんのちょっとした苦手な感覚〜どっぷり苦手な感覚まで、
治すためにどうすればよいか、できることが書いてある貴重な本です。
感覚過敏は治せるものです。

 本を読んでやるだけ、いえ、
読んでいる途中で、本を放り出してやりたくなる本です。

 本のエッセンスが詰まったイラストのファイルも花風社からの直販ならついてきます。

 花風社

 この本のエッセンスのイラストを見ながら、
私もこの感覚を忘れないようにしよう!と思いました。

 
 

 

 

 
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