goo blog サービス終了のお知らせ 

日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

地味で滋味ある体験を!

2024-01-18 06:11:00 | 発達応援
朝イチの熱々のコーヒーうまーい!

珈琲豆でコーヒー淹れると思い出すのだが、
実家亡父はよくコーヒーを飲んでいました。

家で飲むコーヒーは、
インスタントコーヒー一択の時代。

でも、だんだんと、
珈琲豆も手軽に手に入るようになり、
家でドリップしたコーヒーを飲み一言。

「パンチがない」

インスタントを足していた思い出。

先日の凧あげのとき、
2行くらいの作り方の説明文が
添付されていました。

簡単に書くと、
・付属の棒を差し込むこと。
・糸を結ぶこと。
の2点。

小2〜小6くらいの子どもたちが、
「えー、どうやるの、どうやるの⁉︎」
とわきゃわきゃ。

今から凧あげするぞ!という高揚感から
文字の意味が頭に入らない、
という雰囲気もありました。

でも、小2、3くらいの子どもたちは、
本気で「え?わからない」と持ってきます。

子 「この棒、いるの?」
私 「いるよ。差し込むとこあるって書いてあるよ。」
子「え?わかんない。」
私「凧に差し込むとこがあるんだよ。」
子「……」

凧を裏表めくるけれど、
差し込むところを探すには、
めくる速度が高速だ。

「ゆっくりめくってごらんよ〜。
でさ、この棒、差し込めそうなとこ、
ないかなーって見てごらんよ〜。」

そう言うと、
ゆっくりめくって、探す風な視線になった。

「あったー!」

棒を渡すと、
「どうやって入れるの?わかんない!」

そ、そうなのか。

老眼で目を凝らして、片一方入れて見せて、
「同じようにして入れてごらんよ〜」
で、凧の形となった。

あとは糸を結びつけるだけなのだが
「どうしたらいいの?」
と持ってきました。

おや?と思い見ると、
風が強い場合、弱い場合と、2箇所、
糸を通すところがありました。

それに戸惑ったのかな?と思い、
私 「今日は外の風、強い?弱い?」
子 「強い!」
私 「じゃ、強いとき、って方に糸結んだら
   いいよ!」
子 「わかったー!……結べない…」
私 「真結びでいいよ」
子 「…できない…」
私 「…?リボン結びとかじゃなくて、
   ただ結んだらいいよ。」
子 「…?ただ結ぶのって?
   やったことあるかな〜?」

ということで、結んで見せましたが、
「ああ〜!」という感じではなかったので、
一緒に数回やりました。

こういうやり取りを4人とし、
真結びのとこは4人とも?という感じでした。

わーい!できたー!と、
屈託なく喜ぶ子どもたちを見ながら、
低学年の子たちは真結びをすることって、
日常生活であまりないのかなーと
思いましたが、どうなのでしょう?

私がその場で接した4人の子どもたちは、
例えば、棒を差し込む所を探すのに、
探すという動作に対して、
めくる動作のスピードが合わないなぁという子が2人。

真結びは4人ともできなかった。

だから、今の子って云々言うつもりは、
全くないない。

ただ、
子どもたちが自分でできることが減ると、
子どもたちの自由度が下がるよなーと、
そっちのことの方が気の毒に思った。

今の子どもたちは、
「色々なことを体験させよう!」と
教育的にも家庭的にも、
色々なリクレーションやイベントがあるように思います。

でも、その体験はもしかしたら、
大人目線の
「自分たちの子供時代あったら楽しかったのにな!」に偏っているかもしれないなぁ、と
ふと思ったり。

今の子どもたちに必要な体験って、
もう少し日常的な、生活に密着した
地味な体験を積むことかもしれません。

自分のこれからの日常生活を
自由に泳ぎ回れるように。

頭の先からつま先まで、
手の指隅々使うような、
そんな日常の楽しい体験が必要かもなぁと
子ども食堂後、日を追うごとに思うことでした。