旅先では猫抜きな生活ですが、今回はFBで顔なじみの猫さんと交流できた楽しさ倍増の旅でした。
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認知教育を長年されている神戸の先生と、色々な話をしました。
そんな中、興味深かった一つは、先生が言葉のないお子さんの言葉の獲得のために奮闘したお話でした。
文字はスラスラ読めるものの、その文字が意味があるものとわかっていないであろうお子さん。本は読めても本人の気持ちや心を表す言葉、会話が全くできなかったそうです。
でも、字は読めるから、その読んでいる文字には意味があること、自分の気持ちや欲求、要求を誰かに伝える道具になるのだよ、ということを伝えるために、絵本を読みながら、その絵本の内容を色々な方法で伝える、意味があるものとして認識できるように工夫されたそうです。
具体的に目に見える形で絵本を読んであげるうちに、「読んでいた言葉には意味がある」ことに気がつき、そのうち「絵本の内容の意味がわからない」としくしく泣くようになったそうです。
そして、その子は親御さんの仕事の都合で教室に来れなくなったとき、「先生も一緒に〇〇に行こう」とポロポロポロポロ涙を流すのをみて、「ああ、もうこの子は大丈夫だ!」と思った、と話してくださいました。
言葉に意味があることを意識せず、自分の気持ちにも気がつかないでいたであろうお子さんも、言葉の意味に気がつき、気持ちを言葉で表せるようになる。
表面に出てくる「会話ができない」に惑わされなかった親御さんや一緒に言葉の旅に出た先生に感心しながら話を聞くことでした。
子どもの認知機能を固定して諦めることは、してはいけない。そんな思いを新たにした旅でした。