今週も葉室作品
秋月記 (あきづきき)
筑前の小藩・秋月藩で、専横を極める家老・宮崎織部への不満が高まっていた。間小四郎は、志を同じくする仲間の藩士たちとともに糾弾に立ち上がり、本藩・福岡藩の援助を得てその排除に成功する。藩政の刷新に情熱を傾けようとする小四郎だったが、家老失脚の背後には福岡藩の策謀があった。藩財政は破綻寸前にあり、いつしか仲間との絆も揺らぎ始めて、小四郎はひとり、捨て石となる決意を固めるが―。
時代は、文化・文政・天保期(1800年代初め~中頃)の実際の人物・出来事が題材
浪花彫刻隆盛期でしょうか?
江戸時代のドラマ、小説によくある悪代官、老中全盛期ですかね?
天下泰平の世の中・政治に対して多くの藩主が興味が薄れNO2である老中が権力、実権を握る傾向にある時代かと。
そんな時代背景・北九州の小藩に起こった政変(老中失脚)に関わった主人公は、善か悪か?いや善も悪もないのか?を問う作品。
少々内容が複雑ですが、役目、位によりその時々の人の生き方を問う人間成長物語です。
第22回 山本周五郎賞 候補
第141回 直木賞 候補
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