
銀漢の賦(ぎんかんのふ) 葉室麟 (はむろりん)
昨年度146回「蜩ノ記」にて直木賞受賞
読みたい作家のひとりでありましたが、まだそんなに文庫化された本が少なく、当然100円棚(正確には、105円)には、落ちてきません。以前に「実朝の首」を読んで面白かったのでいつも気にして探してはいますが、なかなか・・・
それが、先日いっきに3タイトル100円棚にあり、ラッキー購入。
で、本日紹介は、銀漢の賦
寛政期、西国の小藩である月ヶ瀬藩の郡方・日下部源五と、名家老と謳われ、幕閣にまで名声が届いている松浦将監。幼なじみで、同じ剣術道場に通っていた二人は、ある出来事を境に、進む道が分かれ、絶縁状態となっていた。二人の路が再び交差する時、運命が激しく動き出す。第十四回松本清張賞受賞作。
架空の小藩を描いた時代小説ですが、奥深い内容。時代背景も私の大好きな時代のひとつ、この時代に生きた武士、町人、農民の気質を垣間見えるようでその当時、社寺彫刻に大作を残した彫師の力量をなぜか改めて感じることができますね(笑)
藩により貧困も激しく農民一揆が起こった時代。そんな時代だこそ魂のこもる彫刻作品が出来るんでしょう。
初老の武士が主人公も同年代として共感できますし、強い!!決闘シーンもリアルで手に汗にぎります。
少々難しい専門分野も出てきますが大人の時代小説としてお勧めの1冊
葉室さん 麟は、麒麟のりんですね!!
文中登場する。備前・閑谷学校





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