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風の軍師 副題 黒田官兵衛
前回紹介した「風渡る」の続編・風渡るで描かれた時代のその後
前回よりは、官兵衛が主として登場しますが、それでも視点は、細川ガラシャ等さまざま。
現在進行中のNHK大河ドラマも世の中が天下統一され平和な時代になりつつありますが、
戦国物語としては、正直退屈ですよね。そんな時期の小説
伴天連追放令を出しキリシタンの敵となった秀吉を亡き者とする為暗躍。
はたまた、キリシタン大名(織田秀信)に天下人とせんが為に徳川家康VS石田三成(関ヶ原)をしかけた黒幕
として官兵衛を描いております。
葉室作品には、めずらしくだらだら読んでしまいました。
最後は短編小説的な文のくだりとなっていてその中の主人公・虎退治のひとり後藤又兵衛については、一般的には、官兵衛嫡子黒田長政との確執により出藩となっていますが、この小説では、官兵衛、長政の密命をおび出藩・浪人・大坂城入りと描かれていて、なかなか面白い内容ですね。
秀吉の懐刀として武勲を立てた官兵衛は、戦況膠着する文禄の役で朝鮮行きを申し出る。しかし知略家・官兵衛の真意は、キリシタンを弾圧する秀吉を討つことだった。関ヶ原の戦いでも伴天連の王国を造るべく九州で挙兵。下克上の時代、異国の風を受け、夢を追う男の壮絶な生涯。
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