アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

コロコロ駆け回るパッセージ(藤田真央)

2019年10月20日 | ピアノ
話が戻りますが、金曜日は藤田真央さんのコンサートに行ってきました。

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「一時間で本格クラシック」ということでコンパクトなコンサートです。

曲目は
モーツァルト ピアノ・ソナタ第10番K.330
ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第17番テンペストop.31-2
シューベルト=リスト ウィーンの夜会第六番S.427/6
ショパン バラード第4番Op.52
でした。

スタートがモーツァルトですし、
アンコールがなんと二曲ともモーツァルトですし、
それと、ウィーンの夜会というのが、そりゃもうコロコロした曲でね…

こんな感じ→Horowitz plays Liszt / Schubert Valse

ほんとに、真央くんてコロコロしたのうまいなぁって思いました。
(貼ったのは、ホロヴィッツの「コロコロ」で、これまたものすごい名人芸なんですが、なんとなく真央ちゃんのコロコロとホロヴィッツのコロコロは違う感じです)

ご本人もプログラムに、
---
ウィーンのワルツらしい優雅なテンポで、自由な発想を生かして弾きたいです。最初のシンプルなメロディが、どんどんすごいパッセージになって現れてきます。コロコロコロコロ駆け回るパッセージは、自分はけっこう得意なので、楽しみにしていてください!(笑)
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と書いています。

「自分はけっこう得意なので」って書く人もあんまりいないだろうけど、
いやほんと、
誰も否定できません。

そういえば、クララ・ハスキルのとき、真央ちゃん本人は「(コンチェルトは)シューマンがいい」といったのに師匠が「モーツァルト」と勝手に決めてしまった話がありましたが、きっと師匠は、コロコロが武器になると思ったんでしょうね。

そんな中で、今回のプログラムにはテンペストが入っていましたが、これまでなんとなくベートーヴェンのイメージがなかったので、おぉという感じでした。テンペスト、とてもおもしろかったです。何度も聞いたことある曲ですけど、いろんな発見が新たにあって、ビフォーアフターで比べるとだいぶ「いい曲じゃん」度が増えた感じです。

もちろんコロコロ以外もうまいんで(そりゃそうだ)ベートーベン聞いてもやっぱりなんだか幸せ(曲調が幸せなわけじゃなくても)なのは、音楽の推進力の心地よさでしょうか。

ただですね…

今回のコンサート、とても良かったですけど、音色は、この前聞きにいったモーツァルトピアノ協奏曲のときのような幸せ系ではありませんでした。ピアノと会場が違うからでしょうか。ほかの人がどう思ったかわからないのですが、私の好みのピアノではなかったみたい。

というか、一時間(休憩なし)、そして1000円と、気軽さを売りにしたコンサートなので、ピアノ本体の選定やピアノ調律の本気度が大規模コンサートのような場合と違ったのかもしれません。

配られたプログラムも簡素なものだったんですけど。ただこれは、真央ちゃん本人による曲解説で、非常におもしろいです。これはお宝(^^)


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