わたくしは、ず~~~~~~~っと、言うてます。
今まで、ずぅ~~~~~~~~っっっとっとっと、言うてきてます。
「現代社会が危険だ!!!」と。
「その通り!現代の社会は危険だ!!」と思ったあなた。
チッチッチッ
違うんだなぁ~っ、これが。
確かに「現代の社会」はいろんな意味で危険な(精神や思想を具備している)人が跋扈しております。
それには反論しませんが、今わたくしがココで申し上げているのは高等学校で教えられている「現代社会」という教科のお話であります。
よくある光景ですが、なーんも知らん人がエラソーに「歴史をちゃんと教えろ!学校では明治に入る前に三学期が終わっちゃう。近現代を教えていない。ちゃんと教えろ!」と、管を巻いているシーンを拝見します。
しかし、このおっちゃんの偉そうなお言葉には誤謬が満載です。どこがどう誤謬かというのをいちいち書いてると邪魔くっさい、邪魔くっさい、邪魔くっさいので(なんせ、忙しくて忙しくて、ようやくこの一件をブログにうpする時間ができたのですから)、今回はこういうおっさんには好き放題言わせといててあげます。機会があれば、ギッタンギッタンに論破してあげます。それまでケツでも洗って待っとけ
下にあるのは、本年度実施された大学入試センター試験です。「公民」という科目があり、その中に現代社会」という教科があります。その第1問、問3です。正解は何番だと思われますか?
問3 下線部Cに関連して、日本のおける参政権に関する記述として適当でないものを次の①~④のうちから一つ選べ。
①国民投票法上、憲法改正の国民投票の投票資格は、国政選挙の選挙権年齢が満18際以上に改正されるまで、満20歳以上の国民に認められる。
②被選挙権は、衆議院議員については満25歳以上、参議院議員については満30歳以上の国民に認められている。
③最高裁判所は、外国人のうち永住者等に対して、地方選挙の選挙権を法律で付与することは、憲法上禁止されていないとしている。
④衆議院議員選挙において、小選挙区で立候補した者が比例代表区で重複して立候補することは、禁止されている。
(平成22年1月18日出題)
え~っと、①から順番に選択肢を読んでいき、合ってるか間違ってるかを吟味しますが、③でオイラは×をつけます。よって、マークシートの③を黒く塗りつぶし、次の問いへと進みます。優秀なインドちゃんはそそくさと問題を解き終わり、時間が余り、ひまでした。お前はひまんだとのご指摘にも笑顔で対応しつつ、仕方がないので見直しでもしよっかと、ほんの偶然の出来事で選択肢の④を見つめなおします。
むむむ・・・
④が間違いなのか・・・????
皆様ご存知のように、平成7年2月の最高裁において、「参政権は国民主権に由来し、憲法上日本国籍を有する国民に限られる」との判決が出されました。つまり外国人に参政権を付与することは、たとえ地方政治であったとしても許されない、と確定したわけです(原告の訴えを棄却)。
しかし、傍論(判決とは何の関係もない、つまり法的拘束力が皆無である裁判官の独り言のようなもの。余計なひと言。感想見たいなもの。判決だけを伝えればいいのに、この傍論を述べる裁判官は結構多いみたい。何度も言うが、君はたしかに、僕を愛してる。せんえん・・・・・・もとえ、傍論には法的拘束力は一切ない。ただの感想文)で「法律で、地方自治体の長、その議会の議員等に対する選挙権を付与する措置を講ずることは、憲法上禁止されているものではない」と記述され、外国人参政権推進派は、この傍論を誇大に宣伝し、論拠としている。
しかし、この傍論を根拠としてモノを言うのは横暴であり、反則技に過ぎない。たとえば、
城島しっかり頑張れよ!お前が打たなければ阪神の優勝はないし、乞われたことを意気に感じたお前のことだからきっと活躍すると信じている。さまざまなものを犠牲にして誕生した城島阪神。お前が1年間フルイニング出場することが、犠牲に対するせめてもの恩返しだ。しっかり働け城島!!!!!(でも、矢野も頑張りや~)
↑
この違憲を論拠に、「インドちゃんは矢野をタイガースの正捕手にしろと訴えている。矢野フリークだ。なぜなら、矢野は創価学会員だからだ!」
という説が成り立ちますか?傍論を拠り所とするのは、斯くの如く杜撰な卑劣な暴論なのです。
もし仮に外国人参政権法案が成立すると、日本に壊滅的な打撃を与えてしまう。別にわたくしがぐだぐだ述べなくても、ここを訪れるようなみなさんなら、重々承知でいらっしゃるでしょうし、さまざまなサイトでバンバン述べられていますから(ググれ)特段わたくしが自身のサイトで述べることはありません。
傍論を利用した國批判もありましたね。ほんと、やることが姑息というかアホ丸出しというか・・・(でも、世間のみなさんはそのアホ丸出しのやり方が、アホ丸出しに見えないんだからね、困ったもんですわ)
さて、今回この一件を拙ブログで取り上げた理由は、外国人参政権に潜む悪辣な陰謀を取り上げるためではありません。サイトを検索すれば、いかにこの外国人参政権が危険な法案かがつぶさに分かりますので、今回は違う立場から今回の一件について述べさせていただきます。
先ほど、姑息なやり方、と書きましたが、実に姑息も姑息、開いた口がさらに大きく広がって塞がらんわい!!というくらい姑息です。何がそこまで姑息か?
みなさんは、「毎年毎年ババほど入試問題が作られるのだから、一問くらい変な問題もあるよな、しゃーないで」ってな程度にしかこの問題を捉えておりませんか?国会議員である小池百合子さんが川端文科大臣に質問しておりましたが、国会議員が見逃せないくらい、これは国家の運命にかかわる重大な事態に発展する可能性を秘めているのです。
大学入試センター試験というのは、少子化の影響を受け、各大学が、脳味噌が詰まっていようがスカスカであろうが、とにかく受験生が欲しいと悪戦苦闘しながら受験生集めに必死のパッチでヒーヒー言うてる中、頼んでもいないのに54万人以上が志願するというお化けのような入試問題なのです。何がどう「お化けのようなもの」なのかということと、「頼んでもいないのに」の意味について書くのは邪魔くさいので書くのをやめますが(ほんま、忙しいんやから)、 センター試験というのは同じ問題を同じ時間帯に全国で何十万という受験生が解くという他の追従を許さない肥大化した大学入試(ある意味、異常)、という認識は持っておいてください。
さて、「公民」という科目、「現代社会」という教科、いずれもマイナーですね。数学や英語とは比べものになりませんね。では、どんな奴が受験するねん?と思われるかもしれませんが、この教科は国公立大を受験する生徒が選択科目として選ばれる、というのが一般的で、私大受験者(有名大では基本3教科。そうでない私大では科目数は1か2・・・)が「現代社会」を選択し受験することは例外と言っていいくらい少ない。
単純な比較はできないし、個別的な事象を考慮する必要はあるが、敢えて乱暴な言い方をすれば、東大や京大を受験して合格し、将来は国家や企業の中枢として働き、日本そのものを牽引することになる金の卵が大学入試センター試験で「現代社会」を選択する、となります。乱暴を承知で敢えて言わせていただきましたが、これで何となしにイメージが掴めるはずです。
これまた乱暴な言い方になりますが、優秀な人の「現代社会」選択率が高い、ともリスクを承知の上で言うておきます。
さーて、みなさん、本屋さんに行ってみてください。大学入試受験参考書コーナーに足を運んでみましょう。通称「赤本」と言われる過去問題集が売られています。早稲田や慶応など有名大学の「赤本」は数年度の問題が掲載されていて分厚く、しかも安い。しかし、マイナーな大学は1、2年分しか収録されておらず薄い。ペラペラ。しかもベラボウに高い(さらに、解説や全文訳がない)。ところが、大学入試センター試験の過去問集は、今まで実施された<すべて>の年度の問題が収録されておりぶ厚厚厚厚。しかも安い。問題より解説のほうが分厚い。英語はCDまでついてる
センター試験はかくも受験の世界で“優遇”されている試験なのです。試しにお時間があれば、大学受験予備校の講習会パンフレットでもご覧になってください。センター試験という冠のついた講座がわんさか、わんさか(我々が受験生の時代は、センター試験(共通一次試験)は“簡単”との認識があったので、私大や国公立2次試験の勉強をしている過程で十分解ける実力がつくから特段何かをする必要がなかったのに、今時の生徒は何かを始める前にまず、体面や形を整えようとする。傾向を知り対策を立てないと問題が解けないと思い込んでいる。これは予備校の先生にも責任はあるのだが、しかし、頭でっかちな予備知識だけ一丁前で、まずは自ら汗をかいて取り組むという発想の無い受験生が多いのは憂慮すべきことであろう)わんさかーーーーー。つまり、センター試験は受験の世界では花形であり、予備校や塾(予備校と塾は違うよ。何度言わせるねん)の“ドロ箱”となっているのです。ということは、それだけセンター試験の過去問を教材にして学ぶ生徒が多いということになり、しかも一般的な大学の問題であれば数年後には“古い問題”として利用されることはなくなるが、センター試験の問題は先ほどの「赤本」の例にもあるように、いつまでも永遠に「過去に出題された実績のある問題」として、繰り返し、繰り返し、各予備校や塾(もう一回言うけど、予備校と塾は違うからな。一緒にすんな)の教材として使われます(もちろん学校の教材にも)。
さらに、「最高裁は外国人に地方参政権を付与することを禁止しています」と、正しい知識を教えると生徒は“間違った”知識を習得することになり、このように教えることは今後できなくなる。「実はな、最高裁は地方参政権を付与していることは禁止してるけど、入試では、地方参政権付与を禁止していないと考えてね」と言っても、受験生は混乱してしまいます。また、「地方参政権は禁止や」と教えても、「先生、平成22年の問題はどうなってるのですか」と質問されてしまう。きちんと説明すれば納得してもらえるでしょうが、いまどきの受験生にそんなヤヤコシイことを言えば一挙に人気がなくなります。あの先生分かりにくい、となってすぐさま解雇されてしまいます。また、わたくしは普段英語を教えておりますが、わたくしの授業においては、英語は単なる話のネタに過ぎず、いろんなことをバンバン喋りまくります。「現代社会」でこのような問題が出題されれば、余談として外国人地方参政権の話をすることも(生徒が間違う可能性が出るので)危なくて話せなくなります。
センター試験(に限りませんが)の問題に出題されるというのは、ここまで波及効果を及ぼす大変大きな意味を持っているのです。つまり、毎年毎年効果的に、しかも全国規模で偏った思想を植え付けるには、センター試験が実にお手軽なのです!!
もう不可能で、手遅れなのかもしれません。実際に法案が提出されようがされまいが、日本の中枢を担う可能性のある前途洋々たる若者には、「最高裁は外国人に地方参政権を付与することを禁止していない」と教えなければならなくなったのかもしれません。歴史だけではなく、「現代の社会」でも“東京裁判史観”が幅を利かせています。
今回のこの問3ですが、「正答率がそれほど高くなかった」ようです。
<問題作成部会の見解→http://www.dnc.ac.jp/old_data/exam_repo/21/pdf/21hyouka17.pdf >
大学入試センターも、高等学校側も問3を問題視しているようには思えません。このままでは過去問として確定しています。
過去にも「現代文」で出題された問題文の著者が抗議し、過去問として掲載されることを阻んだ、という事例もあります。
というわけで、最後の砦は皆様の抗議です。メールではダメ。一挙に削除されます。電話とFAX、文書で抗議をお願いします。ちなみにセンター試験は今回だけでなく、毎度毎度「現代社会」「政治経済」で悪辣な姑息な問題を作っています。日本史もたいがいにせーや!といいたくなる問題を出題することがありますが、「現代社会」の比ではありません。「現代社会」に注目し、そして、今回のこの一件に抗議をしてください。日本のために、将来のために、将来この国に生まれ来る皆様の子孫、後輩のために、お願いします。
大学入試センター
電話03-3465-8600
↓ごめん、のんちゃん。パクッた
大東亜戦争の敗色が濃厚となった時分、
江田島の海軍兵学校の井上成美校長を訪ねた一人の老人がいる
その人の名を鈴木貫太郎という
当時は無役の退役軍人であった
「兵学校のな、生徒教育のほんたうの効果は、大体二十年後にあらはれる。いいか、二十年後だぞ、井上君」
阿川弘之『井上成美』の一節である
ズンとこたえる一節である <←のん太郎の感想。わしではない。>