今年の正月(1月1日)というか、昨年の大みそか(12月31日)、東京は九段の國神社にてご奉仕をさせていただきました(某会青年部部員として)。
二年連続のご奉仕だったので慣れたもんでしたが、寒いし眠いし、若くはないし、頭頂部は薄いし、さすがに疲れますね。前回は婚約者と一緒だったので楽しくご奉仕できましたが。へへへ。へへへ。へへー。
当日は遊就館前にてご奉仕をさせていただいておりました。未だ参拝者もそれほど多くなく、余裕しゃくしゃく、気分もアゲ
アゲ
状態でお勤めしておりました。
そろそろ日付が変わるかどうかなぁ~という時刻になって、「あらお久しぶり~」という声がわたくしの耳をつんざきました。「誰や?」と思って視線を移すと、そこには昨年(平成20年)6月に研修旅行でお会いした某女性(東京の人やったかな?横浜の人やったかな?)が酔っ払った赤ら顔で(わたくしは、お酒が大嫌いです。酔っ払った人間は冗談抜きで殺意を覚えるくらい嫌いです)わたくしの眼前に佇んでおりました。「覚えてますか?」と問われたので「覚えてますよー」と丁重にお答えしました。「あらま、お久しぶりで。お元気でしたか」などと世間話を一発カマシタろかと思った矢先、彼女の次の一言にわたくしは目がテン、心がチョン、顔がゲロ、となってしまいました。彼女は「え~?わざわざ大阪から来たの??このためだけに???」とおっしゃり、びっくり仰天の表情をさらけ出し、数歩後ずさりし、わたくしから数メートル遠ざかったのです。
わしは、大みそかから元旦にかけて、國神社境内にてお手伝いをするためだけに上京しました。ついでにどこかへ行くとか、何かのイベントに参加するつもりはありませんでした。31日の夜に東京へ着き、そのまま九段へ向かい、翌1日夕方の新幹線で帰宅しました。それがそんなに驚くほどのことですか。
彼女にとって、わたくしの行動は青天の霹靂だったのでしょうか。それとも、むかし岡田有希子というアイドル歌手が自殺しましたが、その現場に日本全国からファンが群がってきました。わたくしの姿と彼らの姿が重なって見えたのでしょうか。はたまた自分のことを話題にして欲しいものだから、××して翌週には△▽してる○○さんのように、ただの「嬉しがり」に見えたのでしょうか。
正直、大みそかから正月にかけて國神社に居たからといって、な~んのメリットもありません。むしろ、眠い、生活のリズムが崩れる、耐えられないくらい寒い、酔っ払いや妙に気分が盛り上がったキチガイ(もどき)の相手をしなければならない、すべて自費で参加するためお金がかかる、などなど、デメリットの方が多い(というか、デメリットしか見当たらない)。
それでもわたくしは参加したし、これからも可能な限り参加するでしょう。なぜか。答えは簡単。「ご奉仕したいから」。ただそれだけ。それ以上でもそれ以下でもない。あえてもうちょっと具体的な理由を無理やり探せば「ご恩返しがしたいから」となるかな。
それに、正月の助勤奉仕に限らず、みたまままつりの助勤奉仕や清掃奉仕などのためだけに今まで國神社へは何度も訪れている。清掃奉仕や遊就館見学会のついでに理事会に参加することはあるが、それはあくまでもおまけ。「お掃除のためだけに大阪から新幹線にのって國神社に来ますた」といえば、彼女は卒倒して失禁するのではないだろうか。心配。心配。抱きつきたい。
事あるごとに九段へはお邪魔しているので、わしの今回の行動は特殊なことではない。今回たまたまハケーンされたことに焦点を合わせ、評価されるのは甚だ不愉快だ。またこのような行動をしているのはわしだけではなく、他にもたくさぁ~んいるはずです。
そーいえば、前回の正月助勤奉仕の日、つまり平成20年1月1日は父親の四十九日でした。そんな日にご奉仕のため國神社を訪れるなんて、やっぱり狂ったキチガイとしか思えませんかね。
わしは國神社に限らず、社頭参拝のためだけに全国の神社を訪れる。社頭参拝などほんの一瞬で終わる。でも参拝に行く。わざわざ時間とお金をかけて。なぜか?答えは至極簡明。行きたいから。ただそれだっけぇ~。別に社務所に寄って恩着せがましく挨拶なんかしないよ。無言のまま帰ります。御朱印はもらうけど。
かの女性は某会青年部の部員なので、日本の歴史や英霊のご事蹟については重々承知のことでしょう。しかし、わたくしのように“損をするためだけ”に行動する人間がこの世に存在することが、はたして信じられないのでしょうか。
この世の一番の大バカ者。それは、ご自分の命を御自ら捨てて敵艦に突っ込んでいかれた方々ではないのか。ご自分の命よりも、国体の護持を優先した方々ではないのか。一人が敵艦に突っ込んだところで、焼け石に水でしょう。見ようによってはただの犬死だ。しかし、その方々のやむにやまれぬ行動を理解することはできないのでしょうか。本当に“犬死”だと思っているのでしょうか。
ただお金をつかって損をするためだけに貴重な貴重な大みそかと元旦を、國神社境内でご奉仕することは、そんなに驚くことか。そんなに珍しいことか(ぃゃ、珍しいかもしれんな。だって、そんな体験はごくごく一部の人間にしか許されていないのだから)。
かの女性は数歩後ずさりした後持ち直し、数歩こちらに戻って来て開口一番こうもおっしゃった。「今度の旅行は沖縄なんですよね」と。大みそかの國神社の境内で話すことは他にもあるやろが。
この方は年がら年中“お得な”研修旅行のことを考えていらっしゃるのでしょうか(そういればw旅行以外で会ったことない)。「久しぶり。えー大阪からこのためだけに来たの?」の次のセリフがこれですから。某会青年部の部員であることのメリットは“お得な”行事に参加できるからなのですかね。年会費たった3000円で(注:青年部に年会費は必要ありません)これだけのメリットを享受できるなんて、ほんと、お得ですわね。
沖縄へ旅行すること、これは某会課の課長さんも仰っていたように第一回目の企画段階からの目標であった。とくに天皇陛下、皇后陛下が沖縄に対して格別の思いをお持ちでいらっしゃるので、とにかく実現させたい旅行であった。二泊三日、しかも三食(昼寝)ついて、東京からの参加費がたったの4万円ポッキリなのですから、そらお得ですわ(飛行機代、宿泊費、食事代、バス代、玉串料、講師謝礼などすべて含めて)。しかも一般の人間では到底体験できないような体験もできるしね。4万円ポッキリで。
でもね、それだけの体験が4万円で出来る訳がないのです。4万円では足りないのよ。足りない費用は某会の本会が補てんしているのです。だから一人でも参加者が少ない方が某会に負担をかけずに済む、こういう発想はないのでしょうね・・・
そぅいえば、皇居勤労奉仕に参加した際も「他の団体は参加費10万円も支払ってる。我々は1万円しか払っていない。ほんと、お得だよねぇ~」という会話しか聞きませんでした。お前らは、天皇陛下観戦ツアーに参加したのか(怒)たった1万円で天皇陛下の顔が見れて、大喜びか。知ってる者同士でお互いの知識をひけらかして悦に入っているヒマがあったら、一人でも多くの人に國神社のことを伝えて戦後民主主義の呪縛を解かんかい!!内輪だけで満足するのはもう止めれ!
昨年度の研修旅行は香川県・愛媛県でした。某会課の課長から青年部部員に向けて何度も何度も催促メールが来ました。「今回の旅行は人気がない」「申込人数が少ない。今のままだと旅行が開催できない」とメールが送られてきたのを覚えてます。しかし今回はそんな心配はまったくなかった。なんせ、お得ですから。
コラムニストの勝谷誠彦さん(わし、この人だ~い好きでーす)は、番組を休むということを一切しない。テレビに露出しているコメンテーターの多くが「夏休み」や「取材」のため番組を欠席することは珍しくないが、勝谷さんは一切それをしない。だから大好きな海外旅行もレギュラー番組を持っている間はそれを休んでまでは行かなかったとのこと。仕事を引き受けるとはかくあることだ、とおっしゃったのが印象に残っている。これが勝谷さんの矜持なのだろう。わたくしも、サラリーマンではないので有給休暇などというこじゃれたものとは無縁の生活をしている。いったん引き受けた仕事を「お得な沖縄に行くから」という理由で休みにすることはできなかった。
だから、行かないことがわしの矜持。この感覚わかりますか?>○○クン
沖縄に行き、かの女性に再会し、「あら!お久しぶり!やっぱりお得ですねー」との会話をする自信がなく、今回は参加しませんでした。これが参加しなかった嘘の理由です。