5月14日のこのニュースを受けて、巷ではこの話題でもちきりもちきり
あるとき、登山に行きました。運悪く足を滑らし、奈落のそこへ落ちそうになりました。何とか崖にしがみつき必死でもがいておりました。
すると、目の前にロープがぶら下がります。
「ヤター!助かるぞー!」と思ったのですが、そのロープを差し出した人が、なななんと普段から「あいつは嫌い」「人殺し」「カス」といって罵っていただ~~~~~い嫌いな「戦争が大好き」な人間でした。
そこで手を出して助けれもらったならば、これは青春ドラマよろしく、握手して今までのことは(罵られてた方が)水にながしハッピーエンドを迎えるでしょう。ハッピーエンドとは、もう二度と罵ることをせず、お互いがお互いを尊重して社会生活を営むことである。
もしハッピーエンドが迎えられないのなら、そのロープに手を出すべきではない。
ロープに手をだし助けてもらったくせに、その相手をやはり罵る。
これは、卑怯者がすることである。
わたくしは、もし相手を受容することができないのなら、その勇気がないのなら、そのロープに手をだすことはしないだろう。つまり、その瞬間に死を受け入れることになる。
もし、自宅に強盗が入り、刃物を持って暴れたらどうするか?
自分が殺される可能性がたぶんにあるが、わたくしはその強盗と戦う。その強盗を取り押さえようとする。その強盗に命を奪われる前にその強盗の命を奪うべく奮闘するであろう。
もし、強盗に抵抗することなく強盗の為すがままを許せば、その強盗はまた同じことを他所でするかもしれない。しかし、わたくしがここで防戦すれば、これに怯み彼は強盗業を躊躇するようになるかもしれない。
守るというのは命がけなのだ。国の防衛には相当の訓練が必要だろう。
それをまったく無防備で外洋に出て行き、海賊に襲われ、挙句の果てに<海自が派遣されているのは残念だが、主張とは別に参加者の安全が第一>とは何だ!卑怯者!!
そんなことだから、ポスターのはがきに「速達」の印章を押されるのだよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
<ピースボート護衛受ける ソマリア沖>
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090514/plc0905140140001-n1.htm
海賊対策のためアフリカ・ソマリア沖に展開中の海上自衛隊の護衛艦が、民間国際交流団体「ピースボート」の船旅の旅客船を護衛したことが13日、分かった。ピースボートは海賊対策での海自派遣に反対しており、主張とのギャップは議論を呼びそうだ。
海自の護衛艦2隻は11日から13日にかけ、ソマリア沖・アデン湾を航行する日本関係船舶7隻を護衛。うち1隻がピースボートの船旅の旅客船だった。ピースボートは社民党の辻元清美衆院議員が早稲田大在学中の昭和58年に設立。船旅は寄港地のNGO(非政府組織)や学生らと交流を図ることなどを目的としている。
66回目となる今回の船旅は約3カ月半に及ぶ地球一周で、北欧5カ国とフィヨルドを巡るのが目玉。約600人が参加し、4月23日に横浜港を出発後、中国とシンガポールに寄港。ピースボートのホームページには船旅の最新リポートとして、デッキで催されたフルーツパーティーの様子が掲載されている。
ピースボート事務局によると、船旅の企画・実施を行う旅行会社が護衛任務を調整する国土交通省海賊対策連絡調整室と安全対策を協議し、海自が護衛する船団に入ることが決まったという。
ピースボートは市民団体による海自派遣反対の共同声明にも名を連ねている。事務局の担当者は「海上保安庁ではなく海自が派遣されているのは残念だが、主張とは別に参加者の安全が第一。(旅行会社が)護衛を依頼した判断を尊重する」と話している。
(以上)
上記は産経新聞の2面に掲載されていた記事だが、わたくしは同じ日、隣の3面に掲載されていた「主張」(社説)に目を奪われました
【主張】<背泳世界新 技術力と若さを誇りたい>
http://sankei.jp.msn.com/sports/other/090514/oth0905140324003-n1.htm
競泳の男子二百メートル背泳ぎで、入江陵介選手(19)が1分52秒86の世界新記録をマークした。従来の記録を1秒08も更新した。この種目では1928年の入江稔夫以来、81年ぶりの快挙である。誇っていい。
13日、成田空港に凱旋(がいせん)帰国した入江選手は「すべてがプラスに働いた」と喜びを語った。10代の日本男子では58年の二百メートル自由形の山中毅以来、51年ぶりの世界トップであり、将来へ向け限りない可能性を感じる。順調に育ってほしい。
最近、スポーツ界での10代の活躍が目立っている。フィギュアの浅田真央、テニスの錦織圭、ゴルフの石川遼の各選手らである。平成生まれの若者に共通するのは、物おじしない性格で、自己主張を明確に持っていることだ。
入江選手は腹筋や背筋などの基本的トレーニングは行うが、強化用具を使ってのウエートトレーニングは「伸びしろを残しておきたい」理由でやらない。彼の自己主張である。177センチ、62キロという成長過程期に合わせて柔軟に対応するぶれない姿勢が見える。
スポーツの世界では、若い好素材が目先の体力増強を求めて体を壊したり、周囲の期待過多による精神的負担から自己を見失ったりすることも少なからずあったが、この自己管理能力は頼もしい。
用具の面での日本の“逆襲”も評価したい。入江選手は日本のデサント社開発の水着で記録を出した。北京五輪を目前に、日本競泳陣は動揺していた。英国スピード社の高速水着「レーザー・レーサー」(LR)をつけた選手が世界記録を続出させたからだ。試みに日本選手もLRをつけたところ自己記録を更新する選手が相次ぎ、日本水連は国内メーカーとの着用契約規制を解除した。
日本の水着メーカーにとって惨敗の夏だった。しかし、失敗にうちひしがれていたわけではない。素材や形態の改良を重ね、より速く、動きやすい、抵抗の少ない水着の追求を続けた。そして4月の日本選手権では日本記録22個中、17個が日本製だった。北京では出遅れたが、それが逆に開発の新たなエネルギーになった。
入江選手の世界記録や今春の記録ラッシュでは選手の努力やコーチ陣の好指導があったろう。加えて水着開発では日本の高い技術と粘り強い意志が生きた。この日本の「ものづくり力」は、昨今の閉塞(へいそく)感を打ち破るヒントになる。
(以上)
イヤー、日本を信じることがいかに大切か、日本に誇りを持つことがいかにすばらしいかをこの記事、そして入江選手は教えてくれた。
過日ブログ上で書いた(2008年6月18日)ことだが(http://blog.goo.ne.jp/ampon123/e/7c82a8c04bef5fdd168dfbc07852ee01)、「目先」のものに心を奪われ「より大きく大切な何か」を身過つことほど、本人が悔しく、そして取り返しのつかないことはない。
北島何某選手がLRから国産の水着に着替えるハッピーエンドは、彼の土下座でもって成就されるべきだ。