あめふり猫のつん読書日記

本と、猫と、ときどき料理。日々の楽しみ、のほほん日記

初めての味。

2011-01-03 23:59:44 | 日記・エッセイ・コラム
今日『Qさま!』という番組で、茂木健一郎氏が、“プライミング”という言葉を話題にしていました。
以前あったことの記憶がその後に影響を与えること?というような曖昧な印象でしたが、その話題が出たのは“茶碗蒸しだと思って食べれば美味しいけど、プリンだとなるとまずい”という話の後。そして、茂木先生は“前頭葉がその気になっている状態”とユニークに説明していました。
食べてしまえば同じはずの料理が、美しく盛り付けられている方が美味しく感じるのも、前頭葉が騙されているのだと。あらかじめ与えられている情報が影響するのだそうです。
それでふと思い出したのが、去年の食に関する個人的体験。
去年、私は生まれて初めてのものを味わったのです。それはどんぐり。社会人大学の考古学の授業で、先生が縄文人の食を体験させるために持ってきたもの。
ゆでたそれは、甘くない栗みたいな味でした。たぶん栗だったら不味いって怒りますけど、どんぐりはシブいものだと思っていたので、それが結構美味しいんです。その自分の感じ方を思い出して、思わず可笑しくなりました。
ちなみに、たいていのどんぐりはあくが強くて煮ただけでは食べられないのですが、そのどんぐりはあくの少ない“マテバシイ”というものでした。
結構美味しかったので、そのあと図書館に行ったとき、駐車場にたくさん落ちているのを見て、拾いたくなる衝動と戦うのが大変でした(人目があったので)
コメント (2)
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