あめふり猫のつん読書日記

本と、猫と、ときどき料理。日々の楽しみ、のほほん日記

他人の本棚その2

2009-03-04 17:36:34 | 本(本についての本)

桜庭一樹読書日記―少年になり、本を買うのだ。 桜庭一樹読書日記―少年になり、本を買うのだ。
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2007-08
さて、私自身は他人の本棚が気にならないかというと、やっぱり気になるんです。

それを証拠に、いわゆる読書案内本、というやつをよく読みます。

(前回出てきた本もそうですね)

で、標準的な、書評家や本読みの鬼みたいな人たちが、あまり個人的な感情を入れずに書いた案内本(ミステリーベスト百、みたいな)も好きですが、本好きの作家や文化人などが、自分が好きな本を自由にエッセイに書いた本、これが特に好き!

その中で最近の一番のおススメが『桜庭一樹読書日記』。

忙しいはずなのに、ホントに毎日本を読んでいて、本を好きな気持ちが文中にあふれてる。取り上げられている本もまた、面白そうなんですよ。

(個人的には“ジョナサン・キャロルは一行目からやばい”というのに思わず共感!ホントに怖いんだこの人の作品……)

加えて、桜庭氏の作品世界を作るための努力には驚かされるし、ここまでしなければいけないものか、と真摯さに頭が下がる。そして、最後まで読むと、ちょっと青春小説を読んだ後みたいに少し胸がじーんとしたりして……。

もちろんユーモラスな面もあるし、表紙が可愛いのもおススメです。

続編には直木賞受賞時のエピソードもあって、これもたのしいです。

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他人の本棚

2009-02-26 22:35:04 | 本(本についての本)

本を読む兄、読まぬ兄 [吉野朔実劇場] 本を読む兄、読まぬ兄 [吉野朔実劇場]
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2007-06-12
「〇〇って本を貸して」ではなく、「おススメ本を貸して」と初めて言われたのは、確か中学の時だったと思います。相手はほとんど話したこともない別のクラスの男の子でした。

以来、今に至るまで、「面白い本あったら貸してよ」「お勧め本持ってきて」と言われることは多いのです。(ただしそう言ってくるのは今は悪友をはじめとした同性ばかりですが…)

そう言ってもらえるのはこっちも嬉しいものですが、私の勝手なセレクトで本当にいいのかな、って疑問もありました。

でも最近思いました。それって、他人の本棚をのぞく楽しみなのかなって。

『本を読む兄、読まぬ兄』という本の、“他人の本棚”という章を読んだのがきっかけ。

この本は、読書案内本の一種なのでしょうが、一風変わっています。まず、漫画家の人が著者なので、漫画で描かれている。そして、紹介してある本に、あんまり内容では触れていない章もある。(触れてる章ももちろんあります。念のため)

それに、全体にほのぼのしているのに、真中に挟み込まれた対談に、いきなりちょっとショッキングなエピソードが出てきたりする。

でも綺麗な本でもあるし、なかなかおススメです。(個人的には、“主人がいないのでしかたない”の章の、猫を膝に乗せて本を読むエピソードに共感。猫って読書に会うんですよね。確かに重いけど)

(ところでリンクが、文章の途中に貼れない……。なぜだっ!)

コメント (3)
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